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サブキャラでReスタートの俺  作者: 加納 美香
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第48話 餃子とラーメンを所望

「サシデ勝負しようではないか」


えええええ。マジか、完全に俺に分が悪い。俺は水系魔法を

覚えてない!しかし、やってやる。この高揚感は久しぶりだ。

俺はリャナさんに手出し無用と伝える。無論、雪丸にも。


朱雀はブレスの後に体に炎を包み突進攻撃を仕掛けてくる。

あかん、避けるだけの俺。何か無いか・・・。


ブレスの溜は2秒ほど。

突進攻撃は一旦後ろにのけ反ってから1秒の溜。炎を纏うのは

突っ込んでくる最中。


ブレス・突進・ブレス・ブレス・突進・ブレス・ブレス・ブレス・

突進・・・・。ブレス・突進・ブレス・ブレス・・・。


よし!反撃だ!突進ののけ反りを確認後、俺も突進する。

突進しながら『怒涛』をくりだす。朱雀の体が炎に包まれるまでに

3発が入る。次はブレス、これは避ける。

相性は悪いがブレスに対して秘剣 天狗の風属性の防御壁を張る。

無いよりはましだ。ヨシツネ装備の炎耐性でも軽減は出来るが・・・。

たまに当たっちゃうのでHPが減少している。ん?もしかしたら

HP減るの初めてじゃないか?俺。

しかしジヴァニアの効果がHPにも乗っかってるのでかすり傷程度。


少し長期戦の様相になってきているが問題ない。

そもそも、魔獣や神獣、敵と呼ばれるモノにもSPやMPは

あるのだろうか。せっかくなので検証してやる。


おっと、攻撃内容が変わってきた。ブレスと突進が交互になってきた。

わかりやすい!時間経過とともに先に動きが鈍くなったのは朱雀だった。

俺ってこんなに体力があったのか!?向こうでは100メートルも走れば

足がつっていたというのに。って事は、この世界で階段を上って疲れるって事は

向うで階段を600段上ったら、俺は重体になるんじゃないか・・・。


朱雀の突進と判るので俺は『怒涛』で突っ込んでいく。

完全に朱雀の動きが止まった。


俺が朱雀にとどめを刺そうとした時


角竜が俺と朱雀の間に割って入る。

「キュウ、キュキュ」という鳴き声と共に。

見つめ合っている朱雀と角竜。


「なるほど、私の負けだ。おぬしの名前は?」


俺はキョークと答える。


「これは私は今から魂魄を玉に込める。それを、その龍に食わせろ」


ちょっと待ってくれ。やはり戦闘とかで疲れたりするのか?

俺は朱雀にそう問いかけるとものすごく笑われた。


「そりゃあそうだろう。我だって生きているのだ。」


そう言うと目の前に朱色の玉が出来上がった。


それを与える様に言われ、俺は角竜に食わせた。


「その龍をよろしく頼むぞ、キョーク。ついでにコレもやろう。

 我の羽根だ。白虎と玄武にも何か貰っただろう?」


はい?いえ?貰ってませんが・・・。


「もしもお前が、やる気があればだが、再度白虎と玄武の仙山に上り

 奴らがいた部屋を探してみるとよい。何か落ちているかもしれんぞ?

 そろそろ我は消える。・・・頼んだぞ?」


そして、朱雀は消えた・・・。

俺は球をロンに食わせる。すると、光と共に体が!・・・大きくなってない。

しかし、前回は角が生え、そして今回は偉そうな髭と背中まで伸びる鬣。

俺はステータスを覗き込む。そこには、


応龍 レベル1 SP300

能力 

戦闘スキル 雷 ビリビリ 炎ブレス 


となっていた。ほうほう、角竜の次は応龍とな。

黄龍と言うのは成長魚の様なモノなのか・・・。


俺達は奥の転移陣から外に出た。残すは王国の仙山だけだ。あーでも、

王国行きたくねぁなぁ。初期の村も王国と言えば王国だけど。

俺達は一旦、初期の村に帰る事にした。そういえば、村の名前が

思い出せない・・・。さり気なく聞こう、女将にでも。


村に帰ると宿屋の前に何やら人だかりが出来ている。

俺はどうしたのかと聞くと・・・。


「いやぁ何ね、米を炊く時にさ、フランゴのほぐし身と

 少しの調味料を一緒に入れてみたんだよ。そしたら旨そうなのが

 出来てね。食べてみる?村長。」


いやいや、村長じゃないから。でも取りあえず食べてみる。

なんかカシワ飯に似ている味。これはこれでうまい。

しかし、何かが足らない。もう少し味を濃くしたらどうかと提案。

折角なので、俺は皆に他の料理も教えた。

そう!俺は中華料理が大好きだ!教えたのはチャーハン!


