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男が圧倒的に少ない世界に、僕は巻き込まれた?  作者: ペンネーム宇津井健
異邦者での生活環境整え編

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3/9

第3話 特級案件…?

そういえばバッグの中にスポーツドリンクがあったんだった、と思いバッグの中から飲み物を取り出し、ここで違和感を覚えた。逮捕されないから荷物検査されてないのか?って。協力する以上こちらで出せるものは誠意をもって提示すべきだ。


「えっと、かばんの中も全部出しますね。協力すると言ったからには僕が何者なのかを明らかにしないとですよね」


「あぁ、ご協力感謝します。私達からは触れませんので中身を並べてくださいますか?」


と長机に手で誘導されたので机にバッグを置き中身をすべて出す。まあ教科書とスポーツドリンクと財布しかないんだけど。まあでも全部見やすいように1つづつ並べていき、ドリンクは一口飲む。ふぅ、一息ついた。


「どうぞ全部確認してください」


促すように僕が言うと鹿島さんが1つ1つ確認していく。ふむふむとかほうほうとか言いながら興味深げに教科書を見ている。


「西野警部補、これ全部コピー取って。石川さんの手間を書けないよう大至急ね」


「承知しました」


警部補って、結構偉い人だよね?その西野さんが綿手を付け、大事そうに抱えて部屋から去っていく。女性の中でも身長がみんな高めなんだなあ…僕はその中でもひときわ高いので必ず目立っちゃう。鹿島さんは周りの人たちよりだいぶ小さめだけど、身長にコンプレックスがあったらまずいので黙っておく。けばけばしい感じじゃなくて清楚な感じ。年齢は聞けない。ただ、僕と同じくらいの年齢なのかな?大学生がカッコイイスーツを着ていて背伸びしてて可愛いな、と思えるくらいの可愛さ。そこで改めて周りを見たんだけど、可愛いとか綺麗とか、みんな顔がいい。女性に囲まれるなんて経験は初めて。いつもは男友達ばっかりだったし、女の子は僕の周りには近寄りもしない人生なので、…うん、まあそのうち春は来るさ。そんなことを考えながらきょろきょろしてたら鹿島さんから声がかかる。


「石川さんは…いえ、素人診断はいけませんね。病院で身体測定と同時に色々お尋ねしますが、いやだと思ったら遠慮せずに言ってくださいね。我々がしっかり貴方を守りますので」


うーん、守る?まあ警察官って護身術とか剣道とかすごく強いイメージだからかな。正直その程度じゃ僕には全然効かないから逆に不安になる。けど、僕から不安を煽るようなことをする必要はない。敵が現れたら男である僕が守る、いつもの事だからまあいいか。


「はい、ありがとうございます」


無難な返答をして座ろうとしたら西野さんが帰ってきた、早くないかな?


「コピー完了しましたので、原本をお返しいたします、ご協力ありがとうございます」


綺麗な敬礼だ。なので僕も。


「とんでもない、早く返してくれてありがとうございます」


と礼を返す。周りがざわついてるけど、なんでだろう?その疑問を口にしていないのに鹿島さんから答えが返ってきた。


「石川さんが疑問に思ったのは『男性が礼を返す』ことだと思います。実は私が知っている現代の世の中ではありえない事だからですよ。正直私も驚いています」


顔を上げると鹿島さんが柔らかな笑顔でそう言っている。男性が礼を返すことがありえない?世の中の男性はいつの間にそんな失礼になってしまっていたんだろう?少なくとも僕の周りは礼節弁えてるはずなのに。


「特級案件になりそうですね」


鹿島さんの隣の警察官がそう口にした。特級案件?そしてまた口に出していない事を鹿島さんが答えてくれた。


「詳しくは身体測定中に。ただ、十中八九特級案件になりそうなのでお話しますが、石川さんはこの日本国を代表する男性になりそうだという可能性がある、だけ覚えていただければ充分ですよ」


世の中男なんかたくさんいるじゃないか…代表ってそんな…大げさ以前に何を言ってるんだろう…?


「手配完了しました!」


「ご苦労様、すぐに行くわよ」


「はい!」


しまった、心の中で馬鹿な事考えてたら何か決定したらしい。全然聞いてなかった。周りが整列しているから何か決定したんだろうとは思ったけど。


「では石川さん、私の後についてきてくださいね」


「あ、はい。えっと、かばんに荷物しまって持って行きたいんですけど…」


「おや、失礼しました。ではかばんに荷物をしまって、ご自身でお持ちいただけますか?それとも私に預からせていただけます?」


なんてにこやかに言われたんだけど、重い物でもないし、まあ重ければなおさら持たせられないけど、僕の持ち物だし僕が持って行くのは当然じゃないかな?あ、でも逃亡するおそれは考慮しなきゃ…だとしたら持ってもらった方が逃げませんってアピールになるのかな?


「それなら、僕は逃亡する意思をもっていないので預かっていただけますか?」


「あら、信頼していただけるなんて。では責任もって預からせていただきますね」


大事そうにバッグを抱えて嬉しそうに歩き始める。僕がついて行くと後ろをずらずらついてくる女性警官たち。だから逃げないってば。そんなについてくる必要ないですよ?

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