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Dive in the world   作者: 星長晶人
第三章 大魔王軍の侵略編
52/108

魔神と敵将討ち取ったり

最近機器の調子が悪くて更新出来ませんでした


すみません


ペースが落ちたり更新出来なかったりすると思いますが、よろしくお願いします

「な、何を言うんだ、ジーク。ガイアが裏切り者だというのか?」


「……ああ。ガイアが魔王の一人なら説明がつくだろ? こいつのギルドに大魔王軍が潜入出来たのも。どうやったかは知らないが」


 マスターのガイアが手引きすれば、簡単だ。


「……」


 ガイアは静かに笑ったまま答えない。


「まあ、違ってもここで魔王二人とガイア、ついでにセイアをぶっ殺せば丸く収まるだろ? “孤高の魔王”なんて紛らわしい呼び名だから間違えちゃった(笑)で済む」


「済まないよ! 何で俺まで殺されるんだ!」


「はっ! 強いヤツは仲間以外皆敵だ。四人まとめてぶっ殺したいくらいだぜ」


 俺は笑ってセイアに言う。


「……だとよ。どうする? ガイア。バレたら戻ってくるんだろ?」


 ベルゼブルはガイアに言う。


「……ああ。全くだ。世の中、そうままならんものだな」


 ガイアは笑ったまま言い、ゆっくりと魔王二人の方へ歩く。


「……ガイア、本当に君が……?」


 セイアが信じられないという顔で言う。


「ああ。改めて、自己紹介が必要だな。俺は傲慢を司る、悪魔の王、ルシフェルだ」


 ガイアがルシフェルだったのか。偽名を使えたのは、多分仕様だろう。


「正直、俺の正体を暴くのはセイアかスレイヤかと思ってたんだが、つくづく規格外だな」


「誰に言ってんだ? 魔王さんよ。俺をてめえの物差しで計んなや」


 俺はルシフェルを見下して笑う。


「ふん。つくづく規格外だな。エリア1も、せっかく手に入れたのにバアルが負けるしな。バアル程度で十分だと思ってたし、いきなり攻めるバカはいないと思ってたんだがな」


「その前、だろ? 始まりはよ。てめえが街の多いエリア2をやりたかったのに、俺達に取られたからな。街が多けりゃ、それだけ物資があるってことだしな」


「……本当、世の中はままならんな。ジークは俺の予想を越えて行動する。スレイヤは全く実力を見せない」


「スレイヤのじいさんは、何となく気付いてたんだろうよ。スレイヤのじいさんは最強で、底が知れねえからな。勘もいい。俺の勘じゃあ、てめえなんざ相手にならねえよ」


「……それは聞き捨てならないな」


 ルシフェルは魔王二人の方へ着いてから、俺を睨む。


「セイアはてめえのことを信用してたからな。仲間に裏切られる芝居もあって、優しさにつけこんだ。だが、俺は強いヤツなら敵は誰でもいい。今回も勘だけだしな。てめえと戦いたかっただけだ」


 正直に言えば。


「……ふん。だが、セイアは呆然としている。ジーク一人で魔王三人に勝てるとでも?」


「はっ! てめえと同じ魔王なら、さぞかし強いんだろうな! だが、てめえら魔王が相手してるのは魔神だ!」


「ほざけ!」


 俺とルシフェルが激突する。


「ジーク! これはどういう状況だ!?」


 フリードが登場し、俺とルシフェルが戦ってるのを見て聞いてくる。


「見てわかんねえのか? ガイアが魔王ルシフェルだったってオチだ。フリード、てめえはそこのベルゼブルっつうヤツを殺れ。まさか、出来ねえとは言わねえよな?」


「誰に言ってやがる!」


 フリードはベルゼブルと対峙する。


布里井戸ふりいど切也きりや。てめえ、こんな雑魚相手に手こずってたら一生俺になんか勝てねえぞ?」


「っ!? お前、気付いてたのか?」


「あ? 俺は雑魚は覚えない主義だが、フリードは当時は良かったからな。再会したら雑魚だったから、無視しただけだ」


「……聞き捨てならねえな。俺がお前より弱いなんて、有り得ねえよ!」


 そう言って、フリードとベルゼブルが激突する。


 ……相変わらず単純な野郎だ。ま、今はただの雑魚だが。


「……」


 ルシフェルはどうやって倒そうか。魔王だってことを明かして、新たに能力が増えてなきゃいいんだが。首吹っ飛ばすか。


「アスラバースト!」


「効かん!」


 ルシフェルは大剣を振るってかき消す。


「久し振りに歯応えのある野郎だ!」


 俺は嬉しくなり、近接を挑む。しかも、こいつの上に大魔王がいるんだぜ? 面白くなりそうだ!


「ふむ。これは、儂の予想通りじゃのう」


 呑気な老人、スレイヤが現れた。


「よお、じいさん。状況わかってんなら、そこの魔王殺っとけ」


 俺は一旦ルシフェルから距離を取って言う。


「全く。老人使いが荒い小僧じゃ。まあ、そこの小僧の正体を見切ったのは、いいがの」


 スレイヤは剣を抜く。


「……危険」


 レヴィアタンは呟いて、水流を巻き起こす。


「ふむ。若い娘を痛い目に合わせるのは気が進まんが、若い者を止めるのも年長者の務めかの」


 スレイヤは朗らかに笑う。……じいさんが本気になったらどんだけ強いんだろうか。一回殺り合ってみたいな。


「一閃!」


 じいさんは剣を一振りする。俺は勘に従って、ジャンプする。


「……おい」


 広範囲の敵が真っ二つだった。ガイアもそうだが、すぐに再生する。レヴィアタンに再生能力はないようで、ポリゴン体になって消える。


「ぐっ!」


「なっ……!」


 ベルゼブルとフリードも斬られて、ポリゴン体になって消える。


「殺りすぎだろ、じいさん」


「よく避けたのう。知っておったのか?」


「いや。俺の勘が告げていただけだ」


「ふむ。いい勘じゃの。では、儂はこれでおいとまするとしよう。さっきの小僧にも謝らんいかんのでな」


 スレイヤは言って、まだ余力を残したまま去っていく。……やっぱ底が知れねえ。


「……撤退するしかないようだな。この勝負、預けよう」


 ガイアは言って、マントを翻す。


「はあ? 何言ってんだ、てめえ? 俺、てめえを殺すまで返す気はねえけど?」


 俺は言って、背を向けたルシフェルの後頭部に手を伸ばす。


「っーー!」


「死ね」


 俺は言って、そのままルシフェルの頭を吹き飛ばす。


「くっーー」


 悔しげな表情でポリゴン体になって消えるルシフェル。あ~。いい気分。


「敵将、討ち取ったりぃ!」


 一回言ってみたかった。

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