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サブキャラでReスタートの俺  作者: 加納 美香
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第60話 ヤマタノオロチ

この洞窟はレベル上限180の時に実装された。

それはもう全プレイヤーが秘剣 オロチを目指して攻略していた。

ソロプレイで攻略が出来たのはレベル上限195の時。

あ、因みに今はレベル上限は200。今、というか・・・。

隕石堕ちたんで多分この世界の上限は200だと思う。


話は戻るが、初見殺しとしてこの第4の扉の中ボス。

「クシナダヒメ」と「スサノオ」の2体。

えげつない回復と、えげつない特攻。

実際俺もソロで攻略したが、それは装備とフラガラッハが

あってこそで攻略できた。因みに攻略はレベル191の時。


因みにユキさんはレベル190の時だったそうだ。廃人め!

まぁ俺もだが。


作戦は俺とミツルがクシナダヒメを討伐。

ユキさんがスサノオを遣るという事になった。

実際、ユキさんの実で討伐可能だがここはパーティプレイの役割分担。


前にも言ったがユキさんのローブは攻撃ダメージの割合回復を持っている。

スサノオの相手に適任だ。


そして俺達は扉を開ける。

開始、リャナさんがユキさんに防御力向上の魔法を掛ける。

その次にミツルへ攻撃力向上、その次は俺ではなく、ユキさんに

耐性向上の魔法。俺にはない。勿論それは俺の作戦として言った。

そこまでしたら、ミツルへの回復魔法を中心に。


俺への回復はジヴァニアで十分だ。


開始、スサノオが俺へめがけて樽を投げつけるが、ユキさんが割って入る。

この「樽」はスロウの効果がある。

まぁ攻略掲示板で知ったが神話では酒を使ってヤマタノオロチを

討伐したのがスサノオ。コレに基づいているという検証だった。


リャナさんの魔法がギリギリ間に合い、スロウの効果はユキさんに

付与されなかった。

スサノオは火力が強いがユキさんのローブの効果でHPが減ったり増えたりの

繰り返しになっている。・・・うらやましい。


ミツルがクシナダヒメに突貫する。クシナダヒメはスサノオへの回復を

優先するのでいい感じにクシナダヒメのHPが減っていく。


順調に言っているのはユキさんのおかげだ。

火力が高いためにクシナダヒメの回復が追い付いていない。

3回に1回は自身に回復を掛けているからだ。


リャナさんも大忙しだ。ミツルが防御が下手だった!おいおい!


後少しでクシナダヒメを落とすところまで来た時に問題発生。

ユキさんを無視してスサノオがこっちに突貫。

もうこの際だとして、ユキさんがクシナダヒメの相手に切り替える。

俺とミツルが2枚でスサノオへ壁をする。が!俺に「樽」命中!


あーいかん。俺の手数が3分の1に・・・。ほんとすまん!


「多分、もう・・少し・・で殺れ・・る」


ユキさんのありがたいお言葉。が、ここで、問題発生。

ミツルに「樽」命中。スサノオ組二人が役立たずに。

スサノオの壁を仕切れずにスサノオがユキさんへと向かう。


ここで奇跡。ロンの雷がスサノオにクリティカルヒット。

スサノオが感電と言う名のスタン状態。

因みに雪丸は既に「樽」を食らいリャナさんの後方でお座りしている。


ジヴァニアが回復できるのが後1回と言ってきたので、俺は

リャナさんにユキさんと一緒にクシナダヒメを攻撃するように

指示をする。


多分クシナダヒメのHPは残り1割ほど。スサノオは6割ほど。

ここでクシナダヒメが「愛」を感じる行動に出る!

自身ではなく、スサノオに回復魔法を掛けた!と、同時に

ユキさんのクリティカルヒットでクシナダヒメが落ちた。


そしてスサノオの体が赤く燃え上がる。

クシナダヒメが落ちるとHPと攻撃力が1,3倍となる。


そしてユキさんが俺とミツル、スサノオの間に割って入る。

まじでいてよかった!ユキさん!

