悪魔と元カノ
名前:アレンシア
職業:虐殺の堕ちた紙士〈全ステータス+150〉
種族:ヒューマン
レベル:40
HP 4080
MP 4080
STR 2880
DEF 2880
AGI 2880
DEX 4080
INT 4080
MDF 2880
VIT 4080
LUK 1320
振り分けポイント残数:400
装備欄 防具
頭:漆黒の髪飾り
腕:魔神のブレスレット
胸:花魁の和服
腰:花魁の和服
脚:和漂う下駄
武器
右手:月夜の扇子
スキル
『紙術』
『扇子術』
『飛斬』
『虐殺』
『元王女』
『英才教育の賜物』
『問答無用』
『多重人格』
虐殺の堕ちた紙士:虐殺繰り返して堕ちた王女の果て。戦闘に関して殺すことに悦びを覚えた者。紙を操る。戦闘力は高い。
名前:シアス
職業:増殖させる者クラウド〈全ステータス+100〉
種族:ヒューマン
レベル:27
HP 1940
MP 4030
STR 1937
DEF 1933
AGI 1942
DEX 4030
INT 4030
MDF 4030
VIT 1932
LUK 529
振り分けポイント残数:270
装備欄 防具
頭:魔導の髪飾り
腕:必中のブレスレット
胸:殲滅の巫女服
腰:殲滅の巫女服
脚:聖樹の足袋
武器
両手:大巫女の和弓
スキル
『増殖』
『矢の創造』:【巫女の矢】 【木の矢】
【和の矢】 【毒の矢】
【聖の矢】 【破魔の矢】
【石の矢】
『全魔法』:【ファイアボール】
【ウォーターボール】
【ボルトボール】
【サンドボール】
【アイスボール】
【ライトボール】
【ダークボール】
【ウインドボール】
【リーフボール】
【フレイムボール】
【アクアボール】
【エレキボール】
【ロックボール】
【スノーボール】
【シャインボール】
【シャドウボール】
【スノーボール】
【ウッドボール】
etc.
増殖させる者クラウド:その者が放つモノは全てレベル×20に増殖する。人とモンスターは無理。殲滅魔法なんか使った日には世界が破滅する。
シアスの全魔法はレベル1毎に一種みたいな感じで、すでに数は216個だ。八属性が二十七種だからな。ボール系は網羅して、ウォール系、ボム系、アロー系、レーザー系、ピラー系、ソード系までいった。
「二人共強すぎだろ」
シアスもアレンシアもチートだ。特にシアスはな。
「全魔法っつうスキルは凄いぞ。文字通り、全ての魔法が使えるんだからな。攻撃防御回復補助。オールラウンドに使えるから」
リューシンが解説を加える。
「チートめ。んで、増殖とのコンボってのはヤバいぞ。最強だろ」
「ああ。直接見た方がいいな。ゴブリンの群れのクエストを受けよう。シアス一人でやらせればいい」
リューシンが提案し、興味本意でシアスの実力テストみたいなモノが始まった。
▼△▼△▼△▼△
「まずは弓の腕前だな。あのゴブリンの群れに向かって射て」
「うん。……巫女の矢」
矢を創って、静かに構える。
「ってか、狩人から巫女になってるんだよな、装備」
「そうなのか? 似合ってるよな」
「ああ。あいつ、着痩せするタイプらしいから、脱いだら凄いってよ」
「誰が言ってたんだ?」
「俺達のクラスの委員長。一昨日会ったんだよ。委員長もこのゲームやってたらしくてな。まあ、ギルドに入ってたから誘わなかったけど」
「へー。あの委員長がね。ギルド入ってても誘えば良かったのに。俺達はジークがクイーンとの一件でヤバいヤツだと思われたから、勧誘すれば引き抜けると思ったんだってよ」
「俺のせいか……!」
確かに、ログアウト不可になって喜ぶヤツなんて少ねえだろうしな。
「そこ、集中出来ないから黙って!」
「「はい」」
喋ってたらシアスに怒られてしまった。
「……っ!」
シアスが矢を放つ。それはゴブリンの群れに向かっていく途中、540本に増殖する。
「「「……」」」
矢の雨はゴブリンの群れ全体に降り注ぎ、一匹残らず絶命した。
「な? チートだろ?」
俺が皆に同意を求めると、同時に頷いた。
「次行こうぜ。魔法だとどうなるか」
俺は言って、ゴブリンの群れを探していく。
「おっ? あんなとこにいるぞ」
程なくして、ゴブリンの群れを見つけた。
「シアス」
「うん。ファイアボール」
シアスの手の前に魔方陣が現れ、拳大の火の玉が放たれる。
それは増殖し、540個の火の玉となってゴブリンの群れを襲い、一匹残らず全滅させた。
「ちなみに、実験した結果、MPはファイアボール一回分の2を消費するだけでいい。チートだろ?」
「……私の魔法の意味が……!」
シュリナが落ち込んでいた。
「まあ、魔法的にはシュリナの方が上なんだから、いいだろ」
それに、ピンポイントで一ヶ所を狙うには向いてない。
「もう少しで30になってさらに強くなるから、それまでグランドクエストの参加は遠慮しとこう」
「俺は今からでも参加したいんだが?」
「少しは自重しろよ。……大体、お前はトップギルドの集会に呼ばれてんだろ」
「まあな。副マスターと護衛数人を連れてっていいらしいから、俺とシュリナ、リューシン、ティアナ、ジンオウで行こう思ってる。他はレベル上げでもしてろ」
俺はリューシンに言われて考えていた案を言う。
「何でそのメンバーなんだ? お前とシュリナは強制だが」
「ああ。リューシンは囮、防御、脳ミソのためだな。βテスターだったんだし、丁度いいだろ。ティアナは攻撃だな。普通に護衛として。ジンオウは囮、防御、攻撃だな。守る役目、攻撃する役目、置いてかれる役目だ」
「言ってることはムカつくが、理にかなっているな」
リューシンは頷く。
「ジーク、私は?」
シアスが不満そうに聞いてくる。
「お前はレベル上げだろ。大体、魔法撃ったら余計なヤツにまで当てるだろ」
コントロール出来ないんだから。
ピピピッ。
「ん?」
この音は俺に通信が来た合図だ。
「あん?」
『ジーク! 今日も集会に来ないつもりか!』
通信に出ると、いきなり怒鳴られた。
「別に。第一、虚夢も来てねえだろ?」
『今日は来ている。今日に限って来ていないのはジークだけだ』
「わかったよ。行くからちょっと待ってろ」
そう言って通信を切る。
「んじゃ、行くか」
俺はさっき言った四人を向いて言い、立ち上がった。