表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サブキャラでReスタートの俺  作者: 加納 美香
70/108

第70話 神器フラガラッハの秘密

あー。レベル上げがしたい!ねえミツル!レベル上げが

したいんだけども!?何も考えないでさ、淡々とレベル上げがしたい!


「あ、わかる。そんな時あるもんな。無心でだろ?」


そうそう、何もかも忘れて無心でレベル上げ。気が付いたら

レベル上がってるみたいな。


「じゃあエルフの里についたら依頼を片っ端からやろうか。」

ミツルは苦笑いをしながらそう言ってくれた。ミツルって本当に

イケメンだ。


そうこうして俺達はエルフの里へと入り、とりあえず『茶華飯店』で

食事をとる事にした。

後で、長とダンやマキナの所でも行くか。


俺達は新メニューの『焼き魚とマイタケ炒め定食』を頼んだ。


「そういえばさ、お前のメインが持っている剣、なんだったっけ」


突然にそう聞いてきたので『神器 フラガラッハ』と答えて上げた。


「それ強いの?ってか、強いか。お前が持ってるほどだもんな。

 ってか、どんな感じに強いの?バフ効果とかあるの?」


まぁ強いと言えば強いけど、やっぱ草薙の剣が一枚上手とも答えた。

俺のフラガラッハの特性は『斬る』という事も教えてあげた。


「あー、確か前に聞いたような?でもさ、剣なんだから斬るってのは

 当たり前なんじゃないの?」

焼き魚を食べながらミツルは問うてきた。


仕方ない。説明してあげよう。全てのモノを斬るんだよ。


「いやだから、それ剣だから当たり前じゃん。だからどう違うんだよ。」

味噌汁を飲みながらミツルは再度、問うてきた。


全てを斬るって言ったろ?通常、斬るって効果は相手のHPを『削る』

事よね?でもね、フラガラッハの『斬る』はHPも減らすけどステータスも

減らすのよ。だから『全てのモノを斬る』なのよ。


たとえ話をするとさ、

相手のHPが100で防御力が20とするだろ?んで、こっちの

攻撃力が込々で30としたらさ、HPは大体10減るのよ。

まぁ実際はそうじゃないんだけど。んで、相手のHPを削るまでは

10回の攻撃が必要って事になる。


しかし、フラガラッハは防御力も斬っちゃうんで、あ、ステータス破壊は

大体1~2割ね。クリティカル乗った時は2割減る。

って事は一回の攻撃で相手はHP90防御力18になっちゃうの。

次の攻撃では相手のHPは78防御力16になるのね?

その次の攻撃でHP64防御力14になる。

その次は?そう、HP48防御力12。

その次はHP30防御力10。

その次はHP10防御力8。

んで次の攻撃で倒しちゃう。

これは防御力だけ言っちゃってるけど素早さや賢さ、運も斬るから

戦闘が長引けば長引くほどこっちが有利になるのよ。まぁ当たればだけど。

・・・攻撃が。


因みにこれに対して草薙の剣は防御力無視だからさっきと同じ条件だったら

4回の攻撃で倒しちゃうって事。


「うーん。どっちが強いんだ?ぶっちゃげ。」

ミツルはご飯をおかわりしながら再々度、問うてきた。


俺的にはやはり草薙の剣だな。


あ、もっと言えば攻略掲示板ではフラガラッハのその特性は

防御力ダウンと素早さダウンの効果のデバフって事になってる。

それ、間違いな?俺、計算しながらデータとったんで俺の方があってる。


「お前のメインとユキさんの戦い見てみたいと心から思ったわ。

 んで暁装備一式だろ?どんだけなんだよ、それって。」


あー、防御力的には平凡だけどな、セット効果がHP10倍。それと

常時フレイムの魔法発動。相手が触ったら燃えちゃう。

因みにもしも、ジヴァニアがメインについて来てくれればHPは

合計で20倍な?実際は多分30倍くらいになる。改だし。改3とか4だし。


実際は次のPvPの前にこっちに来ちゃったんで現在の装備では

戦ってないんだよ。まぁでも負けるだろうなぁ。


唯一の勝利の条件は妖精込みなら勝機がある・・・。あるだけで

勝てるとは言わない。サンテミリオンの攻撃力3倍はありえんし!

