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地検の鬼



留置場の生活は日に日に精神をけずっていく。

何もかもが初めての俺は日々明日はどうなるのか?何か動きがあるのか?

毎日の取り調べで体力もなくなっていく。

今の時代暴力とかはないがせまい部屋で色々聞かれるのはほんとに疲れる。


刑事の取り調べだけじゃなく検事の取り調べもあるのだ。その地検が地獄で検事に呼ばれるまでせまい部屋に10人から12人くらいが長椅子に座る。会話もできない、手錠はされたまま入れられ1日そこでボーとするのだ。昼食の時だけ片方の手錠だけ外せるのだ。



地検に呼ばれた時に隣の人と話をして職員と口論になり扉をバンバン蹴ってたら奥の扉から職員が6人から8人くらいでてきて取り押さえられてベルト手錠され足にはロープでぐるぐる巻きにされ毛布で空いてる部屋にぶち込まれるという事があった。メガネは壊れるし朝からイライラしてほんと疲れた1日だったことは覚えてる。

アレは痺れたな。1週間以上手首が痛かったのを覚えている。俺は時間にしたら2時間から3時間の間に外してもらったけどそれ以上だと頭おかしくなるだろうな。

結局その日は単独で留置場まで帰ることに。「いつもは護送バスで帰る」



そんな生活をしていると留置でも少しだけ変化があるものだ。シャブのオッサンの後に外国人がはいってきて一緒に生活していたシャブのオッサンが別の部屋に移動になって今度はヤクザの人が入ってきた。外国人もすぐにいなくなりこんどは当時25才の人も入ってきて。

25才の人、ヤクザの人、俺の3人の部屋が続いた。ヤクザの人の話を聞くのが楽しみでいつも聞き入っていた。やっぱり一般人とは違う経験をしてるからすごい話ばかりだ。

ヤクザの人は毎日弁当を買うから「食え食え」っていつもくれてほんとによくしてもらった。

本も読ませてもらったりしていたらある日部屋を変えられた。

毎日の弁当のやり取りを職員が見ていて注意されたけどそれでもやり取りを辞めなかったかららしい。ほんときびしいな。


部屋が変わって1人部屋になったと思ったら職員から「明日ヤクザの人入ってくるからよろしく」って言われて、ここの職員はやたらとヤクザの人と同じ部屋にしたがるなって。

結局そのヤクザの人も優しく昔の話も聞けてほんとに勉強になることもあった。


気づけば留置にきて4ヶ月がたってた。


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