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サブキャラでReスタートの俺  作者: 加納 美香
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第46話 冷蔵庫試作1号

ゲーマーを勘違いしてらっしゃる気がするが。

そうあって欲しいと俺も願う・・・。


そういえば、ユキさんはここに居るんですか?ときいたら

皇王は首を振る。


「この世界を旅したいと出て行ったよ。私に止める権利は

 無いからね。どこかで会ったらたまには顔を見せろって言ってくれ」


そういうと苦笑いをする。・・・俺は王国の事を聞いた。


「私が依頼をした。あまりに人族の名を汚す行為が多かったからね。

 そして彼女の眷属を盗むと言う愚かな行為もしたしね。

 逆鱗に触れたんだろう、王国は」


なるほど、どういった経緯か知らないがユキさんとはぐれたのでは

なくて盗まれたのか。それで九尾の狐は逃げだしてあそこにいた。


まさかあそこまでやるとは思わなかったよ、と真顔で言った皇王。

その後は大変だったとマジで愚痴っていた。


俺は話を戻し同盟について聞いた。同盟の詳細をと言ったら


「いや?まぁあれだ仲よくしようって事だ。誓うよ、君たちを

 戦争利用なんてしないとね。キミたちは強さのほかにすごい能力が

 ある。それはここの文明や文化を無視した知識だ。

 君の仲間のやっている料理屋もそうだ。旨いと評判だ。

 私も食べたいくらいだよ。だからこそ、君たちはどんどん

 そう言った事をしていってほしいんだ。この世界の為になる良い知識を

 広めてほしいと思っている」


強さよりも知識を欲する。この皇王はただものではないと感じた。

でもなんだろう、この違和感。何がってわけではないが。

なんかモヤモヤしている。

想像していた感じと違うからだろうか。もっとこう、ワシが皇王じゃ!

みたいな感じと思っていたのは確かだ。


この後も雑談で済み、握手までして別れた。皇王なんて言わないでくれ、

リスボアでいいよ。とも言われた。


帰り道ジヴァニアに印象を聞く。


「なんかさぁ、いい人すぎるんだけど」

あー、確かに。



その頃、皇王の部屋では


「良いのですか?あんな得体のしれないモノとお付き合いを

 なされて。あのユキと言うモノともそうでしたが。」


「いいんだよ。私はね、可能性を探しているんだ。万が一でもね。

 彼らは私達と違い、スキルと言うモノを発現させる。」


「だからと言ってあのような・・・」



「と、いう事を話しているみたい。」

ふむ、さすがリャナさんのヤミガラス。

しかし、何のスキルが必要なのか。まぁ俺達はこの世界の中では

異質、得体のしれないモノなのは確かだ。俺達が閃くスキルの

どれなんだろう、やはり戦闘系だったりするのか。


まぁ現状として王国のようなことはないだろう。であれば、俺は

俺のメインの体に向けて突き進むのみだ。


「そういえば冷蔵庫の事なんですが」


あぁそうでした。ええ、考えてますとも。冷蔵庫かぁ・・・。

あったら便利だし、本気で考えてみるか。


★★★★魔王領 リリスの塔★★★★

~マカーブル視点~


どうだ、ニュクスよ、うまく行っているのか?

