ー2ー地球の真ん中に
目を覚ますと、そこは病院のようだった。
いや、どちらかというと保健室の方が近いかもしれない。
周りには人が4人ほど…全員知らないやつだ。
嘘。一人知ってる。どこかであったかな、確か同じ高校の同級生だった気がする。
それ以外は知らない男性1人と中学生?の男女
「起きたみたいだね」
男は私にそう話しかける。
「え、あ、ここはどk…」
「さて、全員起きたみたいだし、状況を説明しようか。」
何こいつむかつく。
「あなたたちは重罪を犯した償いとして。国家公認でここにきてもらってる。」
「ほとんど無理矢理のくせに?」
隣のベッドに座っている同級生がそうツッコミを入れる
「まぁ、表向きには攫われて行方不明になってるさ。で、ここからが本題だ。」
納得いかないが、空気が重くなるのを感じた。
「ここはLightshade社の本部。我々は主に地下の調査を続けている。」
「地下って言っても、マントルだとか、核があるだけで何も無いんじゃないの?」
私が疑問に思っていることを口にした。義務教育で習うような常識だ。
「それ、実は憶測なんだよね。観測できている限りではコラ半島超深度掘削抗で地下12,262mまで続いているんだけど、深くなるにつれて温度が高くなっている。だから地球の真ん中は核があるんじゃないかと言われているだけなんだ。」
うーん…いまいちよくわからない。
「だけど、うちの研究によって地下には”生物が生息できる空間”が存在することがわかった。だから君たちにはそこに実際に行ってもらう」
…は?
話を聞いていた私以外の3人は面食らったような表情をしている。いや、たぶん私もそうだろう
ちょっと、面白くなってきた