空と海と君
短時間に仕上げたちょっと長めの詩を作りました。連載のために作ったのですが、短編の詩になりました。詩と呼べる作品ではありませんが、癒しを提供できればと思い投稿致します。
暑く照り返すアスファルトを通り、トンネルの中を進む。都内の温度は40度近く上昇していた。小笠原諸島のとある町に引っ越してきて3か月が経過した。随分と親しみやすい住民方、ちょっと恩着せがしいところが憎くもあるが私はここの島が好きになった。夏はスイカやメロンを頂けるし、何よりこの島の温かさには、遠い記憶の親和性の運命を感じた。諸夏の日には海辺で一人本を読むのが習慣になった。海風の居心地の良い磯と潮の混ざった海風が髪とうなじを優しく撫でるように吹く。太古遥か何千年昔の彼方からのメッセージのように囁くこの島独特の風に何度心が救われたかは、言うまでもない。大層な考え事しか出来ない私は、幼い頃から周りから見て浮いていた。でも不思議といじめや虐待などもなく、周りは私に対して庇護的に凄く優しく接してくれた。それが逆に私は嫌で何度か親と口論になったのだが、面倒を見すぎているという自覚を両親に理解してもらおうと努力したのだが、結局、逃げるように生まれたこの町を後にこの島に移住した。遺跡などを歩くのが好きな私は、自然と一人で行動することが多かった。仲の良い友人と居る時間も好き。でも一人いる時間を大事にしたいという想いが勝手にというか自然に、気づいたらこの島に居ついてしまっていたというのが本音だ。いつかライフセーバーになって海の魅力と素敵な男性と夕日を眺めながら、寄り添ってロマンティックな生活をしている私を想像するのだけど、夢と現実の軋轢が壁となって向こう側の橋を中々渡れづに居る。話が長くなってしまってごめんなさい。
生きていれば、居心地の悪さを感じ日本の裏側や空想に耽ってしまう自己逃避型の人間を主軸に怪異とSF をベースとしたテーマの連載を書きたいと思っているので、応援よろしくお願いします。