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Dive in the world   作者: 星長晶人
第一章 仲間集め編
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悪魔とリベンジマッチ

フェニックスは不遇職でも難職でもないという感想が多いです。


 かなり先になりますが、ちゃんとめんどくさいことになります。


 難職に、使い勝手が難しい職。という意味を付け足します。……それでもチート的ですが。


 悪い点は改善していきますので、ほどほどに遠慮して感想などをどうぞm(__)m

「さて、リベンジマッチだ。皆、今回は前みたいにバラバラで戦うなよ。チームワークを、仲間を精一杯信じようぜ!」


 俺が言って、各自戦闘体勢に入る。


「ビーストソウル“ウルフ”」


 フォースウルフの動きについていくにはウルフしかない。


「エンブレムセット“ディフェンスロック”」


 リューシンが紋章をはめる 。


 ディフェンスロックは、その名の通り、守備的岩だ。始まりの洞窟のモンスターで、巨大な岩に目がついたようなヤツ。守備を上げるスキルを使ってくる、微妙に厄介な岩だ。


「フェニックスフォルム」


 シュリナがフェニックスの姿に近くなるが、前より迫力がある。


「暗黒武闘」


 ティアナの新スキル。闇を纏って、ステータスがかなり上がる。


「メンテナンス。ーー異常なし」


 メンテナンスは自分の武器は故障してないかをチェックするスキル。ジンオウは言わば、歩く兵器なので戦闘体勢はない。


「じゃあ、作戦通りに!」


 リューシンが言って、四人が行動する。ジンオウはちょっと歩くだけだからいいが。


「……」


 フォースウルフは前みたいに補助魔法をかける。


「隙だらけだぜ?」


 魔法を発動してる間にトップスピードでフォースウルフの懐に入った。


「爪狼牙」


 爪でフォースウルフを切り裂く。


「キャウン!」


 フォースウルフは直撃して、高速で飛び退く。


「ジーク、あいつの注意は私が惹き付けるから」


 シュリナが飛行してフォースウルフに追い打ちをかける。


「フェニックスドライブ」


 前に突き出した右手に握るレイピアを先頭に、シュリナが炎を纏う。


「……」


 フォースウルフが高速移動でシュリナのそれを避ける。後ろに回ってブレスをするつもりらしい。


「レーザーカノン」


 ジンオウが口の前に光を収束させ、エネルギー砲を放った。


 遠くからだとフォースウルフの大体の動きがわかるらしいので、シュリナの後ろに回ったフォースウルフに直撃した。


「ガアアアアァァァァァ!」


 苦しそうな声を上げるフォースウルフ。手砲より威力が高そうで、もう半分くらいになった。


「まだよ!」


 そこに、シュリナがフェニックスドライブのまま突っ込んだ。……容赦ねえ。


「ガアアアアァァァァァ!」


 フォースウルフはHPがあと三分の一ぐらいになって、怒ってブレスを吐く。


「エンブレムガード」


 ブレスの先にはリューシンがいるが、ガントレットの前に紋章が現れ、ブレスを防いだ。


 ……まあ、三分の一ぐらいはくらったが。


「暗黒烈斬」


 リューシンの後ろで控えていたティアナが、ブレスを吐いた後に巨大な暗黒の斬撃を浴びせた。


「グ、ガァアア……」


 もう瀕死だ。


 よしっ。最後は俺が決める!


「天狼牙!」


 巨大な狼のオーラと、


「ガードナックル!」


 盾で殴ったような衝撃と、


「不死鳥乱舞!」


 紅いいくつもの斬撃と、


「ツインヘルノヴァ」


 両鎌から放たれる地獄の闇と、


「レーザー砲」


 開いた胸部から放たれた強大なレーザーが、


 フォースウルフを襲った。


「……惨いな」


 俺一人で止め刺せたのに。皆、残酷だな。


 もちろん、フォースウルフは倒した。


「ふーっ。やっと終わったぜ」


 二回目、めっちゃ楽だったな。皆で協力したおかげで。


「じゃあ、戻ろう。全員レベルアップしたし。何より、メンバー募集しないと」


「だな。帰ろうぜ、我が家に!」


「家じゃないけどな」


 ボケるとちゃんとリューシンがツッコんだ。


 そして、五人で街に戻った。


 ▼△▼△▼△▼△


 今、現実は七時か。結構やってたな。


「さあメンバー集めーー」


「その前に飯と風呂な」


 俺はリューシンの言葉を遮って言う。


「何でだよ」


 他四人も不満そうだ。


「あん? お前らはあれか? 風呂入らないでいいのか? 特に女子!」


 ビシッと女子二人を指差して言う。


「入るわよ」


「……入る」


 女子二人はそこは大丈夫、という風に頷く。


「別に今じゃなくてもいいだろ?」


「……なら仕方ない。俺はパーティーを抜ける」


「はあ? 何でだよ!」


 リューシンが詰め寄ってくる。


「いや、風呂入らねえヤツと一緒にいるとか嫌だし。何か事情があるならまだしも、どっかの誰かん家は貧乏じゃないハズだ」


 紋章使いの。


「う……。俺か」


 お前ん家しか知らねえよ。


「……わかったよ。一旦飯食って風呂入る。集合は八時半まで。これでいいだろ?」


 自棄気味に言う。


「おう。じゃあ、ログアウトしろ」


「……ジーク、また」


 何故か俺に言って、ティアナはログアウトした。相変わらず行動が早い。


「……なるほどね。ジーク、その顔って地顔?」


「ん? ああ。めんどいからそのまんまにした」


 シュリナは納得して、俺に聞いてくる。……何で納得したんだろうか?


「ふーん。……それは、教えないとね」


 シュリナが何か呟いていたが、よく聞こえなかった。


「じゃあ、また」


 シュリナは小さく手を振って、ログアウトした。


「……じゃあ俺も」


「俺も、ログアウトするか」


 二人も遅れてログアウトする。……よしっ。


「じゃあ、俺もログアウトするか」


 皆ログアウトしたし、俺もログアウトしよう。


「……ふぅ」


 毎回、すぐにログアウトしてくれればいいのにな。

自分でも何が作戦だったのか深く考えずに書いてしまいました。


 多分、事前に決めた役割を全うしよう的な作戦だったと思います。

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