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サブキャラでReスタートの俺  作者: 加納 美香
52/108

第52話 ダン

俺はラーメンをすすりながら餃子も食う。

俺はとってもいい村を作ってしまった。しかし・・・。


王国の仙山に青龍が居なかったのがどうしても気になっていた。

俺が思うに青龍から貰える球でロンが黄龍になれるはずだ。

居ないとなると、ロンは黄龍になれないのだろうか。


青龍が居ない事と、もう一つ。道中の扉に魔獣が居なかった事だ。

青龍が居ない事と連動しているのだろうか。


青龍が居ないと言う事は・・・。

元々いなかった。又は俺達が行く前に消えた。

そして、誰かに討伐された。これは青龍が居なかったことで

考えられる事案である。


もしも討伐されずに消えたのであれば応龍が黄龍になる可能性は

なくなった。しかし、誰かに討伐されて居ないのであれば

玉はそいつが持っている可能性がある。


そうだ、もう一つの可能性がある。どこかで生きている。

どこで?

仙山は王国に2つ。皇国に1つ、そして亜人の国に一つ。

俺はそれしか知らない。

しかし、黄龍自体が実装前だったのだ。もしかしたら

何処かに仙山が追加されているかもしれない。


とりあえず俺はラーメンのおかわりをする。


諦めたくない。


ならば選択肢は二つだ。

誰かが討伐したとして、討伐した奴を探す。

もう一つは、新しい仙山を探す。


そして、今後の行く先は亜人の国だ。何故ならば。

人族とも魔族とも交流があるので情報が集まりやすい。

そして、米と肉の調達もあるし・・・。

皇国のアルザスを使ってもいいが、アイツはうさん臭い。

ユキさんも旅に出たくらいだし。・・・ユキさん。

そうだ、旅をしているのならばもしかしたら仙山について

情報を持っているかもしれない。


ここで俺はある事を想ってしまう。そう、

ユキさんが青龍を倒してしまったと・・・。


実際、朱雀と戦ったのでわかるが、彼らは強い。

俺はレベルは低いが実質レベル150程度はある。

俺の知る限り、倒せることのできるのはミツルとユキさんしか

しらない。勿論、魔族と言うのも考えられるがソレはないだろう。

青龍を倒す理由が無い。

どうにかしてユキさんと連絡が取りたいな・・・。

そして情報にしろ何にしろ、俺は彼女に貸しを作っている。

九尾の狐を助けている。希望は低いが手伝ってくれる可能性。

そもそも彼女は今、どこにいるんだ・・・。


取りあえず俺は替え玉を頼んだ。そしたら女将がキョトンとしていた。

失念していた!替え玉の事を教えてなかった!

俺は懇切丁寧に教えてあげた。


俺はラーメンをすすりながら、ふと思ったことがある。

もしも、この村の人達がリャナさんが魔族という事を知ったら、やはり

憎悪するのだろうか・・・。と。

あれ?なんで人族は魔族を嫌っているんだ?

俺はそのことをリャナさんに問いかけると・・・。


リャナさんはラーメンを食う事に熱中し、俺の話を聞いてなかった。

くっそ。

満腹になったので俺達は借りた2階の部屋へと向かう。


そもそもだ。魔族。魔獣。同じ『魔』が付いている。ならば

同種族とまではいかないが関連はあるのだろうか。

その事をリャナさんに聞くと・・・。


人族、魔族、亜人、魔獣。この呼び名は人族が決めたという

衝撃的な返事が返ってきた。魔族は何気に『魔族』と言う呼ばれ方が

気に入ってるらしい。なんか強そうだって事で。

ただ、亜人はそう呼ばれることを嫌ってるそうだ。

・・・早く言ってくれ。


俺は元々はどういう呼ばれ方?分類がされていたのかを聞くと・・・。

リャナさんは魔王領にて書物庫の管理をしていたらしく。


俺はリャナさんから動揺するような事を聞いた。

まだ、その昔。今の分類がされる前の呼ばれ方だ。

リャナさんも書籍で知ったらしく、それを前置きして話してくれた。


人族は『失敗』

魔族は『特異』

亜人は『進化』


おいおいおいおい。凄く物騒だ。ん?待って?

