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サブキャラでReスタートの俺  作者: 加納 美香
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第65話 かつ丼娘の護衛。なにからの?

俺は黄龍の事を考えていた。

勿論、スサノオの事も考えるが・・・。頭の中の大半は黄龍だ。

この世にはユキさんよりも強い存在が居る。

という事はメインの俺よりも強いって事だ。

可能性としては以前から思っていた事だ。リャナさんを見たらわかる。

という事は各種族の中にも強大な力を持つ者が存在する可能性がある。


今はまだ出会えていないがこの世界を巡っているうちに出会うだろう。

そう言ったモノたちが台頭してくれば多分、今のこの平和な感じの

世界はなくなるかもしれない。・・・かもしれない。

考えすぎかもしれないけど。


そういやぁ、黄龍は今頃、どこで何をしているんだろうか・・・。

魔力回復のために武者修行とか?・・・なんか笑える。


「キョークがレベル100になるまで付き合うわ」


ユキさんはアイスクリームを食べながら俺に言ってきた。

まじで!・めっちゃありがたいんだけども!


「しかたねえな、俺も手伝ってやるよ」

ミツル!いい男だな!お前って奴は!


「私はもう無理ね、今の生活が楽しいの。ごめんね。

 だから料理でお手伝いするわ」

リホさん!あんた天使!


「私は一生・・・、あいえ、一生懸命お手伝いをするって

 決めてますよ?」

リャマさんは微笑みながら俺に言ってくれた。ありがたや。


今後の予定として一度村に顔を出してから亜人の国に向かい、

そこで準備を整え、魔王領でレベル上げをする事と決まった。

出発は明日のお昼。

あ、そうだ。リホさんにラーメンの麺造りの極意を聞くんだった。

リホさんは紙にわかりやすい様に絵を添えて極意を書いてくれた。

おお!コレを女将に渡そう。さすればだ!村でもこの麺で

食えるってもんだ!うっひっひ。


所でみんなのサブキャラは何処にいるんだろうと、ふと思い出したので

聞いてみると。リホさんはサブは作っていないらしい。


ユキさんのサブキャラはドワーフの里。・・・だったのだが。

見当たらないらしい。

ミツルのサブキャラはなんと・・・。どこかの平原で寝落ちして

そのままらしい。あんまり覚えていないそうだ。

食われてるんじゃないか?魔獣に。

よくよく聞くと、女性キャラらしい。

何故か照れながら言ったので、俺のメインは女性だよ?と教えてあげた。


「まじか!?」

とミツルとリホさん。

ユキさんはウンウンと頷く。そりゃそうだ、PvPで何度も戦ってるし。

気になったのはリャナさん。リャナさんもウンウンと頷いていた。


・・・・ん?なんでリャナさんが知ってるの?

もしかして!ユキさんに聞いていたとか?

何気に仲いいし、この二人。ユキさんは最初、リャナさんが

魔族と知って襲い掛からんとばかりしていたのに。女子はよくわからん。


・・・いや。リャナさんは多分、俺のメインを知っている。

しかし、暁装備、それも兜を付けていたはずだ。女性キャラって

わかるはずはないんだが。


・・・あ。外している。今。え?まって?

外したのは直近だ。通じている?今も魔族と?

あの時いたのはリリスだ。という事はリャナさんとリリスは・・・。


そうか!


リリスはリャナさんの仲間なんだ!だって餃子あったし!

夢じゃなかったらだけども!しかし、あれは夢ではない。絶対。


そういえばリリスが言った「ま」ってなんだ。

なんと言おうとしたんだ?


魔王領へようこそ?・・・そんなわけないな。


ま・・・魔王?と言おうとした?

俺に魔王が誕生したことを伝えようとした?

まさか!魔王を倒してほしいと言おうとしたのか!?

ありえる!だって俺のメイン強いし・・・。


という事はリャナさんの敵は、まさかの魔王!?


ならばだ!やはり急いでメインの体を手にしなければならない。

リャナさんには色々と助けてもらっている。恩返しだ。

しかし、レベル193で勝てるものなのか?魔王に。

・・・その時はユキさんに手伝ってもらおう。あ、ミツルも。


そして翌日、おれたちが朝食をとっていると、ドアが開いた。


「リホ、今までありがとう。少し旅に出ることにしたの。

 いままでのお礼をかねて顔を見に来たの」


かつ丼娘!


