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サブキャラでReスタートの俺  作者: 加納 美香
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第50話 アルザスと言う冒険者

俺とリャナさんは南の宿屋に案内された。

なるほど、鍵がかかっていたのは、こいつらの隠れ家に

なっていたからか。


2階の部屋には5~6人が居た。

どうやら妖精使い?の噂はある程度広まっており、俺は

歓迎された。まぁミツルやユキさんは王国と皇国で有名だからなぁ。

俺に関しても謁見の間で大立ち回りをした奴と噂になっていたが。


中央の男が俺を歓迎してくれた。ふむ、こいつが主導者か。


国王が死んで多くの貴族が国の為にいろいろしていたが、

貴族の結束が今まで以上に大きくなり、貴族中心の管理となっているらしい。

特に財政面とかは酷くなる一方で、そのしわ寄せが庶民に向かう。

一部の地区に住む者達は日々の生活にも困る様になる。


冒険者ギルドにおいても依頼が少なくなり、報酬もすくなくなる。

そして皇国へ流出していったり野盗になるモノが多くなった。

そして、それを引き締めるために国は武力で鎮圧した。

そして今に至る。


主導者は現状に不満を持つ者を中心に暴動を起こすつもりだ。


俺は聞く。暴動を起こして貴族を倒して、そこからどうするのか?と。

主催者は民衆の為の国にすると言ったが。

じゃあ、どういう風にするのかをさらに聞くと口をつぐむ。


そんなもんだ。勿論現状は酷いだろう。街を歩いていても

それくらいはわかるほどに。現状を打破することはいい事だ。

しかし、その後をしっかり考えなければさらにこの国は混乱するだろう。


どうせなら皇国になった方がいいのでは?と俺が聞くと、

「そ、それはちょっと」となにかしどろもどろになってしまった主導者。


どうせコイツの後ろにも、どこかの貴族様がついているのだろう。


俺は初期の村の事が頭に浮かんだ。あぁ、そうなんだ。あそこも

王国の一部なんだよなぁ。辺境の村だから今はまだ、いいだろうが。

・・・村長かぁ。村長って何すればいいんだ?


