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夢の中の動物園-1 ~スガ君~

 ム…

 そういえば、思い出した。夢の中での冒険を。完全にではないけれど、目が覚める前の直前部分だけ。断片的にではあるけれど、ちょっと言葉にしてみよう。


 僕は、どこかの島で、水族館を訪れている。水族館?いや、動物園と言った方がいいかも知れない。いずれにしても、現実の世界に存在する水族館や動物園とは全然違っていることだけは確かだ。そこでは、見たこともないような奇妙な生物達がたくさん飼われている。そうして、間近で観察できるようになっている。


 話は変わって、スガ君。

 スガ君は僕の同級生で、10年ぶりくらいで久しぶりに再会した(いきなり話が飛んでしまって申し訳ないのだが、この辺が夢の世界でのお話なので、どうかご容赦いただきたい)

 スガ君は、あまりお喋りな方ではない。どちらかといえば、寡黙な男である。とはいえ、ペースに乗ってくると、バリバリとマシンガンのように喋る時もある。そこまで行くのに時間がかかる男なのだ。

 最初は、ジッと黙って、何を話せばいいのか考える。大抵は、自分からは切り出さない。切り出すとしても、ポツリポツリといった感じ。それよりも、相手に喋らせる。相手が何か話題を提供してくれるのを待っている。そうして、自分がその話題に関して何らかの情報を提供できるとわかれば、それを披露する。時には、一言二言、時にはマシンガンのように。

 スガ君は、あまり想像力でモノを語るタイプではない。あくまで、現実に即した情報・確実な情報のみを語る。だから、自分の持っている情報でしか語らない。それも、実際に起きた出来事だとか、ニュース、歴史上の書物に残っている記述などについて語るコトが多い。あやふやな情報であれば、注釈もつけて話す。「これこれこういう説があるのだけど」とか「この本によると、このように書かれている」といった感じで。

 きっと、情報とは常に正確であるべし、と、そのように考えているのだろう。それが、スガ君の信条なのだろう。

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