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小説における質とはなんぞや?

 さて、ここで、“小説における質”について、もう1度考えてみよう。


 “小説における質とはなんぞや?”

 この問いかけに対する解答は非常に難しい。なぜならば、人によって、その形が様々であるからだ。

 それでも、僕は僕なりに真剣に考えて、この質問に答えてみようと思う。


 “人によって答がマチマチならば、質の高い低いは存在しないのか?”

 いや、そんなコトはない。


 “では、多くの人に読まれている作品は質が高いのか?”

 そうとも限らない。


 ここが難しい所なのだが、“大勢に読まれる作品”というのは、それだけで質が高いように思える。それは、ある種の真実である。けれども、それだけではない。

 たとえば、一時、爆発的な人気を博した作品が、10年後には、もう誰にも見向きもされなくなっている。これは、どういうコトなのだろう?これは、質の低い作品であったとは考えられないだろうか?

 真に質の高い作品ならば、生み出されてから何十年何百年経過しようとも、それでも読み継がれていくものではないのだろうか?


 逆に、当時は全く評価されなかった作品が、作者の死後(あるいは、生存中だとしても、かなりの年月が経過してから)人々に評価され始めるという現象もある。

 これは、実はその作品が質の高い作品であったというコトではないのだろうか?つまり、当時は人々の見る目がなかっただけで、“作品自体は、誕生したその瞬間から、それだけの価値を持っていた”と、そういうコトになるのでは?


 これらを総合して考えると、質の高い作品というのは、時代に影響されない。あるいは、その時代には理解されなかったとしても、ある時から、それ以降ずっと評価され続ける・読み続けられる小説というコトになるのではないだろうか?

 これは、もちろん、小説に限らず、音楽でも絵でも全ての創作物に言える話だと思うのだけど。

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