無力な僕に、一体、何ができるというのだろう?
さあ、ますます頭の中が混乱してきた。例の時間の到来だ。
眠くて眠くてたまらない。ネムネム大魔神のささやき声。ネムネム大魔神の誘いの手。
今夜も、これが最後の文章となるかも知れない。ならば、持てる限りの能力を尽くし、あらん限りのエネルギーを出し切ろう。そうして、1歩でも先へ進むのだ。
夢と現実の狭間のこの世界で、僕は最大限努力する。
昨日は、どこまで語ったっけ?確か、毎日の退屈な労働から抜け出し、世界へ戦いを挑む決心をした所までだ。だけども、僕は無力なまま。ナイフ1本、持っちゃいない。仲間1人も、いやしない。それでも、世界に戦いを挑むとしたら?僕に、一体、何ができるだろう?僕に、一体、何の能力があるというのだろう?
それは“言葉”
そうだ。言葉の力だ。現実の世界でも、空想の世界でも、夢と現実の狭間の世界でだって、言葉には力が残されているはずだ。誰にだって扱える。僕にだって扱える。そこに、言葉を使おうという真剣な意志があるならば。
決して中途半端ではいけない。「言葉が扱えれば何だってできる」だなんて、そんな風に考えてはいけない。言葉には限界がある。言葉は無力。それを心の底から実感した上で、言葉を扱うのだ。
そうすれば、本当の力が手に入る。言葉の無力さを実感した者だからこそ、できるコトがある。