国を回すって、村長よりも大変なんだろうなぁ。そりゃそうだよな。


ふくむ所はあるが俺は参加することにした。こいつらが蜂起した後の

事を知りたいからだ。

村の人達は中央でこんなことになっているなんて知らない。

知らない所で自分の国がどんどん変わっていく。


突然、どこのだれか知らない者がやってきて、税金がどうとか

言い出すかもしれない。更にはここは俺の持ち物となったとか。


ならば、首を突っ込んでやる。



俺達は北の宿屋で夜を明かす。そして朝、俺達は城へと向かう。

続々と人が集まってきている。中には武器を持っている者も。

後ろを向くとすっごい人だかりだった。

しかし・・・。


主導者が門の所で兵士と話をしている。

何を話しているかわからないが、兵士たちが慌てて城に入っていった。

一時して、なんか偉そうな・・・そうでもないか。偉そうな人一歩手前の

人がやってくる。・・・。俺は思いっきり前に出て主導者の横に立つ。

主導者の男は少し動揺したが俺には関係はない。


コイツ動揺したな・・・。もしかして繋がっているのか?誰かと。

じゃあなおさら首突っ込んでやる。

主導者は門をくぐり中に入ろうとしたので俺も強引に中に入る。


「き、君はここで待っていてくれ。」


主導者は俺に言うが俺は気にしない。ついでに宿屋の受付を呼び

更に2~3人呼ぶ。強引に話し合いに参加させるのだ。


「は、話し合いは一人だ!」


そんなわけにいくかよ。これは民衆の問題なんだよ。だから

俺達も参加する権利はあるんだと力説。

俺は初期の村の代表だとも強引に言った。・・・村長だし。


「初期の村?カネセ村の事か?」


てめぇ、あの村にちょっかい出したら許さんぞ。俺は、相手が

明らかに嫌な顔をしたので剣に手を置き真顔で言っちゃう。

というか、あの村、カネセ村って言うのか・・・。うーん、思い出せん。


俺達は6人でそいつについて行く。


通されたのは会議室の様な所。相手がまさかこんなに大勢で来るとは

思っていなかったんだろう。なにか苦虫を潰したような顔をしていた。

主導者もキョドっている。・・・ざまぁみろ。


俺は主導者にいつ城に突入するんだ?とわざとらしく聞く。

暴動を起こすんだろ?なら早い方がいい。俺はリャナさんに窓から

外の奴らに「突っ込め」と合図するように言う。


「ま、まってくれ!話し合いで解決できるなら!」


何の話をするんだ?じゃあ早く話をしろよ。おれは首謀者に

知ってて言う・・・。


沈黙が続く。


「話が違うじゃないか!グレッグ君!君をこの城で勤務との

 話で暴動を未然に防ぐんじゃなかったのかね!」


相手のお偉いさんがいっちゃったので、俺はリャナさんに叫ぶように

言う・・・。前に叫んでいた。


俺はリャナさんに窓から脱出し、暴動を簡単につぶされないように

指揮するように伝える。そして、リャナさんは窓をぶち破り

外に出た!


そんなこったろうと思っていたよ。グレッグ君、君はね。

この暴動の首謀者なんだ。キチンと自分のお尻は自分で拭いてね。

俺はそう言うと窓から飛び出した!「リャナさん!」と叫ぶと、

俺を見事にキャッチしてくれた。


思ってた以上に武器を持っていたものが多く、それも冒険者が多かった

らしい。なので冒険者を前にして住民たちは後から続くだけにしたそうだ。

「殺すなよ!兵たちも家族が居て!悔しいが彼女もいるかもしれん!」


「左の入り口から入るぞ!」


お?なんだか、冒険者たちを指揮している人がいる。いいねいいね。

俺達は正面の扉から突入。ひっさしぶりにロックスピアを使う。

俺達は城になだれ込む。俺達の後ろには只の庶民が続く。

うーん。俺達が壁にならんといかんな・・・。


俺は叫ぶ。


「俺達の主導者は貴族に捕まって魔法で操られている!

 今からこのリャナさんが指揮をする!」


と言っちゃう。リャナさんは俺を二度見した。

いいじゃないか!俺はうまく行ったらなんでも一ついう事を聞くと

笑いながら言っちゃう。

・・・リャナさんの目の色が変わり、ガチで指揮しだした。

ちょっと怖い。

というか凄くて慣れているんですけども。


会議室前で冒険者の者たちと合流。そして俺達は会議室の扉を

蹴り破る。・・・いねえし。逃げやがったな。

俺達は上の階へとむかい、そして謁見の間に入ると、そこには

貴族たちと主導者が居た。


「この国はもう貴族とか国王とかは要らない。お前らなんて害悪だ。

 これからは民衆から選ばれたモノがこの国を作っていく!」


お?さっきの冒険者たちを率いていた男。その男はさらに


「公平で人にやさしい国を俺たち自身が作るんだ!金しか興味のない

 お前らはいらない。ここで死ぬか、それともこの国から出て行くか

 今すぐに選べ!あ、そうそう、お前たち貴族の屋敷にも

 暴動が起こっているからな?どうせ俺達から巻き上げた金とかだ。

 キチンと返してもらう!」


なんだこいつ、すごいヤツ。

逃げる貴族に対して


「石とかは投げていいが、殺すなよ!殺しちまったらこいつらと

 同じになっちまう。蹴るのはいいぞ!」


貴族と主導者は城から逃げていく。無事にかどうかは知りませんが。

俺はその冒険者にこれからどうするか聞いた。


「主導者はうさん臭かったんだ。だから俺はダチを使って色々と

 調べてたんだよ。そしたら内通してやがった。俺の知り合いの知り合いに

 お前と同じ妖精使いが居てさ。色々と教えてもらってたんだよ。

 民主主義って奴?今は皇国に居て飯屋をしているが・・・。」


どっちだ・・・。俺は男か女かを聞いたら・・・リホさんだった!おい!

あーでも、リホさん、頭よさそうだしな。そう言った社会の事とか

凄く知ってそう。


俺はそいつに提案した。俺は皇王と繫がりがあるんでよかったら

国の在り方を教えることが出来る人を紹介してもらおうか?といったら

めっちゃ握手してくれた。コイツいい奴だ!俺は名前を聞いた。


「俺の名前はアルザスだ。出来れば俺と友達になってくれないかな。」


少し照れながら言うアルザスを俺は気にいった。


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