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サブキャラでReスタートの俺  作者: 加納 美香
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第14話 調査

うーん。頭が痛い。1杯しか飲んでいないのに。

昨日、食べながら話したのはここよりも王都付近で

依頼をこなすという事に決まった。

この宿にはまだ泊まれるのだが俺達は王都へ行く事になった。

払い戻しはないが、その分の食事、2日分の保存食を貰った。

これはこれで有り難い。


リホさんはレオに乗り移動する。とってもうらやましい。

おれは雪丸を見る。・・・雪丸は目を輝かせ、俺に乗れと言わんばかりに

顔をクイッとした。雪丸に乗ると、・・・移動できなかった。

いや!がんばったよ!雪丸!そんなにしょげるな!

因みにジヴァニアが雪丸に乗っている。


リホさんの装備を細かく見ると、なかなかいいので纏めている。

やはり全てが100レベルの人が身に着ける装備相当のやつ。

防御の加護もあるのでよっぽどでないとダメージは食らわないだろう。

この近辺では。それを教えたら喜んでいた。女子は痛いのは嫌いだ。


道中はパーティの動きを確認しながら魔獣を倒す。

リホさんの動きもいい。

レオが傷を負ったのでジヴァニアがヒールを行う。

俺達は2日かけて王都付近へと来た。

たぶん、もう少しでレベルが上がりそうだったので

街には入らずにレベルが上がるまで狩をした。

おかげで無難にレベルが上がった。


現在のステータスはジヴァニアの加護抜きで

レベル25 HP275 SP65 MP54

攻撃力28

防御6

素早さ15

賢さ15

耐性4

運17

これにジヴァニアの加護がある。十分だ。

どんどん恩恵が大きくなる。いいじゃないか!


そして俺達は王都へ入った。

宿屋へ向かおうと歩いていると、街の警備の兵士達だろうか。

凄くあわただしい。街を行き交う人たちも何故かあわただしい。

宿屋に入り取りあえず3泊お願いする。

女将に何かあったのか聞くと


「どうやら魔王が復活したらしいのよ。いや違うわね。

 新しい魔王が誕生したらしいのよ」


うげええ。魔王誕生かよ。俺は過去の事を思い出す。

レベル190の頃に挑戦したことがあった。・・・単身で。

結構いい所まで行ったが惨敗だった。

どうしても欲しいアイテムがあったので泣く泣くパーティに入り

討伐した。その攻撃がえぐかった。全ての攻撃が麻痺毒。うーん。

ドロップアイテムは『魔王の涙』という指輪だ。

中級までの魔法防御と中級までのスキル無効化。

コレがあるとPvPで無敵だからだ。持っているのは多分

一握りだろう。1年位前だった。あの時のメンバーとは

珍しくフレ登録交換をした。

隕石が落ちた時は皆、ログインしていなかった。

今頃なにをしているのだろうか。生きててほしい。


まぁ魔王誕生だとしても今の俺にはどうする事もないので

今はレベル上げだ。そして絶対にメインの体を手に入れる。

しかし、魔王誕生となると魔族も湧いてくるんじゃないのか?


魔王誕生はイベントだった。そりゃあもう、魔族がうじゃうじゃと

道中に湧いていた。レベルも高く結構強かった気がする。

この世界はどういう状況にあるのだろうか。と、ふと思った。


この街は王都だ。という事は城もあり王もいる。

しっかりと国として機能しているのだろうかと言う思いはある。


とりあえず冒険者ギルドへ向かった。

やはりここでも魔王誕生の話題ばかりだった。

俺達には関係ないので依頼を受ける。リホのおかげでCランクを

受けられるのはありがたい。数枚の依頼を手に取り受付に持っていく。

俺達は早速、出かけた。

道中でもだったが凄くパーティとして機能している気がした。

完全アタッカーの雪丸とレオ、そしてリホ。

俺が中衛と後衛の攻撃役。・・・しかし。

ヒーラーがいない。いや、居るがっ!1日にヒール2回しか

使えないのはヒーラーとは言えない。・・・と思ったら

3回使えるようになったと言われた。ごめんなさい。

因みにリホさんの妖精のミネルヴァは、まだ魔法は使えない。


しかしリホさんが高レベルなおかげもあり、そして俺の

レベルに似合わないステータスのおかげで淡々と進んでいった。

あっという間に3日たち、俺は既にレベルが31となっていた。

現在のステータスはジヴァニアの加護抜きで

レベル31 HP344 SP78 MP70

攻撃力42

防御6

素早さ20

賢さ20

耐性6

運20

これにジヴァニアの加護がある。十分だ。

そして雪丸もレベルが上がっていた。

昨日、朝起きたら一回り大きくなっていたのですぐに分かった。

体長1.2メートルぐらいになった。


因みに俺の場合、数値的に言うとレベル60位となるが・・・。

問題がある。装備がへっぽこなのだ。

いや、レベルに見合ったくらいなのだがそれ以上の敵を討伐してるので

どうしても弱く感じてしまうからだ。

俺はリホさんに東の洞窟で、俺の装備を整えたいと言うと

二つ返事をもらった。


俺はギルドで「東の洞窟」の依頼を探したが見当たらなかった。

俺達は仕方ないので道中の採取系を2枚しようと事になり

ギルドを出ようとした所に受付の人に呼び止められた。


「凄く真面目に取り組んでいるし、リホさんが高レベルなので

 お願いしたいことがあるの」


どうやら調査をして欲しいとの事だった。

魔王誕生の噂が出てから東の洞窟がおかしいとの事。

どうおかしいかと聞くと、兎に角違和感があっておかしいと

他の冒険者が言うらしい。不気味だとも。

報酬は銀貨8枚。超破格だった。無論、即決。


俺達は東の洞窟へ向かった。

ここのボスは武器を落とす。確定ドロップだ。

中ボスは装備を落とす。確定ドロップだ。

ゲームでは次の街へ行く為の壁とも言えた。


「採取依頼って結構時間かかりますよね」


リホさんがそう言ってきたので俺は既に依頼分の花は

全部持ってると伝えた。ゲームの時と依頼内容が同じと

知っていたのでこまめに集めていたからだ。

凄く驚いて「すごい」を連発してた。俺、ドヤ顔。


洞窟に近づくと、すぐに気が付くほどに魔獣が多かった。

洞窟の中でなく、外だ。入口周辺の魔獣を片付ける。

俺はリホさんに洞窟の中はさらに多いかもしれないと伝え

軽く休憩をして入ろうと言う。


休憩後、俺達は洞窟へ入る。雪丸はレベルが上がり、さらに警戒の

精度が上がっていた。ジヴァニアの能力のおかげで

薄暗いが見えないと言うほどでもなかった。

夕方に電気のついていないアパートに帰ってきたくらい見える。


「どうしたんでしょう。魔獣が居ませんね」


リホさんも気づいていたか。そりゃそうだ。

魔獣に出会わないまま、俺達は1層のボスの扉まで来た。

すると雪丸が喉を鳴らす。レオも戦闘態勢を取っていた。

まだ扉を開けていないにもかかわらずだ。

リホさんもそれを見て短剣を抜く。


「この中で防御が一番高いのは私です。私が先に入ります」


リホさんは既にパーティの立ち位置を理解している。流石だ。

素早さもあるのでよっぽどな不意を突かれない限り

問題はないだろう。そして俺が扉を開けてリホさんが入る。


続いて俺達も入り警戒をする。


目の前にいたのは・・・・

魔族!それもマカーブルじゃねえか!


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