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Dive in the world   作者: 星長晶人
第一章 仲間集め編
3/108

悪魔と仲間

 職業:ソウルイーター

 種族:ヒューマン

 レベル:2

 HP 21

 MP 21

 STR 50

 DEF 0

 AGI 50

 DEX 50

 INT 0

 MDF 0

 VIT 0

 LUK 0

 振り分けポイント残数:5


 所持魂数:1


 装備 防具

 頭:なし

 腕:なし

 胸:シルクのパーカー

 腰:黒いズボン

 脚:スニーカー


 武器

 なし


 スキル

 『モンスターソウル』

 『ゴブリンソウル』

 『殴術』:【パンチ】 【正拳突き】

      【連打】

 『問答無用』

 『不意討ち』



 ……平均10上がった。うん。


「まだ0だし。でも、平均10だからいいよな」


 リューシンが笑いながら言う。


「でも、この調子ならゴブリン一撃だろ。休憩なしに5までレベル上げようぜ」


「オッケ。ガンガン上げて難職だけどトップ取ろうぜ」


「ああ」


 俺達はすっかりDIWにはまって、すぐに5に上がった。


 ▼△▼△▼△▼△


「いえー! ステータス発表!」


 ゴブリンだけを狩って5に上がり、木の根元に座って休憩しながら、リューシンが言った。


「ふっ。俺に勝てるわけがないだろ」


 俺は余裕そうに言う。が、本当はちょっと負ける気がする。


「まずは俺から!」


 ドン!



 レベル:5

 HP 50

 MP 50

 STR 61(+20)

 DEF 81(+40)

 AGI 41

 DEX 41

 INT 41

 MDF 41

 VIT 41

 LUK 41

 振り分けポイント残数:0



 他は割愛。


「どうだ?」


 リューシンが得意げに言う。


「バランスが取れていていいな。これはいい勝負だ」


 俺は自分のステータスウインドウを開く。



 レベル:5

 HP 81

 MP 81

 STR 110

 DEF 0

 AGI 110

 DEX 110

 INT 0

 MDF 0

 VIT 10(+10)

 LUK 10(+10)

 振り分けポイント残数:0


「何つう偏りのあるステータス。0が虚しいぜ」


 結局増えませんでした。


「でさ、何でVITとLUKに振ったんだ?」


「VITはDEXと似たようなもんらしいからな。LUKは運が0ってのが嫌なだけだ」


 クリティカルが全く出ない。いいドロップアイテムもない。


 ……酷いもんだ。


「まあ、そうだよな。βテスターとして言えば、偏りはあるものの、かなり高いから大丈夫だ。三日後にここのボスに挑戦する。それまでに鍛えとけよ」


 リューシンはニヤリと笑って言う。


 なるほど。実力がついたから別行動か 。


「でもな、三日後にボスって早くないか?」


 もっとレベル上げてからの方がいい気がするな。


「大丈夫だ。βテストん時は結構楽だったし。俺とお前だぜ? 無理なわけないだろ?」


 ったく。


「しゃーねえな。付き合ってやるよ、リューシン」


 俺達はハイタッチして別れた。


 ▼△▼△▼△▼△


 俺はまず、ゴブリンのいるフィールド、始まりの草原のモンスター全部の魂を集めることにした。


 始まりの草原で出るモンスターは四種。


 ゴブリン、キバドッグ、バットバット、クローンアントだ。バットバットは夜にしか出てこないので、他二体をターゲットにする。


「おっ? 早速発見」


 デカイ牙を持つ一メートルちょっとの大きさの黒い犬。よだれ出てて怖い。


「んじゃ、一撃で殺るか」


 そーっと後ろに回り、キバドッグに殴りかかる。


「おらぁ!」


 叩きつけるようにして殴る。


「……ふぅ」


 一撃でHPが真っ白になり、キバドッグはポリゴン体になって消えた。


「いい調子だな」


 この調子で狩るか。


 俺は勢いに乗って次々とモンスターを狩っていった。


 ▼△▼△▼△▼△


「さてと、やるか」


 昼になって、一旦ログアウトして昼飯を食べてから、今度は別のフィールドに来た。


「始まりの洞窟か」


 薄暗くて、なかなかに怖い。


「……」


 しばらく歩くと、蛇みたいなモンスターがいた。


「【正拳突き】」


 近付いてぶん殴る。これで一発だった。


「……ここも一発か。ならいい狩り場になりそうだ」


 呟いて、狩りに集中した。


 ーー三日後ーー


「ふあぁ」


 大きな欠伸をした。


 ここ最近、睡眠時間削ってたからな。眠い。


「よっ、頑張ったみたいだな、ジーク」


「ああ」


 見ればわかる。装備が良くなってるからだ。


「じゃあ、準備はいいか?」


「もちろんだ」


 頷いて、始まりの草原に向かった。


 ▼△▼△▼△


「ちょっと待って」


「ん?」


 始まりの草原でリューシンについていくと、二人の女子が立ちはだかった。


「え~っと、誰ですか?」


 リューシンが聞く。リューシンは美少女好きだからな。にこやかに愛想よくなっている。


「シュリナよ」


 シュリナという少女は、赤い長髪に赤い瞳をした美少女。眉がつり上がっていて、気が強そうなイメージを受ける。装備も赤で、豪勢な装備だ。赤い鎧に赤い長い丈のスカート。かなり強そうに見える。腰に赤い鞘をしたレイピアがあり、それが武器だろう。


