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サブキャラでReスタートの俺  作者: 加納 美香
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第81話 地下室にて

俺は激レアのホルスに乗ってこの大陸を自由に!そして

思うがままに!飛び回っている!・・・という夢を見ていた。

この洞窟に来る前は!

勿論メインは持っているが、乗り心地は最高だ。

サブでも欲しいとは思っていたが、まさかの・・・・土偶。


それも飛ばない。


「おいおい飛行型」の土偶だ。


もうため息しか出ない。がしかし・・・。ジヴァニアが

気に入ってるのだ、このロボ・・・いや、土偶を。


「これさぁ、私も操縦できないかなぁ、イブやん。」


やん?ちゃんからの昇格。既に仲良しを超えた。

おれはジヴァニアに手招きをして一応は聞く。魔族とは?を。


「あー、やっぱ先入観はダメね。肌がピリピリしていたのは

 気のせいだったわよ。あれよ?食わず嫌いと同じ。」


実際、妖精とはどんな存在だ。多分、魔族と反対側だ。

あれ?でもゲームでは色々と居る。

むかし、ネットで色々調べたことはある。ゲームで興味を持って

なんだけども。製作者の問題で設定は変わる。


悪役もいるし進行するうえで必要な存在だったり。

そしてこの世界では・・・俺を連れ込んだ、いや助けてくれた存在。


・・・それでいいじゃないか。ジヴァニアが何なのかは関係ないか。


俺はジヴァニアが操縦できないかクドラクに聞く。

・・・だって!ついてくるんだもん!


「そういった依頼が欲しかったんです!個人で黙々と作るよりも依頼!

 なんか職人になった気分です!」


・・・クドラクはよくわからんことを言っている。


そして俺達、魔族パーティはリリスの塔を目指し駆け抜ける!

なんでこうなった!


もしかしたら俺のメインは魔王様のお気に入り人形なのかもしれない!

自分で言うのもアレだが、綺麗だ!かわいい!

最初のキャラ設定で3日かけたし!


「このまま真っすぐリリスの塔ですか?」


リャナさんが問いかけてきたので俺は頷く。道中、

俺は見た事のない植物があるのを見かけたのでイブさんに聞いたら・・・。


「キョーク殿!イブさんって誰ですか!因みにさっきリャナさんって!

 言ってましたよね!」


クドラクが俺の近くに身を寄せすごい勢いで聞いてきた。

まぁ敵意は感じられないのでニュクスとリャナンシーの、まぁ

愛称みたいなものと答えたら・・・。


「では!私は何とお呼びになるのでしょうか!でしょうか!」


鼻息荒く聞いてきた・・・。

付けないといけないのだろうか・・・。というか、付けないと

うるさそうだ。


クドラク。外見は獣人の様な?でも吸血鬼の様ななりをしている。

あれ?確か、吸血鬼だよな。


「ええ、その通りです。まぁ吸血族の頂点とでも言うのでしょうか。

 言うのでしょうか!因みにリリスは姉の様なモノです。」


ふむ。因みに人間の姿になれる?というか、イブさんかけてみて?

クドラクが変化すると・・・なんと、なんか、まんまヴァンパイアになった。


ヴァンパイア・・・。もうヴァンでいいや。

ヴァンなんてどお?と聞いたら・・・。


「ヴァン!いい響きです!ヴァンでいいです!さぁ呼んでください!