これで素早さが3倍になってたらもう、人の領域を超えちゃってたぞ。


そう、唯一の勝機は素早さに尽きる。


「もう全てにおいて満腹だ。ご馳走様。」

ミツルは顔の前で手を合わせた。


「俺はこの剣でずっと行くと決めている。」

そういうとミツルは秘剣オロチにてをやる。


あ、そうだ。前にヨシツネ装備貰った礼に俺が持ってるオロチを

あげると言った。それで改にすればいい。


「どうちがうの?」


と聞いてきたので、オロチの場合は確か、割合攻撃のはずだったので

2回目は9割、3回目は8割の火力のはずだ。んで4回目は7割・・・。

どんどん下がっていく。でも、改にすればするほど

2回目も10割。改2は3回目も10割になるはずと教えて上げたら・・・。


「とりいこう!すぐにヤマタノオロチ倒しに行こう!」

そう言ったので残念な話をしてあげた。


ゲームでは確率でのドロップで周回すればよかったけど

この世界は確定ドロップになってる。その代わりに一人に対して

1回しかドロップしない。これは以前リホさんのポーチを取りに行った時に

確認済みだ。


うわぁ、マジでミツルが涙目になってる。ってか!べそかいてる!

だから俺のオロチを上げるってば!多分ユキさんも使わないはずだから

俺からも言って貰っちゃえばいい。といったら少し気を取り直してくれた。


そして俺達は!長の所に挨拶に行く。


「なるほど、そりゃあとんだ災難だ。まぁ数日はここに居ればいい。

 ここなら追手はなかなか手出しはしないでしょうからね。」

長はそう言いながらリャナさんを見る。

そうだよ、亜人の国は魔族の庇護下にある。

あの皇国がリスクを背負ってまで俺を捕らえには来ないだろう。


俺は長に言ってレベルが上がりやすい依頼を見繕って貰った。


討伐依頼

キラー・ビッググレイト・デスぬりかべ×3討伐。・・・や!

キラー・ロング・デンジャラスいったんもめん×5討伐・・・など。


キラーとか付ければいいってもんじゃねえぞ!運営!

多分キラー率7割は超えてた気がする・・・名前。

取りあえず、俺達は討伐依頼をこなす。・・・こなすが流石に

魔獣は強く結構な時間がかかってしまった。


しかし、おかげで俺のレベルが上がった!

レベル91 HP844 SP231 MP192

攻撃力110

防御55

素早さ99

賢さ65

耐性65

運55

これにジヴァニアの効果でステータス2倍だ。いい感じだ!


「あれ?耐性に振ったの?なんで?」ミツルが聞いてきたので

俺はリャナさんをつい、チラ見して、教えてあげた。


耐性130が一般的なデバフを受ける確率が大幅に減るラインと。

リャナさんはウンウンと頷くが・・・。リャナさんほどの魔法では

これでは足らない・・・。まぁでもよっぽどでない限り

それで十分だと思ってる。


問題は・・・相も変わらず防御装備なのだ、うん。

よし、一旦村に戻ったらレベル90で着れる装備一式を取りに行くか?

この間は体上を手に入れたが、なんだかんだでヨシツネ装備一式に戻した。

やっぱセット効果が有り難いからだ。

いや、まて・・・。この調子ならレベル100を目指して

100装備一式に向かった方が効率がいいか。


しかし、先ほどの戦いでは結構苦労した。

雪丸とニューロンも戦いに参加したが圧倒的なアタッカーが

居ない分、リャナさんの仕事量が大幅に増えているからだ。


リャナさんは「平気です!」と言っているがたまによろけている。

MP欠乏の影響だ・・・。MP630が欠乏するのだ。どれだけ

ひどいんだよ!俺達は。まぁよくよく考えれば脳筋パーティだしな・・・。


どっかいねえかなぁ、中間管理職・・・。

そうこうしながらさらに数日が立ち俺はさらにレベルが上がった。

レベル93 HP852 SP237 MP194

攻撃力110

防御55

素早さ109

賢さ65

耐性65

運55

これにジヴァニアの効果でステータス2倍だ。いい感じだ!


俺達はマキナやダンの元も訪れ米を少し分けてもらった。

そして俺達は初期の村へ帰る事にした。


それは皇国が王国を吸収する式典、所謂、調印式を

1週間後に控えた時だった。


俺達は3日で村の近くまで来た。順調順調。

その時ニューロンが言う・・・。

「これはひどいな、だから人間は恐ろしい」


ん?どういうことだ?

「なぁなんだアノ煙は。火事じゃねえのか!?

 いや、もう燃え切っちまった後の様な感じじゃねえのか!?」


俺はハッとした!そう、以前もあった・・・火事。


そうか、多分俺を探しに来て・・・。あいつら村に・・・・。



火を放ちやがったな・・・。


俺達は急ぎ、村へ入る。

・・・全てが燃えていた。燃え尽きた建物の所に

明らかに焦げた・・・人型の黒い・・・。


生きている人影が見えない・・・。え?・・・。

みんな、どこに・・・行ったんだ?か、隠れてるんだよな?


辺りには本当に人の気配が無かった。俺は・・・。

雪丸とニューロンに叫ぶ!


「探せ!生きている者を探せ!森の中もだ!

 もしかしたら隠し部屋があるかもしれない!リャナさん!

 捜索魔法を頼む!」


そう叫ぶのが精いっぱいだった・・・。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