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Dive in the world   作者: 星長晶人
序章
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プロローグ

VRMMOモノ二作目です。


 割りと自由に書いているので、ちょっと曖昧な部分もあると思いますのでよろしくお願いいたします。

 世界で数回開発されたVRMMORPGの最新作『Dive in the world 』、略してDIWが発売された。


 発売初日から売り切れが続出し、発売前日から並んだ人とβテスター、ゲーム関係者の特権で何枠かの人に渡った、それくらいの人しか入手出来ない。


 しかし、DIWプレイヤーは百万人。


 百万人ものプレイヤーが存在するわけだ。


 プレイヤーと言っても、まだ正式サービスは始まっていないが。


 そして、DIWの最大の魅力は、ランダム職業制だ。


 システムが自動的に各プレイヤーの職業を決める。


 さらに、枝分かれ式に職業が進化するので他の職業に転職することは出来ない。


 DIWは初期ステータスが運で決まる。


 職業も運で決まり、所持金も運で決まり、ステータスの値も運で決まる。


 運にも限度はある。

 所持金なら1~5000。

 ステータスなら1~30。


 基本は決まってるが、職業によってステータスの値はオール1やオール30など、極端なモノまである。


 ーーと言ったものの。


 俺はそこまで詳しくない。クラスメイトの友人に長々と説明され、覚えていたのがそこまでだっただけだ。


 なんでも、何万分の何の確率で当たったとか。その自慢で三十分くらい。


 その後は長いゲームの説明があった。


 ……βテスターのコネで俺もDIWをやれ、だと。


 おっと。そろそろ正式サービス開始の時間だな。


 キャラクターメイキングも済ませてないし、遅れるだろうな。


 まあ、さっさとログインするか。


「world dive 」


 世界にダイヴするってことだけど、そのまんまだよな。


 そうして、俺の意識はDIWの世界に入っていった。


 ▼△▼△▼△


「おっ?」


 俺は目を開けるとどっかの空間にいた。


 ーーーーDive in the world の世界へようこそ。キャラクターメイキングを行いますか?


 そんなウインドウが出て、yesとnoが表示されたウインドウが出てくる。


 これは、yesでいいな。


 俺はyesをタッチする。


 ーーーーまず始めに、種族を設定して下さい。


 種族? そういや、あいつがそんなこと言ってたな。ステータスに影響はないらしいが。


 ヒューマン:基本の種族。特に特徴がない。


 エルフ:耳が尖っている。髪の色は黒以外。目の色も黒以外。自動的に美形になる。魔法職になる確率が少し高い。


 ダークエルフ:耳が尖っている。髪の色は黒のみ。目の色も黒のみ。自動的に美形になる。近接で素早い動きをする職業になる確率が少し高い。


 ドワーフ:ちょっと毛むくじゃら。ちょっと背が低くなる。しかし、筋肉質になる。鍛冶職や、近接系の職業になる確率が少し高い。


 ホビット:ちょっとだけ毛が増える。素早い動きをする職業になる確率が少し高い。


 ドラゴニア:誇り高き竜の種族。竜目の黄色。近接系の職業になる確率が少し高い。


 ……ふむふむ。別に何の職業になってもいいしな。


 ヒューマンっと。俺はヒューマンをタッチする。


 ーーーー姿を決定して下さい。


 自分の身体を弄れるのか。……まあ、別にいっか。


 めんどいのでそのままにする。


 ーーーー最後に、名前を入力して下さい。


 名前? 名前ねぇ……。


「ジーク、っと」


 本名から取った。


 ーーーー同じ名前のプレイヤーはいません。DIWへのログインを開始します。


 ▼△▼△▼△


「……」


 ログインしてしばらく、俺は呆然としていた。


 DIWの喧騒に目を奪われていた。


「ジーク、って、まんまだな。よっ」


 そんな俺を現実に戻したのは、奇しくもクラスメイトの友人だった。


「お前もそんなに弄ってないだろ。俺にだってわかるぞ」


 座った状態でログインしていたので、立ってクラスメイト、今はリューシンに言う。


「まあな。で、ステータスは確認したか?」


 リューシンは苦笑して言う。オタクなのに、なかなかのイケメンだ。……エルフ補整アリで。


 装備もランダムなので、リューシンもあまり強くなさそうな格好をしている。金髪碧眼のイケメンだ。


「いや。今ログインしたところだ」


 ボーッとしてたし。


「じゃあ、今から確認しようぜ」


「はいよ」


 リューシンに頷いて、ステータスウインドウを開く。開き方は左手を軽く振ること。


「げっ!」


「うわ……」


 二人して呻いた。


「……リューシンのから見せろ」


「命令形かよ!」


 ツッコミつつも俺にステータスウインドウを見せてくれる。


「ぷっ」


 思わず吹き出した。


「ははっ。何だよ、この数値!」


 俺よりひでぇ。



 職業:紋章人もんしょうびと

 種族:エルフ

 レベル:1

 HP 10

 MP 10

 STR 1

 DEF 1

 AGI 1

 DEX 1

 INT 1

 MDF 1

 VIT 1

 LUK 1

 振り分けポイント残数:10


 所持紋章数:0



「オール1とか低いな」


 βテスターの癖に。


「……ああ。思いっきり不遇職だ」


 俺に笑われて落ち込んでしまった。


「そう落ち込むなよ。職業説明にヒントがあるかもしれないだろ」


 リューシンの肩をポン、と叩いて言う。


「ああ、そうだな」


 

 紋章人:敵モンスターを倒すと紋章が貰える。固有武器、ガントレットに紋章をはめることで力を発揮。レベルが上がると専用武器が増える。様々なモンスターを倒して最強になろう。



 ……おぉ、最強になれるらしい。


「良かったな、リューシン」


「ああ。俺、紋章人で頑張って見るよ」


 良かった、立ち直ってくれたか。


「次は俺だな」


 俺はリューシンにステータスウインドウを見せる。

 もう1つのVRMMOモノ、infinite ability online もよろしくお願いします。


↑ちゃっかり宣伝。

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