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ー3ー変化

俺は斎藤佑樹。高校1年生のその辺にいる普通の人間だ。

いや、普通ではないのかもしれてない。

趣味も将来の夢もない。面白みのない人間だ。普通にも満たないと言っていいだろう。

そんな俺にも転機が訪れた。

突如として学校が崩壊状態になった。とは言っても、荒れまくって暴動がそこらで起きるような状態ではない。

言語化しにくい、常に空気がピリついていて、誰もかもが敵対している。

いつ暴動が起きてもおかしくない。いや、もうすでに俺の知らないところで起きていたのかもしれない。

そんな中、生徒の一人が亡くなった。

もちろん事故や病気ではない。

山の中で無惨に撲殺された遺体が発見されたそうだ。

それが引き金となって。近くの学校すらも巻き込む暴動が多発した。死人も出た。警察は対応しない。

そんな無法地帯で遂に俺が狙われるときがきた。

こんな弱そうな奴が今まで生きていられたのも不思議なくらいだが。


そこで俺は初めて人を殺した。


正当防衛だ。自分の中ではそう思っている。いや、思いたい。

俺はその夜眠れなかった。罪悪感ではない。いつ襲われるかという恐怖だ。

俺が殺したのは強気な奴だった。つまりどこかのグループに所属している可能性が高い。

仲間を殺されたことで怒り狂って大人数でリンチしにくるかもしれない。


次の日だった。俺の家に警察が乗り込んできた。遂に対応し始めたのかと思ったが。尋ねてきたと言うことは…

「狙い」はもちろん俺だ。

母親は泣いていた。父親は姿を見せなかった。

しかし俺は警察に連れて行かれるとき。安堵していた。

これで、狙われない。はず。

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