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Dive in the world   作者: 星長晶人
第一章 仲間集め編
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悪魔と初DEATH

 ーーーーエリアボス出現。交戦人数五名。バトル開始。


「んじゃ、気を引き締めていこうか」


 俺は目の前に現れたフォースウルフと対峙して言う。


「エンブレムセット“オークキング”」


 リューシンが早速オークキングの紋章を使う。


 ガントレットに紋章をはめると、ガントレットが光る。


「フェニックスフォルム」


 シュリナは最初から全力でいくようだ。


 シュリナは全身に紅い炎を纏い、炎の翼が生える。赤く輝くレイピアを構える姿は、獲物を定めた肉食鳥のようだ。


「黒神の加護」


 ティアナも容赦なしだ。


 全身に闇のオーラを纏う。闇を纏い、巨大な鎌を構える姿は、死神のようだ。


「チェンジ“マシン・バズーカ”」


 ジンオウは左手もマシン・バズーカに変える。


 攻撃主体でいくらしい。


 ジンオウの振り分けポイントは、AGIとDEFに振っておいた。攻撃と防御に関してはパーティー最強だからな。頼りになりそうだ。


「んじゃ、俺もやるか」


 他四人がやる気満々だし。


「モンスターソウル“オークキング”」


 オークキングのはモンスターに分類されるらしい。


「武装化」


 武装化は、武器を使うモンスターのソウルん時だけ使えるスキルだ。


 オークキングのソウルで、俺の姿が変わる。


 変わると言っても、今回はあんまり変わらない。全身に茶色い毛が生え、牙が鋭くなる。少しだけ筋肉がついたようで、身体が大きくなったように感じる。武装化は腕を変化させるらしく、両腕が鋼色になり、爪が長く鋭くなって、肩までトゲがついていた。


「さぁて、やるか」


 俺はニヤリと笑う。牙があって結構怖いハズだ。


「はあぁ!」


 シュリナが斬り込んでいったとき、フォースウルフは素早く、シュリナが辿り着くより素早く、魔法を展開した。


「攻撃魔法か?」


「いや、補助魔法だ。気を付けろ、シュリナ! 後ろに回られるぞ!」


 リューシンがシュリナに注意する。


「わかってる!」


 シュリナは翼があるので、フォースウルフが消えたと見える程の速度で移動すると、空中で反転した。


「?」


 が、フォースウルフはいない。


「シュリナ、後ろだ!」


 俺はシュリナの後ろにフォースウルフが移動したのを見て叫ぶ。


「っ!」


 フォースウルフが爪を振るうのと、シュリナが俺の声に反応して上に飛ぶのがほぼ同時だった。


「っつう!」


 かすったが結構HPは残ってる。


「……」


 フォースウルフがジャンプしてシュリナを狙っていた。息を大きく吸っている。


 何だ?


「ブレス攻撃だ! 避けろ、シュリナ! それはくらうとシュリナでも危ない!」


 マジか? 


「ガアアアアァァアァァァ!」


 白いブレスがシュリナを襲う。


「……」


 ブレスが収まって、シュリナを見つけると、地面に倒れていた。……HPが真っ白で。


「何っ!?」


 シュリナでも二回くらって死ぬなら、生き残れるのってジンオウぐらいじゃん。


「暗黒烈斬!」


 ティアナは鎌を振るって暗黒の巨大な斬撃を放つ。シュリナを殺されて怒ってるらしい。


「おい、リューシン。女子守れなかったら、男子失格だぞ」


「もう一人守れてないだろ!」


 リューシンは怒鳴って走っていく。……珍しく焦ってるな。


「ったく。じゃあ、ジンオウ。俺も参加してくるから、援護よろしくな」


「了解した」


 俺もフォースウルフに向かって駆ける。


「ランスナックル!」


 リューシンはガントレットでフォースウルフを殴る。槍のように刺せる効果だ。


「ヘルノヴァ」


 ティアナは鎌の頂点を向けて、暗黒の巨大な波動を放つ。


「はっ!」


 俺は普通に殴る。


「……ガアアアアァァアァァァ!」


 が、それらを全部避けて、ブレスを吐いた。


「くそっ!」


「……ぁ」


 ……二人が殺られた。俺は範囲外ギリギリで、風圧でHPがレッドゾーンに突入した。さすがはDEF0。


「……最終手段を取るか。ジンオウ! マシンガンで足止めしてくれ!」


「了解した!」


 ズガガガガガ!


 フォースウルフがマシンガンで足止めされてる内に、ジンオウの近くに移動する。


「俺に考えがある。協力してくれ」


「それはいいが?」


「お前、回転は大丈夫なのか?」


「大丈夫だが?」


 なら、いいか。んじゃ、失礼して。


「お、重い……」


 ジンオウを持ち上げる。


「何を?」


「俺がお前を抱えて回転するから、マシンガンを撃ち続けてくれればいい」


「わかった」


 俺はジンオウを抱えて回転する。


「お、重い! 振り回される!」


 長時間は無理だな。


「むっ? フォースウルフが上から来るぞ」


 狙い通り。


「いくらフォースウルフでも空中じゃ身動き出来ねえだろ。ジンオウ! 最大威力のヤツをくらわせてやれ!」


 俺はジンオウを置いて、倒れる。


「了解! 手砲、出力最大!」


 ジンオウは両手を上に上げ、掌に穴が開く。そこから、高威力の波動が放たれる。


「ガアアアアァァアァァァ!」


 フォースウルフは苦しそうな声を上げる。


「……」


 やったか?


「ガアアアアァァアァァァ!」


「「っ!?」」


 HPは半分くらいまで減らしたが、残っていた。フォースウルフがブレスを吐いてくる。


 あ~あ、死んだな、こりゃ。


 最後にそんなことを思って、意識が暗くなった。

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