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サブキャラでReスタートの俺  作者: 加納 美香
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第49話 俺、ナニカに巻き込まそう。

薬屋が持ってきたモノは・・・ニンニク?

うーん。ネットに入った白いモノしか見た事のない俺。

あーでも、確かにニンニクだ。


俺はこれどうやって食べてるの?と聞いたら、食べないらしい。

摩り下ろして水に混ぜて飲むそうだ。まぁ薬として使ってるらしい。


絶対にまずいだろ!


俺は細かく切って炒める。そこに持っていた豚肉を入れて焼く。

塩を少し振る。んでもって醤油を少々。


俺の豚のニンニク醤油焼きだ!どうよ!

女将が恐る恐る食べる。

どれだけニンニクドリンクで痛い目にあってるのだろうか。


「何これ旨い!」


そうか、ニンニクを水解き薬としてしか見れていなかったんだ。

薬屋が言うのはニンニクの産地は亜人の国らしい。

ごくまれに来る行商人が卸していくらしい。結構高価。

ふーむ。亜人の国か。ならばどうにかなるかもしれない。

俺はとりあえず薬屋からニンニクを買えるだけ買った。というか

ほとんど使わないと言われた・・・。


もしかしたら他にもそんなモノがあるかもしれない。

数種類の植物を貰った。リホさんに見せてみよう。


さて問題は餃子の皮だ。あれってどうやって作るんだ?

パン生地みたいにして薄くして・・・でいいのかな。


★★★★魔王領 リリスの塔★★★★

~マカーブル視点~


よいか!皆のモノ!魔王様が餃子とラーメンをご所望だ!

シャンプーと冷蔵庫!そして今回!我々は確実に魔王様に貢献を

している!


「その餃子とラーメンと言うのはなんだ?」


どうやら食い物らしい。と我は言い、リャナンシーから送られてきた

情報を精査し、図にして見せる。


「材料的には亜人の国や魔王領で全て賄えそうね」


ふむ、流石リリスだ。今回はリリスを指揮官とする!


「アルラからの定期的な報告でパスタなるモノの作り方は

 解ったわ。問題はそれで一緒でいいのかどうかね。多分、違うわね。

 スープに麵なる糸の様なモノを絡ませなければならないってことね。」


ほう、何故そんな事が解るのだ?


「わかるわよ、そんなこと。魔王様のお望みの料理を考えれば。

 餃子も問題ないわね。しかし・・・。味ね。あまりに抽象的だわ。」


それならば、あのリホの所へ行って聞くのはどうだ?


「だめよ!そんなこと!これは戦いなのよっ!魔王様は『餃子自慢大会』

 とおっしゃったそうじゃない!ならば!色々な味があるって事よ!

 ならば!私の餃子で魔王様をメロメロにして見せるわっ!」



★★★★魔王領 リリスの塔 調理場★★★★

~リリス視点~


餃子とは『ガツン』とくる味。そして『ジューシー』。

具材は細かく切った野菜と豚肉、そしてニンニク。


塩は勿論だが・・・。ここは胡椒を使おう。

胡椒は人族の国では貴重品だが、魔王領では普通に手に入る。


問題は皮だ。薄い。破れそうだ。ならば、赤小麥だな。

・・・大事な事を聞き忘れた!大きさは!?餃子の大きさ!

こ、これくらいでいいか。

見よう見まねで作った餃子をヴァスキに食べさせてみると


「これはガツンとくるな、スパイシーだし旨い!食感もいいが

 アクセントが欲しいな。肉を捏ねてるのでこんな感じとは思うが

 なんか、ツブツブした食感も入れたら面白いんじゃないか?」


なるほど、捏ねた肉とは別に荒い奴も入れてみるか。


「というか、デカいんじゃないか?流石に。絵では6個

 並んで居たぞ。という事は一口サイズなのじゃないのか?本当は。」


そうかしら。これ位普通じゃないかな。


「いやいや!人族だぞ!この大きさの餃子を6個って!並べたら

 枕サイズじゃねえか!」


ヴァスキの言うように大きさを一口で食べられる超ミニな感じで

したら!口の中に入れて噛むと肉汁がっ!これは旨い!


