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師弟

作者: 名無し

青は藍より出でて藍より青し


これは、私の卒業時に恩師から贈られた言葉である

自分で言うが、優秀な生徒だったので

当時は特別な思いもなく忘れていた


結婚して四半世紀の時が経ち

我が子も就職の内定が決まり

自活して日本や世界を行動半径にして

ひとりの大人として生きている


あの小さかった子が

玄関を出て一歩目で転んで泣いていた子が

あっという間に流れる月日

ルークスカイウォーカーを見るマスターヨーダの気持ちである


人生ずっと越える側だった

子どもの頃から親を越え先生を越え

経験を積み常に新しい自分になるべく

自分自身をも超えてきた


次世代が育成されていくのは嬉しいことである

いつまでも成長しなかったら困る

まだ越えられた感は無いが、自分とはまた違う才能を認め、くすぐったいような気分になる


感慨深いような

まだまだ心配なような

絶対的な根拠のない信頼があるのでやっぱりなんとも思わないかな


親子でも師弟でもそれぞれの人生を生きている

深い関わりがあるのかもしれないが

自分を成長させるのは自分自身


世話をしたり、血縁関係という繋がりは少なからず影響を及ぼすが

人生は自分自身のもの

ドラマや映画でよくある、父さんと僕とは違う、というやつ


ヨーダのように800年ジェダイを育てたりはしていないが

越える側から越えられる側になる時は近いのだろうか

人生も半分は過ぎつつある


負けてはいられないと奮起するのか

余裕かまして斜め上から見守るのか

どんなスタンスでいるのがいいのか

結局いつもと変わらない自分でいる


ダースベイダーのようにダークサイドに流れてしまわぬよう

親はいつまでも親

見守り続けよう

マスターとして道標になれるように

闇夜を照らす月明かりのように導く


GWにスターウォーズを一から見直している

ひとりスターウォーズ祭り開催中

結婚出産をしてから途中までしか見ていなかった映画

ようやくゆっくり見られる


子どもたちとの距離ができて、自分の時間ができた

自分が親から自立したように、子も自立していく

寂しくはない

お互い信頼している

物理的な距離はあっても、心はいつも寄り添っている


若者よ、越えてゆけ

先人を悠々と越えてゆけ

越え行く背を誇らしげに見守ろう

かつて自分が来た道を今度は見守る番


進化していく

次世代へと引き継がれながら、より良くなっていく

愛の(いしずえ)で支えられて、しなやかにしたたかにどこまでもゆけ


May the Force be with you.

遅ればせながらスターウォーズの日(May the Fourth)を祝して



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