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究極の小説家
こうして、僕は「僕は小説家になれない」のプロローグを執筆した。
それから、散歩に出かけた。
なぜ、散歩に出かけたかって?それは、小説の続きを書くためさ。小説家というのは、アイデアに詰まると決まって散歩に出かけるものなんだ。
だから、僕も散歩に出かける。別に、アイデアに詰まっていなくたって出かける。それが、小説家のあるべき姿だからさ。こういうのは形から入るのが重要。形を極めて行きさえすれば、最終的にたどり着く。
どこにたどり着くかって?それは、もちろん、究極の小説家の姿にだよ。究極の小説を書く、究極の小説家に。