さっきの文章は、誰が書いたのだろう?
目が覚めた。今度こそ、本格的に目が覚めた。
さて、小説を書こう!
なんだか、1話、勝手に更新されているぞ?これは、誰が書いたんだ?
僕だよな。間違いなく僕だ。確かに、いつもよりも早く目覚めた記憶はある。1度、目が覚めて、それからもう1度、本格的に眠りについた記憶は。
そういえば、その時に何か書いたような記憶はある。でも、こんな内容だっただろうか?
ここで、1つの仮説。
前の話は、実は、夢の世界の僕が書いたのではないか?という説。夢の世界の僕も、現実世界の僕と同じように小説を書いていて、こちらの僕にメッセージを残したかったのでは?そうなると、こちらの僕も、向こうの僕に向けてメッセージを飛ばすべきなのでは?
そもそも、こちらの僕が現実世界に住んでいるとは限らない。むしろ、こちらが夢の世界で、向こうの僕が住んでいる世界の方が現実であるという可能性だってある。いやいや、それはないか。だって、ここが夢の世界ならば、なぜ僕はこのように辛い人生を歩んでしまっているのだ?もしも、ここが夢の世界ならば、もっと僕の思い通りになっているはず。理想の人生を歩めているはず。となれば、やはり、こちらが現実か…
でも、夢というのは、そんなに思い通りになるものだろうか?夢を見ている本人にさえ、どうしようもない。それが、夢の世界なのでは?となると、やはり、こちらが…
ウ~ム。わからなくなってきた。ま、いい。ここがどこだろうと、とにかく小説を書き続けるだけだ。それが、僕にできる唯一の行為。




