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もしも、世界からお金がなくなったら…

 僕が、よく1人でする空想の1つに、“もしも、世界からお金がなくなったら、どうなるのだろうか?”というものがある。


 おそらく現実の世界でも、いずれは(たとえば、300年後くらいに)そういう時代はやって来るだろうと予測しているのだが。残念ながら、僕らが生きている間には、そういう時代にはなりそうにない。

 だから、せめて空想の世界の中では…つまり、小説の世界では、お金のない時代というのを実現してやりたいと考えている。


 その為に、最低限必要なのは、食料の量産化だろう。それも、今よりも遥かに簡単に安く。できれば、水と同じくらいに。

 それと同時に、エネルギーに関しても、もっと安く大量に作り出せるようにしなければならないだろう。一番現実的なのは、やはり、太陽光だとか太陽熱発電だろうが…現状では、もうしばらく時間がかかりそうだ。他にも風力や地熱エネルギーといったものにも可能性はある。それだけで全てを補うコトはできないかも知れないが、ある程度の割合で電力を生み出してくれる時代が来るだろう。しかし、こちらも、まだかなりの時間を必要とするだろう。特に、地熱発電の方は。


 ま、いずれにしても、この辺りの問題が解決すれば、世の中から“お金”という概念が消滅する可能性は充分にあるだろう。かなりの高確率と言ってもいい。

 一見すると、それは不可能に思われるかも知れない。だけど、現代の常識というものは、これまでことごとく破壊されたり、消滅したりしてきた。目の前の時代だけを見ていては、わからないコトというものがある。見えないモノというのが存在する。

 もっと広く先を見通す視点を持ち合わせなければならない。特に、究極の小説家を目指している身ならば。


 では、そういった世界では、人々はどのような生活を営んでいるのだろうか?

 みんながみんな、遊びほうけている?それとも、ゆとりを持ちつつも、相変わらず一生懸命働き続けているのだろうか?

 もしも、一生懸命働いているとすれば、それは何の為に?お金でなければ、何を手に入れる為に働くのだろうか?


 そこで空想の翼を広げてみる。

 たとえば、こういうのはどうだろう?“人々は、働くコトそれ自体に意義を見出している”

 現代でも、お金の為ではなく、仕事それ自体に充実感を感じて生きている人というのはいるものだ。極端な話をすれば、ボランティアなどがそれにあたるだろう。あるいは、そこまでではないにしても、「お金は生活していけるだけあればいい。私は、この仕事を心の底から愛しているのです」という人はいるだろう。

 作家や芸術家はどうだろう?一部の人達は大金を手にしているかも知れないが、そのほとんどは、まともな収入になってはいない。それでも、続けていくのはなぜ?それは、“モノを生み出すことそれ自体に幸せを感じているから”に他ならない。

 同じように、地位や名誉の為にがんばる人もいるだろうし、人からの評価の為に努力する人もいるだろう。

 このように、この世界からお金がなくなったとしても、人々が一生懸命働き続ける可能性というのは、充分にあるはずなのだ。

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