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神の国 後編 結

どうも、外来 緑です。

前回のあらすじは、神の大臣、長をマホと魔王がボコボコにしたら、キータ(主人公)が、神の長になることになり、キータは、回りの人を振り回し、振り回される日々、そんなある日、宮殿をキータが散策すると‥‥‥。

 それから数日後、書類も業務も終わったので、少し仕事部屋から出て、宮殿の中を散策していた。

 もちろん、教育係や二人の秘書の許可も取って。

 ブラブラと歩いていると、剣がぶつかり合う音が聞こえ、音のする方へ行ってみると、そこは中庭で、四角い砂場で戦士などの練習場といったところだろう。

 二階から見た感じ、二人で、実戦練習をしている。一人は、白い服でオーラがうるさいので神様、もう一人は、ボロボロの服、普通の人間だろう。

 一階に下がり、砂場に近づいていくと、人間が一方的に攻撃をされ続けているのが分かった。服装で気付けなかった、悔しいぜ。

 神は息切れもしていないのに、人間はフラフラで、指で触れたら倒れそうだ。

 最後に人間が剣を縦に振り落とすが、神の方が速く、上半身、下半身を真っ二つにされてしまった。痛々しいぜ。

キータ「ここまでしなくてもいいのに~。」

 僕の方を見て、呆れたようにため息をつく。

神様「長だけど、何も分からないんだな。こいつは、神の国に申請なしに入ってきて、神になろうとした。世界を思いのままにしたかったんだとよ。

だから、神が何であるかを思い知らせたまでよ!」

 強気の男だな~と思った。

キータ「ふ~ん、それで名前は?」

 自分の話に興味がなさそうにしたのが気に食わないのか、ムッとしていたが、投げ捨てるように神様が答える。

ジン「剣神のジンだ。どうだ、一回、戦わないか?

長が直々に教えてくれたらありがたいんだが。」

 僕に闘志剥き出しの猛獣の目を向けてくる。

キータ「いや、武術も剣術もまともに出来ない。なんも僕から教わることはない。他を当たれ。」

 ジンをあしらうと僕は、死体を墓まで持って行こうとしたが、ジンが僕の行く道を塞ぐ。

ジン「おっと、それをどこに持っていく気だ?まさか、墓なんて言わないよな?」

 ジンは嘲笑い、死体を指差す。

キータ「人をモノ扱いするな!さては生物全般をモノ扱いするタイプの神か?」

 僕がギロッとジンを睨む。

ジン「そこまでひどくねぇよ。ただ、人間は神ですら道具や飾りにしか思っていないから。神も人間をモノ扱いしないとフェアじゃないと思っているだけだ。」

 はははと笑うジン、僕は冷たくジンを見る。

キータ「フェア、ねぇ、そんなのは無い。生まれてしまったら、優劣がつく。大人になれよ、ジン。」

ジン「それが大人っていうなら、一生なりたくないね。」

 ジンは剣を握り、刃先を僕に向ける。ジンが脚に力を入れた瞬間、ジンの姿がなくなった。辺りを見て、ジンを見つける前にジンの剣が当たる。しかし、剣が折れた。ジンは何が起きたか理解出来ないようで、じっと折れた剣を見る。

ジン「バカな!なんでも切れる剣だぞ!」

 驚きと戸惑いがこちらを見たジンの顔から滲みでている。

キータ「何でも切れるけど、絶対壊れない訳じゃないんだよね?」

 ジンの拳が震えて、ジンが泣いていた。

ジン「次は絶対、最強の剣を作って、お前を倒す。」

 ジンが走り去ってしまった。その後、ちゃんと墓に埋葬して、宮殿に帰ると教育係が腕を組み、仁王立ちをしていたので、僕はすぐに謝り、説明すると、

教育係「また、許可もなく。次は無断で人を墓まで持っていって埋葬しただ!?」

 更に怒らせてしまった。今回は、マホと魔王が間に入ってきてくれたお陰で、書類地獄はなかった。

 しかし、数日間、仕事部屋に缶詰にされて書類に飲まれた。やっと解放された日、宮殿を散策している。

 暇な時間って大切だな~と思う今日この頃、砂場から矢を射つ音が聞こえる。また、懲りずに砂場に行くと、ゴブリンを的にして、矢の練習をしている。でも、ゴブリンに当たるギリギリのところで何本も矢が刺さっている。わざとなのかな?趣味が悪いぜ。

キータ「あまり神のやることとは思えない。」

 砂場の矢を放つ見た目20歳の女性(ボーイッシュ)に砂場に入り、話しかける。

??「神のやることではないですって、神のこと何も分からない癖に、長か、なんだかしらないけど、偉そうな口を聞かないでくれる?」

 ゴブリンの方を見て、答える。

キータ「すまない。そう言えば、名前は。」

 人の話を聞かないことに女性は、ため息をつき、

シューティ「私は、矢の神シューティです。」

 ゴブリンの首を射る。あんなに震えていた肩が、静かに力と存在感を失くす。

キータ「やはり、人間も神も魔物も同じで、自分がしたいように動くんだな。」

シューティ「あんたが長であろうとも神を侮辱するのは、許さない。」

 シューティが矢を放ってくる。胸部に当たるが、僕が怪我することはない。

火魔法“日増止襲(ひぞうししゅう)

 次は魔法を掛けて矢を放つ。それは、手で止めた。その反動で魔法の威力が増す。シューティの顔から笑みが零れる。何度も見た勝ちを確信した顔だ。

 僕がそれを毎回、絶望の顔に変貌させている。今回も矢を完全に止めてたが、シューティは満足したようにスッキリしている。僕でストレス発散しないでほしいと思ったのであった。

シューティ「あっ、そういえば、妹が世話になったわね。」

 今、思い出したように言う。

キータ「妹?」

シューティ「無断で神の国に行ったときに‥‥‥。」

 確かにいたけど、その後、コクりと頷いたら、シューティから5時間も掛けて妹の騎士第3団長マリーについて説明されたが、分かったのは、シューティがシスコンということだけだった。

 この頃から、そろそろ神の国に出る為に長交代をしようという話になり、ジンに任せることにした。しかし、一時的なもので実際は、教育係の人が決めた神様が次の長になるらしい。だから、決まるまでの間だけと頼み込むとジンは嫌々、了承してくれた。それからは、物事がスムーズに進んで、



キータって弱いと思いませんか?

私の設定だと、物理攻撃、魔法、内部攻撃、精神攻撃、

薬、老化、風化、病気、自分に与える攻撃を全部、生身の体に当たりません。年齢を若くしたり、スキルを無効したりするのも、攻撃と認識され、効かないので、良くも悪くもそのままなので、成長することができません。しかも、攻撃力1魔力0です。前衛にすれば最強ですが、それはあくまで盾としてです。

ダンジョンへ行く時、キータに前を歩いてもらって、トラップを全部、喰らわせると言うのも便利かもしれません。地味かもしれませんが、漫画アニメキャラ最強ランキングなら1位を狙えます。自分も相手も攻撃が効かないため、体力切れででしか勝てませんが。

あと、人間では、必ず必要なモノも必要ないので宇宙でも、水中でもいくらでも生きていけます。そう考えると、マホに勝てる相手は、いないと思います。

今度の国は、地獄の国、出来れば、水の国にも入りたいと思います。また、このキータの日々を覗きに来てください。

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