リホさんとかつ丼娘が楽しく話をしている。


「所で皆さんはここに滞在するのですか?」

良くなり聞いてきたので思わず初期の村に行く事を言ってしまった。


「あ、それなら方向も同じですし、よければ護衛をかねて

 一緒に同行できないかしら。護衛料は払うわ。金貨5枚」


まじか!破格じゃねえか!


「いいんじゃねえか?そっちの従者の人は強そうだし。

 あのあたりの魔獣なら問題ないだろ」


ミツルは賛同してくれた。ユキさんも頷く。


「旅は多い方が楽しいしね!よろしく!やったね!」

かつ丼娘は大喜びだ。あ、ステラって名前だった。


ってことで、俺達はかつ丼・・・いや、ステラとその従者の

護衛がてらに村に向かう事となった。

因みに従者の方のお名前を聞くと「イチキ」と教えてくれた。。


そして俺達も準備をして村へと向かう。


リホさんが手を振りながら見送ってくれた。


「イチキさん・・・か。考えすぎかな。神話の話をしていたからかな。

 姉妹の名前はタギツとタキリだったり・・・。なんちゃって。

 さて、仕込みでもするかぁ」

リホは大きく背伸びをして厨房へと向かった。


★★★★皇国 皇王の部屋★★★★


「リスボア様、お耳に入れたいことが。ステラ様が妖精使い達と

 行動を共にしております。いかがなさいますか?」


その一言を聞いてリスボアは大きなため息をつく。


「あのバカ娘め。こっちに来てからと言うもの私のやる事に

 いちいち小言ばっかり言っていたかと思うと、今度は奴らと

 行動を共にだと?やっと、我らの計画に光が

 さしてきた所だと言うのに。まぁいい。

 監視が一カ所で済むと思えばいいか。見張らせろ。

 そして諜報員に少しの事でも報告をするようにいえ。」


「黄龍の方はどうするのですか?」


「そうだな、黄龍の件は皇太子に任せたままでいい。

 後それと。王国のアルザス君に書簡を出しておいてくれ。」


「では、王国を?」


「ああ、手に入れる。まずは人族を、人族の心を一つにするんだ。

 人族は個々は弱いが団結すると強い。皇国と王国をまず一つにする。

 そして、人族と我らの世界を作る。訳の分からない『もののけ』

 の存在など許せるものか。私は人族の為にこの身を捧げる。

 昔も今もだ。」


「勾玉の方は?」


「興味の湧くように皇太子が妖精使い達に話を振っている。

 そのうち集めてくれるだろう。

 キョーク君たちにも頑張って欲しいモノだ。しかし、問題は・・・。

 あの娘か。アマテラスめ。何を考えている・・・。」


「何も考えていないのでは?」


「そ、それはちょっと言いすぎだぞ?ああ見えて私の娘だぞ?おい。」


「こ、これは失礼いたしました」


★★★★村への道中★★★★


だーめだ。こりゃダメだ。ステラさん、ずっと喋っている。

馬車の中でずっと喋っている。

何の話かと言うと。『かつ丼』。どれだけ好きなんだよ!


それはそうと、なぜか魔獣と遭遇しない。一体どうなっている。

ま、まさか!狩りつくしたとか!?


「そんなわけねえだろ」


ミツルよ、・・・話に乗ってくれよ。


「しかし、久しぶりだな。初期の村。というか、最初に

 行ったっきりでずっといってなかったわ、ゲームの時」


ふふふ、驚くなよ?結構、いい感じになってるぞ?

俺は村の特産物を作った事を教えると・・・。


「特産物?お、いいね、なに?因みに。」


ふふふ、聞いて驚くなよ?なんと!餃子だ!


「意味・・わか・・ん・・ないわ・・ね」

多分ステラさんに人見知りをしているユキさんが

突っ込んでくれた・・・。


「ところでキョークよ、あの遠方から我々を監視している者どもは

 ほっといていても良いのか?我が行って倒してこようか?」


青龍がそう言うと。


「ほっとけほっとけ。こういうのって知らんぷりがいいんだよ」

ミツルがそう言うと、ユキさんもリャナさんも頷く。

そして何故かステラさんも頷く。



なんだ、みんなやっぱり気づいていたのか。

え?ステラさんも気づいてたの?・・・すげえな、かつ丼娘。


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