16.産院選び:医療介入
産むのに、医療介入をどこまで受けたいか、というのもある。
一番の自然派の人は、
自宅出産で、助産師さんに来てもらうだろう。
分娩台ではなく、布団の上で産む昔ながらの方法だろう。
分娩台というのは、
足を開いて固定する、あられも無い台である。
それが一般的である。
そして、助産師にできず、
医師にしか認められていない医療行為が、
会陰切開である。
グレープフルーツ大の赤ちゃんの頭が、
とても出て来れないため、
普通は、裂傷が起こる。
それを、裂傷が起こるままにするか、
それとも、医師が切開するか、である。
これも賛否両論。
裂傷の方が、傷が浅くて済むと書いてある本もあれば、
ひどく裂けることに比べれば、綺麗に切開してもらった方がいい、
とも言う。
切開してもらった方が、早く出てくる。
私の通った病院では、
母親教室で医師から「うちは切ります」と説明があった。
私の同僚は自然派の病院で産んだのだが、
あまりの痛さと長さに耐えかねて、
「切ってください、切ってください」と叫んだそうだが、
切ってもらえなかったとのこと。
そこでなく、
「お腹切ってください」(帝王切開)
と叫んだという子もいた。
もちろん切ってもらえない。
まあ、そういう出産のもろもろの話は、
ネットで検索してもたくさん出てくると思うけれど。
私が出産後に、産院の食堂で、
同じ入院中ママたちと話した話では、
私が分娩室に入る前に、
二人同時に分娩室に入っており、
片方の出産に医師が立ち会っていたため、
もう片方には間に合わなかったとのこと(笑)
先生が慌ててどたどた部屋に駆け込んできたので、
立ち会っている夫は、
「この人、誰?」と思ったとのこと。
それまで付き添ってくれていた人は、
女医さんではなく、みんな助産師か看護師で、
先生は切るためだけの人で、
夫は「この人、楽な職業やな」と思ったとのこと。
結果、切開は間に合わなかったので、
裂けたとこを先生が後でちくちく縫ってくれたとのこと。
そんなこともあるんだなあ、と思いました。
後は、医療介入としては、
予定日が過ぎても陣痛が来ないときに、
陣痛を誘発させるか、自然に陣痛が起きるのを待つか、
というのも違いが出る点だと思う。
それも、産院によって、方針はいろいろ。