[・・・こいつは敵か・・・それとも、味方か・・・よくわからないけど、俺は守るものは守る
今回は、千歳大樹視点です
炎、氷、水、雷・・・それぞれ別の弾が向かってくる
俺は無意識に扇子を使った
ゆっくりと弾に風を送る
そして、目を疑うほどの力が発揮された
弾は急に方向を変えた
亮の方向だ・・・だけど、それだけじゃない
スピードが上がった
「っチ!」
亮は全部避けた
さすがだ・・・
俺と同じような力を使いこなしていそうだな
でも、俺は使いきれてない・・・いや、むしろこの力に使われている
自分の体が自分のじゃないみたいだ
一応、自分の意志では動くが時折、勝手に動く
今は、いいことしか起きていないけど、今後どういう風に動くかわからない
だから、少しでも早くこの力をコントロールできるようにしないと・・・
「おいおい、考え事か?」
魔力通信で亮が話しかけてくる
「なんのようだ?戦っている最中なのに」
俺はちょっとドスのきいた声で聞き返した
「いや、目標が達成したぞ?」
「目標?」
そう言えば、この魔物の気配を感じない
まさか・・・
「今の攻撃でこっちは半分以上終わったから撤退命令を出せって皐月にいった」
・・・そこまで、この力は強いのか!?
扇子をつかっただけで、魔物の半分を倒した
強い過ぎる・・・だからこそ早く・・早く・・・
「焦るな、焦るほど使いにくくなるぞ?」
「敵に言われたくないな。さっきまで殺そうとしていたくせに」
「お前、気づいてないのか?本気出してる間ずっと魔力通信をしていたこと」
「・・・?」
どういうことだ?魔力通信は番号は変わらないはず・・・
魔力が安定しない時以外は・・・
「一定じゃなかったんだよ。さっきまでのお前は」
「・・・信用はできない・・・」
「いいぜ、別にだけどな、その力は乱用するなよ?」
「・・・わかっている」
「代償も知っているのか?」
「代償?」
まさか、この力使えば何か失うのか?
「一応、言っとくけどな。この力の代償は恋心だ」
「は?」
「どんどん、お前の好きな人相手に「好き」って感じなくなるかなら」
「・・・お前も使ってたけど」
「感じなくなると思うか!?俺と皐月の愛が!!」
急に声を荒げた
多分、言っていることは本当だ
今、真奈に対して愛おしい気持ちは少なくなっていることがわかる
「ついでに、この力、神の皐月も使えるんだが・・・」
「使えるのか!?」
「効果が逆なんだ」
「逆?」
どういうことだ?
逆って・・・
「俺達は好きな気持ちを犠牲にするけど。どうやら、女たちはそれ以外のこと」
「それ以外?」
「魔力や体力、そのほか色々を犠牲にして一つのことを上げることができる」
「まさか・・・」
いやな予感がする
「好きな気持ちだ。しかも、対象者は1名。そして、ずっと変わらない」
「1名?なんでわかるんだ?」
「皐月の対象者は俺だ。けど、好きな気持ちなら親とかいるけど変わっていない」
「なるほど・・・て言うか、今、魔力や体力を犠牲って言わなかったか?」
「だから、俺達はこの力を使うと勝手にもう一人も発動してしまうんだよ」
なるほど・・・確かに、いちいち使うやつはいないよな・・・って
「それじゃあ・・・まさか・・・」
「・・・帰ったら大変だから頑張れ・・・」
「・・・お互い生きて会おうな・・・」
そう言って、THE・SWORDMANを解除し村に帰った
亮も帰ったみたいだしな・・・
・・・大丈夫かな?




