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史上最高の小説家に必要な能力

 ここで、手元にある能力を確認しておこう。


 最高の能力は2つ。

 1つは、“毎日、小説を書き続けられる能力”

 こちらは、無属性の能力。または万能属性。ありとあらゆるタイプの小説に利用できる。あまりにも便利過ぎて、手放せない。手放したくはない。むしろ、ここまで来ると“必須能力”の1つと言ってもいいだろう。


 もう1つは、“読者なしで書き続けられる能力”

 こちらは、闇属性の能力。一切の他人を排除し、完全な孤独に陥り、それに耐え得るコトができたからこそ身につけられた能力。読者の数に関係なく、質の高い作品を生み出し続けられる。仮に、読んでくれる人が0になったとしても、それでも僕は小説を書き続けるだろう。この世界が終わりを告げる、その日まで。

 ただし、それゆえのリスクもある。“読者に関係なく”という部分が強過ぎる。威力があり過ぎるのだ。だから、ついつい読者置いてけぼりの作品を書いてしまいがちだ。この辺は、常に気を使わなければならない。


 さらに言えば、“空想能力”

 SFやファンタジーなど、現実世界からかけ離れた小説を書く際には有利。逆に、現実の世界を舞台とした作品を書くには不向き。繊細さが足りないからだ。僕の場合、この能力は暴走しがち。普通の作家とは全く異質の作品を書くのは得意だが、現実世界の繊細さやリアリティを出すには、イマイチ向かない。上手く利用できれば、そういうコトも可能なはずなのだが、能力が大き過ぎるゆえか、上手く制御できない。


 あとは、細々とした能力。

 文章力なんかも、そこそこある方だとは思うのだけど、飛び抜けたレベルというわけでもない。難しい単語などは使わない。というか、使えない。そもそも、あまり知らないから。

 難しい言葉が出てくる本などは、パッと開いてみて、すぐに閉じてしまう。その手の本を敬遠して生きてきたから、語彙力は増えない。

 でも、それで充分だと思っている。使える武器の数は少なくても、それを極めることで、絶大な威力を誇れるようになるはず。「そもそも、読者の方も、そんな難しい言葉の出てくる本なんて、読みたかないだろう…」そのくらいの感覚でいる。しかし、それは、もしかしたら言い訳なのかも知れない。


 史上最高の小説家を目指すならば、少なくとも、このくらいの能力は持っておきたい。

 足りない能力は、これから補う。それで、いい。

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