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Dive in the world   作者: 星長晶人
第一章 仲間集め編
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悪魔と二次職

「ふーっ。やっと終わったか」


 結構数が多かったな。


「ああ。レベル上がっただろ? 皆、今何レベか言ってくれ」


「私は……さっきまで10だったのに、13ね」


「……15」


「15だ」


「俺は16」


「俺も16だな」


 シュリナ以外、皆15いったな。


「シュリナ、一人で、五分で15まで上げてこれるか?」


「……五分って。まあ、大丈夫よ」


 シュリナは言って、狩りに向かい、三十分後に戻ってきた。


「五分はさすがに無理ね」


 シュリナは肩を竦めて言う。


 ……まあ、そりゃそうだ。


「じゃあ、一旦街に戻ろう」


「はいよ」


 リューシンが言って、俺達は街に戻っていった。


 ▼△▼△▼△▼△


 ……あっちはもう夜飯の時間だな。


「ポイントを振り分けるのは一旦置いといて、まずは職業を決めよう」


 そういや、進化出来るんだっけな。


「選択肢は今までのプレイを参考に選ばれるから、各自確認したら言ってくれ」


 了解した。


「……私から。漆黒の女神、黒の女神、絶望の女神」


 何つう恐ろしい職業だよ。


「ステータス補整は?」


「順に、闇系攻撃アップとSTR、INT上昇。INT、MDF上昇。LUK測定不能、他全部極上昇」


 ……俺的には、絶望の女神がいいな。


「……ティアナの希望は?」


「……絶望の女神」


 おぉ、気が合うな。


「いいの? さらに不幸よ?」


 シュリナが少し呆れたように言う。


「……ん。極上昇だから」


 ……俺の理由はLUK測定不能だから。


「よしっ。じゃあ、それでいこう。本人の希望通りにな」


 俺がティアナに便乗する。


「……ん」


 ティアナは頷いて、ウインドウを操作する。二回タッチするとなれるらしい。


「出来た」


 ……ん? 少し笑ったような? 嬉しいのか?


「っ!」


 ーーと、ティアナが光に包まれた。


「……」


 光が収まると、ティアナの装備が変わっていた。綺麗な漆黒のドレスで、装飾も綺麗だ。ティアナにかなり似合っていて、可愛い。


「鎌が二本になってるな」


 背に漆黒の鎌を二本背負っている。


「ん。強くなった」


 やっぱり、嬉しそうだ。


「次は俺だが」


 ジンオウが言う。


「機神兵、重機兵、砲撃手だ」


 機神兵とかカッコいいな。


「ジンオウの希望は?」


「やっぱり機神兵だ。響きがいい」


 響きか。まあ、聞くからにカッコいいよな。


「じゃあ、それでいこう。本人の希望通りにな」


 ティアナと同じことを言う。


「ああ」


 ジンオウがウインドウを操作する。すると、ジンオウを光が包んだ。


「……」


 光が収まると、ジンオウの装備が変わっていた。


 何か、全身機械みたいな。顔以外が機械になってる。……最早人間じゃねえ、この人。


「……全身機械か。不思議な感覚だな」


 そりゃそうだ。まあ、身体がまた大きくなってるし、腕もちょとリニューアルされてるな。


「次は俺がいこう」


 リューシンが言う。俺、最後になりそうだな。


「エンブレムマスター、紋章騎士、紋章の守護者」


 最後のカッコいいな。最後のにしろよ。


「補整は、紋章攻撃アップとSTR上昇。STR、DEF上昇。DEF、MDF上昇だな」


 ……今までのを考えても、やっぱ最後のだな。守りがいない。


「今までのを考えて、三番目がいいか。何か意見はあるか?」


「本人の希望通りにするんだから、いいだろ」


 今まで通りに。


「じゃあ、紋章の守護者にするか」


 ウインドウを操作して、……特に光に包まれたりしない。


「次は私ね」


 おい、いつ順番決めたんだ?


「伝説の不死鳥フェニックス、黄金の不死鳥フェニックス、無敵の不死鳥フェニックス。補整は、全ステータス極上昇、転生ごとに+100、レベル5ごとに転生。STR、INT極上昇、転生ごとに+50、レベル10ごとに転生。DEF、MDF極上昇、転生ごとに+150、レベル15ごとに転生」


 確実に伝説だろ。一番お得だ。


「私は伝説の不死鳥がいいんだけど、それでいい?」


 オッケー。


「強いからな。それでいいさ」


 リューシンが言って、シュリナはウインドウを操作する。


 そして、光に包まれた。


「……」


 装備はさっきよりちょっと良くなった程度だが、また似合うんだよな。


「んじゃ、最後は俺だな」


 ウインドウを見る。


「魂を喰らう者ソウルイーター、時を刻む者ソウルイーター、魂を鼓舞する者ソウルイーター、全ての魂を継ぐ者ソウルイーター、の四つだな」


「四つ? おそらく、四つ目がレアなヤツだ。俺はそれがいいと思うぞ」


 リューシンが言う。ほう? そりゃ面白そうだ。


「じゃ、四つ目の全ての魂を継ぐ者ソウルイーターにするか」


 二回タッチして選択する。俺も特に光りはしなかったが、何かが変わった。


 ふむ、強くなってるといいな。


「じゃあ、ステータスを見せ合おう。パーティーとしての役割を決めるために振り分けポイントはとりあえず残しておいてくれ」


 リューシンが指示する。


 リューシンがリーダーだな。別にβテスターだからDIWのことをよく知ってるし、いいんだが。


 ……何か嫌なんだよな、リューシンに従うの。生理的に受け付けないと言うか。


 まあ、他の皆が文句ないっていうんならいいが。

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