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合わない恋人

作者: 扇鈴千鶴

「天気の中で何が好き?」


 笑う彼女は無邪気に尋ねる。


「晴れ?」


 俺が答えれば、むうっとふくれっ面。


「名前に『雨』が入ってるのに、晴れなんだー」


 少し不服そうに話す。


「雨ってつまんねえじゃん。憂鬱だし、煩わしいしさ」


 晴れ渡った空の方が清々しいじゃん。って、同意を促してみるが、ここで同調する彼女ではない。


「君ー。情緒ってものがありませんなあー。晴れなんて照ってるだけで、わびさびも何もない」


 本当、合わないよね。


 不思議そうに上目遣いで俺を見る彼女に、そこだけは2人同調する。


 俺はコーヒー派。彼女は紅茶派。

 理数系が俺なら文系は彼女で、そばが好きなら相手はうどんが好き。何もかも合わない、性格すらも。


 それでも2人、手を繫いで歩く。 

 俺が彼女の歩調から先を行かないように、手で制御されて。今日も週末の時間、2人きりのデート。


 何年経っても合わない2人は議論しながら、ゆったりと年を重ねていく。

 そんな関係があってもいいじゃないか。恋人たちが幸せなら。


 合わないのに好き合うおかしな2人。合わないのに会うと楽しくて不思議な2人。


 俺は何があっても、周りから反対されたってこの子との道を進んで行こうと思う。ずっとこの幸せを守って行こう。


 未来が握られている2人の手を硬く繫いで。



 完


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