俺が右でミツルが左、そして正面にユキさんで囲む。


ジヴァニアは回復SPが切れたので雪丸の毛の中に逃亡。


「俺はいいからキョークに回復を!どうせ俺は不死がある!」


ミツルが叫ぶ。


「何・・その不死っ・・て。チ・・ート?」

ユキさんがミツルを2度見した。ユキさんでも動揺するのか!


後ろでリャナさんがMPポーションをグビグビ飲んでいる!


「ぷはああああああ」


もうなんだこれ。じたばた劇場と化している。


ミツルがとどめを刺そうとした時にユキさんが

「だめ、トド・・メは・・キョー・・ク。

 スサノ・・オは、体・・装備をド・・ロップす・・る。」


「まじか!ならやっちゃいなよ!キョーク!」


ありがたい!覚えてたんだ、ユキさん!スサノオは確かに

体上をドロップする。まぁ実際、誰が倒しても俺にくれる

奴らばかりだ。しかし!自分の手で取る!俺は「激怒」からの

「精密連撃」を繰り出す。

そしてスサノオは煙となった。その後に何かがドロップした。


ヤマトの法衣だ。


状態異常。所謂、耐性が大幅に向上する装備だ。その他には

殴打による防御力向上。残念ながらレジェンダリーではなく

エピックだが十分だ。これにはレベル制限がない。


俺はありがたく頂戴した。

そしてみんなにお礼を言う。ありがとおおお!


「パーティ・・戦。めっ・・ちゃ楽し・・かっ・・た。」

ユキさんが座り込みながら言う。

「まじで面白かったな!こんなの初めてだよ!」

ミツルも座り込みながら言う。


俺だってそうだ!笑えるほどに楽しかった!


「す、すみません、MP切れそうです・・・。」

リャナさんが腰砕けになりながら言うと、ユキさんが

MPポーションを10本ほど渡す。そして全員が笑った。


「そうい・・えば・・・」


ユキさんが何か勾玉の様なモノをクシナダヒメから

ドロップさせていた。なんだこれ?見たことないぞ?

どうやらユキさんも知らないらしい。それはドロップさせた人の者って事で

ユキさんが所有する事となった。


ユキさんも俺も知らないアイテム。廃人二人が知らないモノだ。

逆にユキさんが持っていた方がいいだろう。


そして俺達は休憩の後、最後の扉へと向かう。

道中の魔獣は強いがこのパーティでは問題なく進んでいく。


そして最後の扉の前で、小休憩を取り、MPとHPを

ユキさんお手製のポーションで回復をする。

俺の村でラーメンと餃子をおごる事を伝えたら喜んでくれた!


あ、そういえば。俺はミツルに進言をする。

「ムカデのローブ」は確かにいいがスピード重視の装備に

変えた方がいいと。


「え?でもさ、毒攻撃あるじゃん。攻略サイトでもこれって

 なってたぞ?」

ミツルが俺に聞いてきたが・・・。


「それも・・いいけ・・ど、リャナ・・さんの魔・・法力が・・高い・・の

 で攻撃・・手数を・・増やした・・・方が・・いい。」


なんとユキさんがそう言ってきた。

ミツルは先人に学べって事でゴソゴソと装備を変えた。

レベル180代では無難な装備だ。レベル170から着れる装備。

可もなく不可もなく、しかし若干の素早さ向上。1,2倍だった気がする。


「ヤマタノオロチを揃討伐ってどんな装備してたんだ?お前ら。」


俺はユキさんを指さし、ユキさんは自分の装備を指さす。


「これ・・一択」


俺はユキさんの一言に頷く。


「それレベル制限あるのよね?いくつ?」

ミツルが聞いてきたので190と答えて上げた。


「俺は次はそれを所望する!」


なんかミツルが腕組みをしながら威張ってた。

はいはい、付き合ってあげますよ。・・・楽しいし。

こんなにもパーティって楽しいモノだったんだな。


多分ユキさんも同じ気持ちだろう。


そして俺達は扉を開ける前に作戦を話す。

俺は3人にこう言った。


「いいから突っ込め。ありったけのスキルでぶっつぶそう!」と。


そして扉を開けると

目の前には紫色のオーラを纏ったヤマタノオロチが居た。


一番先に突っ込んだのはユキさんだった。


「私が一番乗り!」


ユキさんは・・・普通に喋っていた。


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