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Dive in the world   作者: 星長晶人
第一章 仲間集め編
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悪魔と広大な草原

「……」


 ここはホームポイントか。そういや、リューシンが死んだらここに来るって言ってたしな。


「不覚だ。まさか、死ぬとは……」


 近くに皆いた。悔しそうに皆していたが。


「……ああ、そうだな」


 暗い。テンション低すぎだろ。


「何皆して暗い顔してんだか。言ったろ? 全滅して万歳。勝って万々歳って」


「ジーク……」


「一回負けたからって諦めんのか? シュリナの上限レベルが上がって強くなれるだろ。リベンジすればいいさ」


「……そうだな。リベンジ目指して頑張ろう」


 だな。


 他の三人もリューシンの言葉を聞いて若干明るくなる。


「それで、提案なんだが。15になるまで待とうかと思う」


 リューシンが早速方針を決め始める。


「何でだ?」


「15になれば、職業が進化出来るのよ」


 ああ、そういうことか。それで強化を狙うと。


「でもさ、俺達不遇職がどんなものになるか見当もつかないぜ?」


 あんま変わんないかもしれない。


「けど、リベンジするにはいいだろ?」


 まあな。


「そうと決まればバトルあるのみ、だよな」


「ああ。難易度の高い広大な草原に行こう。始まりの草原をクリアして、開放されてるハズだ


 マジか。オークキング倒したおかげだな。


「よしっ。広大な草原に行こう!」


「おう!」


「わかったわ」


「……ん」


「承知した」


 俺達五人は、新たなフィールド、広大な草原に向かった。


 ▼△▼△▼△


「おぉ、広いな」


 さすが広大な草原。


「出現モンスターは六体だったと思う。始まりの草原のモンスターの進化版が多い」


 なるほどねぇ。


「むっ? あそこにいるのはゴブリンの群れではないか?」


 ジンオウが遠くを指差して言う。


「ん? ああ。あれは珍しいな。ゴブリン、エリートゴブリン数種で構成されてる。経験値はいいぞ? どうする?」


「もちろんーー」


「「「戦う」」」


 四人で揃えて言う。


「よしっ。俺が一番乗りだ」


 俺は駆けてゴブリンの群れに突っ込む。


 ドカァン!


 が、俺より先に爆撃が群れを襲った。


「ジンオウに先を越されたか」


 しくった。


「お先」


 立ち止まってると、シュリナがフェニックスフォルムで飛行して先に行った。


「……お先」


 続いてティアナも俺より先にいく。


「結局遅いんじゃねえかよ!」


 八つ当たりにゴブリンを殴っていく。


 ーージークVSエリートゴブリン〈騎士〉


 何だこいつ? 今までのゴブリンとは違うな。


「エリートゴブリンってヤツか!」


 右手で殴りかかる。


 が、左手の盾で防がれた。


「……へぇ」


 面白い。


「ビーストソウル“ウルフ”」


 ウルフを使う。こういう、重そうなヤツはスピードで翻弄するに限る。


 エリートゴブリンが振ってくる剣を紙一重で避け、盾を掻い潜る。


「ウルフナックル!」


 右手に狼のオーラを纏い、腹を殴る。


「ギッ」


 少し下がるが、鎧の上からなので、五分の一程度しかくらわない。


「天狼牙!」


 さらに追い打ちをかける。


 エリートゴブリンのHPは三分の一まで減った。天狼牙は高威力の技だ。


「モンスターソウル“オークキング”」


 これで止めだ。


「ギィ!」


 怒って剣を振ってくるが、遅いので避けて、


衝撃貫通クラッシュストライク


 盾ごとエリートゴブリンを攻撃した。


「ギ……」


 やっとエリートゴブリンを倒す。


「さて、あとはゴブリンだけか」


 他の皆もエリートの方と戦ってるしな。


 ーーリューシンVSエリートゴブリン〈戦士〉


「はっ!」


 オークキングの紋章をセットして、ゴブリンを倒していく。


「エリートゴブリンか」


 エリートゴブリンが俺の前に立っていた。戦士のエリートだな、こいつは。


「ランスナックル!」


 まずは盾を砕くために、思いっきり殴る。


「ギッ!?」


 なんと、一発で壊れた。オークキングの紋章には攻撃力の補整があるらしいな。


「疾風刃」


 オークキングの使っていた技だ。ガントレットを風の刃が纏い、触れたものを切り刻む。


「はぁ!」


 顔面を殴る。エリートゴブリンは身体に防具を付けているので、何もない顔を狙うのがいい。……まあ、どっかの魂喰らいさんなら腹でも殴ってそうだが。


「ギィ!」


 エリートゴブリンは顔が若干以上にヤバいことになりながらも攻撃してくる。


「気の毒だが、容赦は出来ないんだ」


 悪いな。


 俺はカウンターの要領でエリートゴブリンを殴り、止めを刺す。


「……ふぅ」


 さて、ゴブリンを倒していくか。


 ーーシュリナVSエリートゴブリン〈射手〉


 ゴブリン掃除をしてると、弓矢を構えたゴブリンを見つけた。


 ……エリートゴブリンね。


「エクスプロージョン」


 容赦なく、魔法を放つ。遠距離で攻撃してくる相手は手っ取り早く倒すのが吉。


 エクスプロージョンは爆発する魔法。


「ギィ!」


 その爆発でエリートゴブリンは吹っ飛ぶ。


「火炎剣」


 レイピアに炎を纏わせて一閃。エリートゴブリンのHPは五分の一ぐらいになった。


 ……もっと早く倒せる予定だったけど、意外と手こずったわね。それだけモンスターが強くなったのかしら。


 そんなことを考えながら、エリートゴブリンの首をレイピアで跳ねた。


 ーーティアナVSエリートゴブリン〈軽戦士〉


 ……。エリートゴブリン発見。軽戦士のタイプらしい。


「ヘルノヴァ」


 とりあえず、周りのゴブリンと一緒に葬っておく。


「……ん。好調」


 ちょっと上機嫌になって、ゴブリン狩りを続ける。


 ーージンオウVSエリートゴブリン〈魔道師〉


 むっ? 妙なゴブリンがいるな。あれがエリートゴブリンだろう。


「魔法を使うのか。……いい練習になる」


 フォースウルフのな。


 俺は両手をマシンガンに変える。


 殺られる前に殺るには、これが一番だ。


「撃て」


 ズガガガガガ!


 いくつもの弾丸がエリートゴブリンを直撃し、かなりHPが減る。


「ーーウインド」


 しかし、エリートゴブリンもなかなかやる。魔法を放ってきた。……まあ、風魔法で一番の初歩だったが。


「効かん、そんなチンケな魔法など」


 ウインドが収まってから、両手を手砲に変える。


「さらばだ。手砲、発射」


 波動が掌から放たれ、エリートゴブリンは倒れた。

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