「……ティアナ」


 ティアナという少女は、黒い長髪に黒い瞳をした美少女。無口無表情らしく、表情がない。装備も黒で、豪勢な装備だ。黒マントに黒いドレスのような装備。かなり強そうに見える。背に二メートルありそうな黒い鎌があり、それが武器だろう。


「で、そのシュリナさんとティアナさんが何の用ですか?」


 にこやかに愛想を振り撒いてるよ。だから嫌われるんじゃないのか?


「初日、ここで戦ってたでしょ?」


「そうですが?」


「その時、難職って言葉が聞こえたから、私達もパーティーに入れてもらおうと思ったのよ。けど、別行動して、今日集まるって聞いたから待ってたのよね」


 なるほど。不遇職仲間ってわけか。


「……今は少し厳しいですね。これからボスに挑むつもりですので」


 わざとらしく眉を寄せて言う。


「……ここのボス程度なら、私達も大丈夫よ」


 マジか?


「難職でもいい方なのよ。私達のステータスを見れば納得すると思うわ」


 そう言って、まずシュリナがウインドウを開く。



 職業:フェニックス

 種族:ヒューマン

 レベル:10

 HP 330

 MP 330

 STR 300(+40)

 DEF 300(+40)

 AGI 280(+20)

 DEX 260

 INT 260

 MDF 260

 VIT 260

 LUK 260

 振り分けポイント残数:0


 転生回数:1


 装備 防具

 頭:火鳥のティアラ

 腕:火鳥のブレスレット

 胸1:火鳥の炎鎧

 胸2:火鳥のシャツ

 腰:火鳥の長丈スカート

 脚:火鳥のブーツ


 武器

 右手:火鳥のレイピア


 スキル

 『転生』

 『不死鳥の力』

 『火魔法』:【ファイアボール】

       【ファイアウォール】

       【ファイアストーム】

 『炎魔法』:【フレイムボール】

       【フレイムウォール】

       【フレイムストーム】

       【フレイムレーザー】

 『火炎魔法』:【イクスファイア】

        【イクスフレイム】

        【エクスプロージョン】

        【ファイアキャノン】

        【フレイムキャノン】

 『フェニックスフォルム』

 『不死鳥剣技』:【閃炎】 【火炎剣】

         【火炎閃光】 【不死鳥乱舞】

 『不死鳥の加護』


 フェニックス:伝説の不死鳥、フェニックスの力を使える者。成長値も高く、スキルも充実している。しかし、初期上限レベルが5で、一回死ぬごとに上限レベルが5上がる。一回死ぬごとにHPからLUKまで全て50プラス。



 ……ハイスペック! 全然難職じゃねえ!


「……ふむ。現在のステータスから逆算すると初期は30ですね? 特に問題はないと思いますが?」


 リューシンもさすがに指摘した。


「……じゃあ、初期全部30で、ゴブリンに殺されるのにどれくらいかかると思う?」


 あっ。


「……そういうことですか。今上限ですので、また転生しないといけませんね」


 そりゃ、苦労するわ。


「そうよ。……どう? 私は難職でボスに挑めるでしょ?」


 だな。シュリナはオッケーだ。


「……次は私」


 今度はティアナがウインドウを開く。



 職業:黒神

 種族:ダークエルフ

 レベル:12

 HP 130

 MP 130

 STR 500(+140)

 DEF 0

 AGI 360

 DEX 360

 INT 360

 MDF 0

 VIT 360

 LUK -2000(+80)

 振り分けポイント残数:0


 装備 防具

 頭:黒神の髪飾り

 腕:黒神の腕輪

 胸1:黒神のマント

 胸2:黒神のドレス

 腰:黒神のドレス

 脚:黒神のブーツ


 武器

 両手:黒神の鎌


 スキル

 『黒神の力』

 『黒神の呪い』

 『闇魔法』:【ダークレーザー】

       【ダークボール】

       【ダークウォール】

       【ダークキャノン】

       【ダークストーム】

 『影魔法』:【シャドウボール】

       【シャドウウォール】

       【シャドウストーム】

       【シャドウレーザー】

       【シャドウキャノン】

 『地獄魔法』:【ヘルノヴァ】

 『黒神鎌技』:【暗黒鎌】 【影鎌】

        【闇鎌】 【暗黒烈斬】

 『黒神の加護』



 ……ハイスペック! なのか? マイナスって何だよ。


「……これは。マイナスだと相手の攻撃がクリティカルになる確率が上がり、ドロップアイテムが悪い。……難職ですね」


「だけど、このステータスなら攻撃くらわずにいけるだろ。俺も酷いし」


 やっと俺も話に入れた。

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