そう、我達はいままさに冷蔵庫なるモノをつくっている。

リャナンシーよりの応援依頼だ。


そう、冷蔵庫とは常に冷気が充満している箱。

因みにどれくらいの冷気なのかは知らん。

リリスが言うには食物の管理に適しているくらいとは言っていた。

管理や保存とは人族は大変なんだな。


ふむ、しかし面白い。なぜ管理や保管をしなければならないのか。

食事は都度、狩猟をしてとってくればいいだけなのに。

新鮮でうまいのに!あ、そうか。人族は弱い。狩猟がうまくいかない

時もある。その時に前とったモノがあれば食うに困らない、と。

他にも、人族は怠慢だ。「きょうはもうめんどくせえな」とか言って

狩猟に行かない場合もあるだろう。その時にあれば便利か。


まぁ理由はどうでもいい。魔王様が所望なのだ。実際はリホなのだが。

しかし、魔王様はリホの料理を気に入っている。ならば、魔王様の願いだ。


「魔方陣を作ってみたわ。氷結魔法を付与している・・・んだけど。」


ほう、それは凄い。しかし何故悩んでいるのだ。


「人族には無理かなぁ魔方陣を維持するのは」


なるほど。魔方陣と言うのは我々魔族特有の能力でもある。

ふむ。しかしリホの元にはアルラが居る。なんとかアルラが管理

出来ない者だろうか。


「それは無理ね、只の人族として雇われているもの」


うーん。魔方陣とは別の視点から出来ないものだろうか。


「それは無理ね、あの水が凍りそうで凍らない、あぁ!凍ってる!

 と言うくらいの状態は魔方陣でしかできないわ。まぁ考えがあるので

 もう少し時間を頂戴。」


これはもうニュクス案件だ。任したぞっ!


そして6時間後・・・


「出来たわ。試作1号よ。この2メートル四方の箱の内側の壁に

 魔方陣を仕込んだわ。30分に一回、冷気が噴き出るの。」


ほう、しかし、そのままでは魔力が尽きるのではないか?と我は

問いかけると


「大丈夫。この横のタンクにオオバコ草から抽出した液体を入れてるの。

 これが30分に一回、魔方陣に注がれるようにしたわ。

 仕組みは単なる歯車でしているのだけども。」


オオバコ草は確か吸血族の里に自生しているMP回復の草だな。

なるほど。この大きさのタンクなら一か月は持ちそうだな。

よし!実験だ!


「もう実験までは終わっているわ。さっさとリャナンシーの所に

 転移魔法で送っちゃって。わたし、疲れたから寝るわ」


よし!任せろ!


★★★★リホハウスの横の食事屋★★★★


俺達はリャナさんが地下の野菜置き場の横に

冷蔵庫試作1号を作ったので見に来て欲しいと言ったので

地下室へ行ってみると!おお!いつの間に!どうやら

自室で作っていたモノをここに転移させたらしい。

・・・転移魔法使えたのか。その事を聞いたら魔方陣から

魔方陣への短距離移動魔法らしい。ふむふむ、便利そうだ。


「いい感じの温度ね!へぇ魔方陣が壁についているのね。

 このタンクは?」


リホさんが聞いてきたのでリャナさんが答えている。

ふむふむ、オオバコ草なるモノから抽出した溶液を

時計の様な歯車を使って魔方陣へと魔力を流す仕組み。

リャナさんはどんだけ天才なんだよ!


取り扱い説明をリホさんに説明している。

魔方陣はどうやら魔族特有のスキル?らしいので俺達が行うのは

オオバコ草から抽出した溶液の補充。

因みにその草は吸血族の里にふんだんにあるらしい。ふむ。

各仙山に行った後に吸血族の里に向かう事にした。

米も補充したいしね。・・・肉も。


今日の晩御飯はハヤシライスだった!めちゃくちゃうまい!


翌朝、俺はこの国の仙山に向けてリャナさんと二人で家を後にした。

道中俺はリャナさんに魔王領にリャナさん派はいないのか聞いたら

「いるにはいる」と答えたがその後、無言となった。


ふむ。もしかしたら捕らえられているのかもしれないな。

もし、そうなら必ず助けに行こう!と俺はリャナさんに言うと

口を開け、目を見開き、驚いていた。

大丈夫!リャナさんは俺の仲間だ!ミツルだってそうに違いない!


そして皇国の仙山に着き、階段を上る。衝撃的なことを言うと

なんと眷属に乗れない・・・。二人して600段の階段を上る。

まぁ29個目の扉までは難なくたどり着いた。

おかげでレベルが上がった!

レベル74 HP746 SP174 MP158

攻撃力100

防御53

素早さ60

賢さ50

耐性41

運50

となっていた。これにジヴァニアの加護ステータス2倍がある。十分だ。

今後の事を見据え防御中心に振った。レベル100になると

ヨシツネ装備が心もとなくなるからだ。


そして29個目の扉の魔獣を倒し俺達は最後の扉を開ける。



扉を開けると玄武が居た。


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