どれもこれも『作り手』が居るからそう言った呼び名なんじゃ

ないのか?あーでも、アノ運営ならそう言った呼び名を付けるかもしれない。

そして引っかかっている存在。ジヴァニアが言った向こうの世界の『神』。


そして、何に対して失敗や進化なのだろうか。


だめだ。満腹でこういった事を考えると凄く眠くなる。・・・寝よう。

・・・って!なんで俺の横にリャナさんが寝てるの!

仕方がないので俺は隣のベッドを使った。リャナさん少し不機嫌。

おいおいおいおい!やめよ?俺にはまだ早い経験だ!


そして朝を迎え、サラダを食べて。俺達は亜人の国へと向かった。

道中は問題もなく、エルフの里へと入る。

門番はやはりリャナさんを見て慌てている。しかたないよね。

一旦、長の所へ顔を出して農場へと向かった。


「おお!大将!久しぶりだな!」


もうあれだ、村長とか大将とか。まぁいいや、ダンだし。

ダンについて行って農場を見るといい感じの稲穂。

うんうん。昔、写真で見たような感じだったのでいいのだろう・・・。


「あ!来た来た!」


マキナが笑顔で走ってきた。なんかすごく楽しそうだ。

ってか・・・太った?


どうやらご飯がとてもおいしいらしく食べ過ぎてるそうだ。

ご飯に合わせる料理を考えるのも楽しいらしく、それも

災いしているらしい。


来月には刈り取りが出来るそうなので人手を増やして・・・。

あれ?増えてないか?人。マキナに聞くと、ダンが結構頑張って

方々に声を掛けて雇ったらしい。

ほうほう!やるな!おれはダンを呼んで稼働計画なるモノを

教えた。


そして1日の労働時間をキチンと決めて休みも週に2回は必ず

取らせるように言った。勿論突発的な仕事がある時は

その分、給与を上乗せするように。いくら本人が要らないと言っても

渡すように。

・・・そうなんだ。サービス残業とか休日出勤なんてしたらダメだ。

何故ダメなのかも説明をした。丁寧に。

ダンは物わかりが良く、質問もしてくる。コイツ本当に

道を間違ってるんじゃないか?と言うほどに利口だ。

なんで冒険者になったんだろうか・・・。


計画の作り方も教えた。マキナも頷きながら聞いている。


・・・・そうだ。やっぱりあの村の村長代理はダンに。

・・・いやダメだ。当初は思っていたが俺はダンにここにずっと

居てもらう事に決めた。ここで頑張ってるんだ。

俺の勝手な考えでダンのやる気をそいではいけない。断じて。


ログハウスに移動してそのほかいろいろと話した。

・・・え!8人も雇ってるの!?


とりあえず俺は運営の足しになる様に金貨10枚を渡すと

受け取れないと言われた。しかし、運営資金と給与は違うと

説明をする。

折角なので昼飯を食べていく事にした。すると!なんてことでしょう!

焼き魚定食じゃないですか!


聞くと、ダンが食べたくて特別に仕入れているらしい。

因みにマキナも食べるらしい。エルフってベジタリアンじゃなかったのね。

だだ、肉が苦手ってだけで魚はたまには食べるらしい。体が欲するとの事。

・・・栄養不足を体が教えてるのだろう・・・。

それはそうと俺は焼き魚を食べながら、ふと思いついた。


生魚って食べるの?


どうやら生の魚を食べるのは犬人族くらいだそうだ。

肴を買いに行く時に、良く進められるのだがなかなか

手が出ないそうだ。・・・ほうほう。


そう、俺が思いついたのは『寿司』だ!どんな料理かを聞かれたので

絵にかいて説明した。


二人に『ドン引き』された。


こうなったらうまい寿司を食わせてやる!予定変更だ!

今から犬人族の里に米持って行く!


よし!ダンも一緒に来い!


マキナはダンにたまには休みと思って行ってきなさいと言っていた。

・・・・コイツ、休みとってないな。なおさら連れていく事にした。

作者近況

仕事の都合で結構な間小説を投稿していませんでした。

まぁ仕事しながら話の流れを考えてはいましたが。

実質的な再開は10月に入ってからだと思います。


今後ともよろしくお願いします。


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