 ヴァン!と!」


俺は、とりあえずヴァンさんと呼んだ。・・・凄く喜んでくれた。

意味わからん。

そして俺は周りの景色には目もくれず、一直線にリリスの塔へ向かう。


★★★★皇国 王の執務室★★★★

リスボア視点


「親父、今帰った。これが、天羽乃斬だ。それと、これ。

 勾玉が二つあった。覗くと何かが動いている、というか

 ブクブクしてる」


スサノオが肩を押さえながらそう言ってきたので、肩どうしたと

聞いたら・・・。ふむ、天叢雲剣はユキの所有物となってるのか。

隙あらばこの手にと思ったが無駄か。


受け取った勾玉を職人に作らせた黒鉄の鏡に映す。

私の魔力を通してある。目を細めて見る・・・。

ふむ、海に浮かぶ島。どちらの勾玉もそこが映る。この風景・・・、

なるほど。タギリとタギツか。

これはいいモノを手に入れたな。アマテラスに対して有効な手札だ。

体まで抑えるか・・・。


「俺が行こうか?タギリとタギツなら俺が行った方がいいだろ。」


ふむ、スサノオもアマテラス同様に近しいモノだ。

私は10人ほどの兵をスサノオと共に行かせるようにした。

この島のある村長は王国が皇国へ編入する事に反対した。

可能性として、というよりも皇国への不信感があるだろう。


スサノオには友好的に向かえと伝える。兵は鎧ではなく文官の服装で

行くように伝えた。・・・あくまでも友好的に。だ。


私は剣を受け取る。

これで勾玉から魂を抜き取ることが出来るだろう。まぁ可能性だが。

考えたやり方が合っているとすればだが。


私はヒルコを呼ぶ。


「その名前では呼ばないでください、リスボア様。

 昔を思い出してしまいます。今は折角、この良き体で

 幸せなのですから。」


「ふむ、この剣は確かに霊力を感じますね。問題は天叢雲剣の

 代用として耐えられるかですが・・・。まぁやってみましょう。

 いきなり母様じゃ間違いがあってはいけないので・・・。

 ツクヨミで試しますか?」


それはダメだ。ツクヨミも私の理想には不可欠だ。

・・・そうだな、タギリとタギツで試すか。スサノオが

体を取ってくるからな。まぁその間にその剣を細かく調べてくれ。


ヒルコが部屋を去った後に私も部屋を出る。

そして一人地下室へと向かう。


霊力をいくつも展開し、私とスサノオ、ヒルコしか入れない部屋。

目の前に一人の女性が寝ている。

美しい女性。そう、私の妃だ。この世界の名前はルエダ。

以前の名前はイザナミだ・・・。


もうすぐだ、もうすぐ目を覚まさせてやる。


そうだ、私は気が付いたらこの部屋にいた。私の横に寝ていた

女性がイザナミとすぐに分かった。私は喜んだ。

体のある喜び。私は隣の女性を起こそうとするが起きなかった。

その代わり胸元から勾玉がこぼれた。すごく綺麗な勾玉だった。

手に取ると、衝撃を受けた。そう、イザナミと同じ魂の感じだった。


隣で寝ている女性からではない。勾玉からだった・・・。


その奥には子供が寝ていた。私は先ほどと同じ様に起こしてみるが。

やはり起きなかった。私はその子供お体を探したが勾玉は無かった。


どんなことをしても女性の体は目を覚まさなかった。

私は勾玉を握りしめ、部屋を出た。

するとすぐに私を見て驚きの顔をした人間が居た。

私は身なりや体が違ってもすぐに分かった、ヒルコだと。


ヒルコもすぐに分かったそうだ。私達は階段を上がり広間の様な

所へと出た。すると、そこに居たモノ達が驚きの顔をしていた。


「おお!皇王!リスボア様が目覚められたぞ!」


そう言った声が聞こえて多くの人が集まってきた。

そして私は謁見の間に通され、一番偉そうな椅子に座らされた。

ヒルコが私の横につく。


目の前の者達が全員片膝をついて拝礼をしていた。


「リスボア様、よくぞよくぞ目を覚まされまして。うれしゅうございます」


一番手前の者がそう言ってきた。

・・・よくわからん。

しかし、どう見ても私は高位の人間なのだろう。しかし、背景が解らない。

世界観が解らない。ならばと思い、記憶が曖昧だと伝えた。


その一番前の人間がそれは大変だと言いながら私を寝室へと

連れて言ってくれた。


そこで記憶が曖昧なのでこの世界、の事を一度言ってみて欲しいと。

私の事を教えて欲しい、と伝えた。


その男は私の事を丁寧に教えてくれた。

そして何故、眠っていたかも聞いた。


何者かによる食事への毒を入れられ、それを食べた私事、リスボアと

妃のルエダ、そして皇太子のカティがこん睡状態に。


「ステラ様もお目覚めになられたぞ!」


話の途中にその声が飛び込んできた。そう、アマテラスだ。

一番重傷だった娘だ。その場所に向かうとその少女が

アマテラスとすぐに分かった。


部屋が分けられたのはステラが相当な重傷だったからだ。


そして私はあることに気づいた。


ここの王と妃、そして娘と息子は・・・死んだんだ。と。


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