それっぽい感じの調味料を入れればどうにかなるだろう!

卵をフライパンのような器具に溶き卵を流しいれる。

半熟加減になったら飯を投入。


こんな感じの味の調味料をと、女将に言って入れる。

そして!炒める!炒める!ついでに細かく切った根菜や

フランゴ、まぁニワトリなんだが。それを細かく切って一緒に炒める!


出来上がりを全員で食すと、こう評価が貰えた。

これはアレだ!チャーハンと言ったら餃子とラーメン!


餃子とラーメン、知らない?と皆に聞いたら「知らない」との声。

いやいや、ダメだろう!よし!作ろうじゃないか!

・・・作ろうじゃないか!・・・・どうやって!


俺は餃子の絵と中身はこんなの。と説明。

ラーメンの絵と中身はこなの。と説明。


「ふむ、ラーメンなるモノはスープに糸みたいな小麦粉で作った

 『麺』なるモノを入れて食うのか。うまいのか?ソレ。」


「ほう、餃子なるモノは細かく切った野菜や肉を薄い皮で包み

 焼いたり煮たりするのか。旨いのか?それ。」


俺は、そう言えばパスタって知ってる?って聞いたら「知らない」と

言われた。あれ?皇国に無かったっけ。あぁアレはリホさんの料理か。

因みにリャナさんはパスタの作り方知ってる?と聞いたら

教えてもらってないとの事。ふーむ。どうしたものか。


リホさんがこの村に来てくれれば問題はすべて解決かもしれない。

いやいや!だめだ!何でもかんでも人に頼っては!

いかん、どうしても餃子とラーメンを食べたくなった。


リャナさんは発明の天才だ。冷蔵庫にしろ、シャンプーにしろ。

もしかしたら細かく教えたらどうにかしてくれるかもしれない!

俺はリャナさんの肩を叩く。


一緒に作ってくれ。


そう言うと何故か、リャナさんは左手で胸を隠し、右手で股間を隠した。

そして頬を赤らめ頷いている。・・・そしてコクリと頷いた。


勘違いしてるんじゃないか?作るのはラーメンと餃子だ。

俺は餃子とラーメンを兎に角細かく説明した。


ラーメンに関してはリャナさんはパスタを知っている。

なので後回し。まずは餃子だ。

絵は先ほどのヤツを使い、作り方の工程っぽいのも絵にかく。


「この薄い丸いやつで具材を包むのですね。そして焼いたり煮たり。

 所でこの薄い皮の正体はなんでしょう。それと味はどんな感じで?」


そう聞かれたので「小麦粉?」と答えた。

味はニンニクを利かせて・・・。ちょっと待て!ニンニクって

この世界にあるのか!?俺はリャナさんに聞いてみる。


やはり絵を描く。確かこんな感じだ。八百屋で売っているのを見た事がある。

確か、何かの球根のはずだ。くっそ!スマホさえあれば!

味はピリッとしていて食べたらちょっと臭い。でも、食べたら体に良く、

活力がみなぎる!と丁寧に説明。

何処かで見た気がすると言われたので「絶対思い出して!」と要望。


全てを絵にかき、リャナさんに渡す。因みに女将や村の皆も

興味津々だったので全員で「俺の餃子自慢大会」をする事となった。

開催は餃子の皮とニンニクっぽいモノを手に入れてから。


「なぁ、ニンニクってもしかしたらアレの事なんじゃないか?

 俺達がガティアムと言ってるやつ。確か、倉庫にあった気がする。」


突然にダンの父親の薬屋が言い取りに行ってくると言い去っていった。


「アレか!・・・アレかぁ」


と何故か全員ため息。

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