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夢の中での冒険

 さあ、目が覚めた。小説を書こう!

 …と思って、ガシガシと小説を書いていたら、夢の世界だった。また、騙されてしまった。仕方がないので、起きてくるのはやめて、そのまま、もうしばらく寝てやった。

 すると、いい具合に夢を見ることができた。半分目が覚めている状態での夢だ。

 いいぞ、最高だ!最高にいい小説のアイデアになる!!


 夢の中で、僕は犬の中に乗って移動していた。もしかしたら、犬は走っていたのではなく、空を飛んでいたのかも知れない。いずれにしても、物凄いスピードで風を切り進んでいた。とても、気持ちがよかった。

 それは黒い犬だった。いや、白い犬だったような気もする。あるいは、刻々と色を変化させていたのだったかな?ま、いい、そんなコトは。色なんて何色だって構やしないじゃないか。大切なのは、僕が犬の背中に乗って、気持ちよく進み続けていたってコトだけさ。

 たとえば、人は自動車に乗っている時に、その色や形を気にするだろうか?気にするのは、自動車から降りて、外から眺めている時。小説だって同じ。書いている時に、それが「形がいい!」とか「不格好だ」とか気にするだろうか?気にしやしない。そういう細かいコトが気になるのは、書き終わってから。あらためて自分の文章を読み直している時だ。


 突然、場面転換。

 おそらく、そこは戦時中のボロ屋敷。なぜ、戦時中だってわかったかって?だって、外では激しい戦闘の音がしていたもの。銃を撃つ音だとか、大砲をブッ放す轟音だとかが。

 薄暗くホコリだらけの部屋。部屋中に蜘蛛の巣が張っている。僕の目の前には、1人の武士。なぜ、武士だったかって?知らないよ。僕に聞かないで。そこら辺が夢なんだもの。

 とにかく、戦時中に1人の武士。その武士は覚悟を決めている。おそらく、死の覚悟を。

「拙者のことは、構わんでくだされ。他の方には迷惑をかけたくないのでござる」とか言っている。

 そうして、武士は部屋から出て行く。僕は、彼を止めることができなかった。救うことができなかった。


 そこで、夢はおしまい。

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