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天井からボトリと落ちてくる

 電気を消した部屋。布団に寝転がり、外からの明かりでうっすらと見える天井を眺めていると、天井が歪んで見えてくる。グニャリと歪み、ボトボトと落ちてくる。

 ここまでは現実、というよりも妄想。実際に現実の世界で見た妄想。


 ここから先は、小説。空想の力で妄想を別の物語へと変化させていく。

 歪んで落ちてきた天井の残骸。これらが襲ってくれば、ホラー。だけど、それではつまらない。そういった小説もあるだろうし、それを望む読者もいるだろう。だから、そういう小説はそういう小説で書いていこう。だが、今回は違う。それではつまらないと考える。だから、歪んで落ちてきた塊は、化け物になって襲ってきたりはしない。代わりに、パンになる。

 ふっくらとした焼きたてのパン。ある塊はロールパンになり、別の塊は食パンへと変化する。ジャムパンもあれば、クリームパンも、アンパンもあるだろう。あるいは、チョココロネだったり、クロワッサンだったりするかも知れない。それらのパンが、音楽に合わせて踊り始める。僕もつられて踊り始める。


 うん、これならいい。これならば、ホラーではない。そう感じる人もいるだろうけれども、僕にとっては違う。おそらく、多くの読者にとっても、それは同じだろう。ホラーではなく、別のタイプの小説。カオス小説とか、そういった類。たとえば、「不思議の国のアリス」とか、そういう作品に近いだろう。


 これをもっと進めて書いていってもいいし、また別の空想に移ってもいい。

 いずれにしても、こういった訓練も欠かさない。それが、究極の小説家への道。

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