流石に1個30センチは大きかったか・・・。


餃子はこれでいいとしてラーメン。これは問題ない。

アルラの情報ではリホの作ったパスタなるモノは歯ごたえがある。

しかし、ラーメンのヤツは柔らかくしないとスープに絡まない。


ならば!・・・この水を加えて。灰汁。依然間違ってこぼしてしまって

気づいた使い方だ。


捏ねて捏ねて捏ねて、そして細く切る。紐のように!

そして!茹でる!・・・よし!麺なるモノはこれでよし。次はスープだ。

情報では色々な味があると言う。豚骨なるモノ、しょうゆ、みそ、塩。

まぁ、スープは魔王様がどうにかしそうなので、ここは私の好みで。


じゃあこれをリャナンシーの所に送るか・・・。


★★★★初期の村★★★★


リャナさんが宿屋の調理部屋に閉じこもって数時間。

鶴の恩返しのように「開けてはならぬ」と言われたので待っていると。


「作ってみました」


リャナさんが扉を開けて!そして机に置いたのはまごうことなき

餃子とラーメン!

ほうほう、水餃子か。ラーメンは・・・。おお、いい匂い。

俺は早速食べる!こ、これは!旨い!餃子はニンニクが強めで癖があるが

これはこれでうまい!それに!胡椒がいい感じに効いている!大人の餃子だ。

しかし胡椒は貴重なのでは?と聞いたら、デッカイ瓶に入ったモノを

机に置いた。持ってたそうだ・・・。


次はラーメン!なんだこの麵!超うまい!どちらかと言うとチャンポンに

近いな。スープは・・・ふむ。アリと言えばアリだが・・・カレースープだ。

・・・こ、これはこれでうまい。

しかしこの麺・・・。マジデうめえ。


俺はリャナさんに親指を突き立て笑顔で微笑む。

リャナさんは女将に食材や調味料、そして作り方を書いたモノを渡す。

中には高価な調味料もあったが、

まぁ亜人の国とかで仕入れれば問題ないだろう。


そしてこの夜。村で餃子パーティが行われた!ラーメンのスープは

女将が野菜を中心にポトフの様な味のスープになっていたが、旨かった。

今後、どんどん新しいスープを発案すると言ったので俺は

鶏ガラの事を伝える。勿論造りかたなんてしらん!

どうにかしてくれるはずだ!がんばれ女将!


そして俺は王国にある仙山を目指す。村を出る時に女将から

王国の冒険者ギルドから全く連絡が来なくなったことを聞く。

センティア4世達が死んで国が混乱しているんだろう。


俺達は一旦、王国の首都に入る事にした。アレから結構経っているし、

俺達にかまってられる暇はねえだろ。

冒険者ギルドの様子を確認して女将に伝えなければ。


そして俺達は王国の首都へはいった。


な、なんだ!こりゃあああ!

俺達は各所を回るがどこも同じような状態だった。

首都全体がスラムのようになっている!俺達は城の方へ向かう。

城には多くの軍隊が周りを取り囲んでいる。厳重な警備だった。


そして俺達は冒険者ギルドへ向かい扉を開け・・・開け・・・。

・・・鍵がかかっていた。


俺達は南の宿屋へと向かったが、建物がぶっ壊されていた。

しかたないので北の宿屋へと向かう。ふむ、この辺りはあまり

以前と変わってないような気がする。


しかし、一泊で銀貨2枚って・・・。しかたないので払って

部屋に入る。俺は受付に行きちょっとしたものを渡す。


銀貨1枚。


宿屋の受付からの情報では、王が死んだ後、皇国からの支援物資が

届いたが一部の貴族が独占し平民には行き渡らなかったそうだ。

その貴族たちは城をも独占し、今現在この国を仕切っているらしい。

もういっそのこと、皇国が攻めてきて欲しいとも言った。


民衆の蜂起とか反乱とかおこらないのか?と聞いたら、口をつぐんだ。

俺は銀貨2枚を机の上に置いた。


そして俺は王様にひどい目にあった事も話した。

すると、俺の事を知っていたらしく、貴方も大変だったわね。と。


そしてその受付は重大なことを俺に言った。


「明日、私達は蜂起するの。貴方も加わってくれないかな」と。

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