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サブキャラでReスタートの俺  作者: 加納 美香
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第12話 リホ

「さ、先ほどは・・・たたたた助けていただいて

 ありがっとうございましたった!」


なんだろう、あの時短剣抜いた時の人間と同じなのか。

あのまま俺達と乱闘にならなかったら、多分数人は死んでいたかも

しれない。それほどの素早さだった、短剣を抜いて首筋に持っていく時。

そして気になる事がある。あの時も「もしかしたら」と思ったのだが。


この少女の着ている服、というかローブはよく知っている。

俺のメインは黒を持っている。彼女のは、薄い紫色だ。激レアだ。

「猫耳フード付きローブ」。

ここから北上した王都に近い「ワイルドキャット・ハウス」のボスの

レアドロップだ。あーいい思い出だ。

因みに男性垢が黒、女性垢が白、超出ないと批判の有った激レアが薄紫だ。


ワイルドキャット・ハウス。1層で部屋1個しかない空間。

入ったら猫の魔獣が10匹いる。それほど強くないのだが1匹倒したら

次が奥の扉から現れ10匹が減らないのだ。そしてランダムでボスが出てくる。

1匹目で出る時もあれば20匹以上出てこない時もあると言う

糞イベントだった。なぜ、俺達はそんなクソイベをしたのか!それは

そこにイベントがあるからだ!因みに俺は100回挑戦して

激レアでなかったので止めた。どうせ着ないし、という・・・逃げ。

しかし彼女は着ている。すげえな。強運なのか糞ほど周回したのか。


!?ちょっと待て!なぜ着ている!プレイヤーの可能性が高い!

い、いや。そう言った装備も普通に売ってるかもしれない。今では。

しかし聞かずにいられない。しかしどうやって切り出そうか。

とりあえず俺は、大したことはしてないと両手を振る。

どうやって切り出そう。男はともかく女子とあんまり喋ったことないし!


「そのローブめっちゃかわいい!」


おお!ジヴァニア!ナイスアシストだ。


「こ、これは、その。イベントで手に入れたんです。

 こ、この世界に来る前に。私、転生者なんです。」


素直に言っちゃったよ、この子!なので俺も、

実は俺も向こうからダイブして来たと伝えた。

彼女は妖精を見た時にそうじゃないかなぁと思って

俺を追いかけてきたらしい。

俺と彼女はこの世界に来てからのお互いの行動を話し合った。

他にもレベルの事なども・・・。


レベル1で転生して今に至る事を。メインの事は言わなかった。

信じてもらえるかわからなかったし「俺本当は~」みたいな

そんな感じの自慢厨と思われたくなかったからだ。


「キョークはねぇ、本当はレベル193なんだよ?

 リリスの塔にメインの体はあるの」


をい!ジヴァニア。てめえの口に絆創膏を張りたい。

仕方ないのでその事も伝えた。

彼女は驚き「すごいですね!」を連発していた。

信じるの?いとも簡単に。と聞いたら

妖精はプライベート・パペットなので嘘はつかない、との事。

お嬢さん、こいつを信じちゃだめだ。あれ?って事は?


「出てきていいわよ?ミネルヴァ」


彼女がそう言うとフードの中から妖精が飛び出してきた。

おお、水色のドレスにショートカットの髪型。

そしてなんか、メガネしてて賢そう。

・・・俺はジヴァニアを見る。ため息が出た。


彼女からの提案でこの世界になれるまで一緒に居ていいかの提案があった。

俺は願ってもないと言ったが、俺はレベルが低い事を伝えた。

レベルは22にしかなく、装備も大したことが無い・・・とも。

今まで勝ててきたのは雪丸とジヴァニア・・・。いや、雪丸のおかげとも。

多分呆れるかな、あの時ログインしていたのは多分、ガチ勢だ。

この子もそうだろう。だから俺は足手まといになるから・・・と断った。

しかし、彼女は


「大丈夫です!私レベル87ありますから!ゲーム初めて3年でしたし。

 ある程度の事はわかります!気にしないでください!やっぱ同郷が

 いるのと居ないのではメンタル面で違いますし!

 それにメインがそこまでならいろいろ知ってると思いますし!私より!」


俺達はパーティを組むことにした・・・。

まぁジヴァニアも仲間が出来てうれしい事だろう。さっきから絡んでいるし。


「あ、申し遅れました。私の名前は『リホ』です。この子は『ミネルヴァ』。

 後、眷属が2匹です。それはちょっと街中では出しずらいので

 また今度紹介します」


俺は今から錬金ギルドに行くと伝えたら、ギルドは全てがゲームと違うと

言われた。説明よりも行った方がいいかもとの事だったので、

早速錬金ギルドへ。


入って驚いた・・・。釜屋となっていた。まだ壺屋じゃないからいい。

俺は受付の人に錬金がしたいと伝えたら、釜を買えば出来ますと言われた。

誰でも錬金が出来るのかも聞いたら、個人差があるらしい。

出来ない人もいるので試供品があるので試すか聞かれた。

後に入れる方が素材になるので気を付けて、とも言われた。


俺は試供品に「布上」と「皮のサンダル」を入れて蓋をした。

するとなんか沸騰するかのように蓋がカタカタとなり、『ボン』と音が出た。

そして出来たのは「皮のマント」だった。

もう一度試していいか尋ねたら、特別にしてもいいと言われた。

俺は皮の胸当てを外し中に入れる。そして出来上がった皮のマントを

素材として入れてみた。

すると今度は「皮の鎧」が出来てしまった!おお!いいじゃないか!

これは癖になる。

取りあえず一番安い奴を買おうと思ったが・・・・金貨12枚と言われた。


「ね、ギルド自体が全ておかしいの」


俺は思案をした。釜を買えば錬金が出来る。

その釜、作ればいいのではないだろうか。・・・どうやって。

でも売っているって事は誰かが作っているからだ。

俺は受付の人にこれどこから仕入れているのかダメもとで聞いてみた。

・・・すんなり教えてくれた。

王都の、というか国から仕入れているらしい。ここは国直営店だそうだ。

国が絡んでいるとなんか、面倒くさそうなので金が貯まったら

買う程度でいいか。


「あのぉ、私、釜持ってますよ?使います?」


リホさん!すごい!どうやら一番安いのを買ったらしい。

それはもうすごい営業トークを食らったそうだ。

ありがたく使わせてもらいますとお礼を言った。

そして今後の予定を話し合った。俺はとりあえずレベルを上げたいと

伝えると、リホさんは冒険者ギルドランクCらしく

リホさんをパーティリーダーにする事となった。

ついでに依頼を一つ受けることとし冒険者ギルドに向かう。

ほぼほぼ、D~Fの依頼だけだったか・・・・運よく?


Cランク緊急依頼 キラー・ビッグアント 4匹

報酬 銀貨5枚


うぉ!ビッグアントで銀貨5枚はおいしすぎる!

この依頼を受ける事にしたが・・・・。

リホさんはレベルを考えるとランクが低い。

あまり依頼を受けてなかったのかを聞いたら。

人と組むのが苦手だったらしく一人でできる依頼しか

やってこなかったそうだ。ほうほう。

だから今回、少し緊張しているとの事。

大丈夫です!俺!レベル22で俺の方がもっと心配してますから!



さて!お手並み拝見だ!

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