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神の国  後編 序

改めて、外来 緑(げらい  みどり)です。

後編は、とても長くなってしまうため、序、中、結にする予定です。キータは、ふざける。マホは、男をいじめるためか、魔王が一番まともに思えてしまう。今日この頃、さらにそこにイトが加わります。キータの旅の世界を楽しんでください。

イト「いえ、あの方は、大臣です。神の国は、複数あるんです。」

キータ「そうなの?それじゃあ、神の国の長がいるはず、そいつに会いに行こう。文句を散々言って、メンタルを穴だらけにしてやろう。」

 三人の顔を見た、イトは不安そうだが、マホと魔王は、笑顔で頷いている。

イト「そんなの無理だよ。長だよ。そんな人に文句なんて言ったら殺されちゃうよ!」

イトは顔を真っ青にしている。

キータ「大丈夫!なんてたって、こっちには、神の人口の大半以上を葬った魔王がいるし、マホがいる。」

 魔王は、恥ずかしそうに僕の背中を強く叩く。

魔王「恥ずかしいではないか、そんなに褒めては。」

マホ「まったく、それを言うなら、キータもでしょ。」

キータ「二人とは違って攻撃できないよ。知ってて言ったな!」

 僕らが冗談を言い合っていると、イトは暗い顔つきで

イト「そうだね。でも、また暴走したら‥‥。」

 僕の方がかろうじて背が高いため、頭を撫でられる。

キータ「それも心配ない。その時は、マホの中に入れる。」

 すると、僕を問いただすように、大きな声で、

イト「こんな女性には入れるわけないだよ!バカなの!」

 罵倒されてしまった。でも、マホに罵倒されすぎて痛くも痒くもない。

キータ「そうか、イトには、家の姿は見せてないのか。

まぁ、夜のお楽しみだね、イト、獣の肉食べる?」

 イトは、顔がパーと明るくなり、食いつくように、 

イト「食べる!!」

 僕に熱い視線を向けてきた。肉なら何でもいいみたいだな。

 何個かある神の国のなかでも中心部の国クレーゴ、長のいる国に行く途中、魔王と魔物の国について話している。

キータ「魔物の国は何個かあるのか?」

 すると、魔王は悔しそうに歯を食いしばって、

魔王「昔はあったのだが、我が神の奴らの奇襲に倒れ、領土を取られてしまった。」

マホが横から、

マホ「その領土で複数に分けて、神の国がこのような形になったわけですね。」

 僕らは険しい顔をしている。また、あの神様のような奴が絡んできたらめんどくさいな~。絶対、止めてくる奴も現れるだろうな~。それもまた、楽しいんだけどね。

キータ「皆、そんな顔をしない、神の国の秩序が乱れて、このままじゃ辺りの国にも手を出す。悪いことになる前に何とかして、神の国を建て直す。」

 魔王が手を挙げて質問してくる。

「悪いこととは具体的に言えば、何が起こるのだ?」

 少し、考えて魔王に答える。

キータ「神の国から、魔物の国へ、そして、この星全体に悪い波紋が広がり、最後には、神、魔物、人間の三つの国で戦争、内戦もあるかも。」

魔王がいやいやと手を左右に振る。

魔王「考えすぎではないか?」

マホ「最悪の場合ですね。」

キータ「そう!そうなると魔王にも影響があるから、手を抜いてはいられない。マホ、全員を中に入れて、神の国へすぐ向かってくれ。」

マホ「分かりました。」

マホは家の姿になり、イトは驚いていて、何か言いたげ

だけど、僕がマホに入るように背中を押した。マホで移動し始めて、少し経ったが、まだ、イトは落ち着かない。

キータ「イト、大丈夫?」

イト「マホさんが家で、えっ?なにそれ?」

 目が泳ぎ、ブツブツと何か言っている。そんなイトを宥め、マホのこと、僕のことをゆっくり、話していく。

話し終えて、マホが用意してくれたコーヒーを飲んで、一息ついた。

キータ「質問はある?」

イト「『限界突破(強化)』そんなスキルあるの?」

キータ「あるんだな。フッフン。」

スキルの項目を見せる。

イト「本当だ。」

使用可能回数0回になっている。

 一応、2つのスキルを見たが、使用可能回数は表示されなかった。ホッとした。コーヒーだけに、急に胸が虚しくなった。気が付かないでおこう。

 数分後、あっという間に神の国に着いた。

キータ「速すぎじゃない?ちょっと寝ようかなと思ってたのに。」

マホ「キータがあんな真面目な話をするとは、思わなかったので、張り切っちゃいました。」

キータ「これがマホのちょっと本気出した時の実力、すごいな。成長してる。」

マホ「キータは相変わらず、魔法も攻撃もできないので私が強くならないとっと頑張った甲斐がありました。」

キータ「言い返せない。いや、僕には『石』があるんだ。」

マホ「私にもありますよ。」

 マホはニヤニヤしている。

キータ「くっ、確かに。そういえば、イトは?」

マホ「私の中にいます。混乱の様子だったので。」

 混乱したまま、外に出すのは危険か。

魔王「お主ら、そろそろ、行かないのか?時間がないのでは?」

キータ「そうだった。それじゃあ、行こう。」

 魔王が一番落ち着いていたのは、びっくりした。

きっと、二人が冷静でなくても、一人が冷静なら、きっと僕らは大丈夫だなと思った。

さぁ長の所へ行こう。でも、まず、今いる国を抜けて行かないといけない。息を殺して、クレーゴに繋がる橋を探さす。クレーゴは国と言っても一つの宮殿で周辺は川が流れて、空を飛ぶか、橋を渡るしか、クレーゴに行く方法がない。町を人混みの中で歩いていると

兵士1「おい!そこのエルフとチビ二人、お前らだな!神の国の大臣をボコボコにして、我らの国を滅ぼそうとしている三人とは!」

 服装でやはり、気付かれた。

キータ「嫌だな~。違いますよ~。僕らはただの旅人ですよ。」

さすがに無理があるな。不味い、兵士たちが話して、応援を呼びに行った。

キータ「走るぞ。」

マホ、魔王「えっ」

 驚いたが、マホは僕を抱え、魔王は後ろで追いかける。あまりの速さに前が見えない。さすが、頼りになる二人だぜ。でも、僕が速く走れないって知っているとはいえ、マホに抱えられるのは、恥ずかしい。

 兵士は振り切り、長のいる国へ繋がる橋へ行くと、月に照らされ、腕組みして、仁王立ちしている強者のオーラを放っている筋肉ムキムキの強面のおじさんがいた。

 でも、ここで止まるわけにはいかない。

キータ「二人は行け、長に話をつけてこい。こいつは僕で十分。」

強面おじさん「お~お~、言ってくれるじゃねぇか!!お前みたいな弱く、鍛練してもいない奴に用はない!」

キータ「僕は、防御力だけは高いですよ。」

強面おじさん「ふん、防御力だけじゃ戦えないぞ。」

キータ「それはどうでしょう。」

強面おじさん「肝は据わっているようだな。さて、どれだけ耐えられるかな。」

キータ「待って、その前に名前はどういうの?」

アラン「死ぬ奴に教える名はないと言いたいが、特別に教えてやろう!神の国の軍将、アランだ。」

キータ「アランか。」

アラン「そんなことより、もう二人は行ったみたいだな。」

キータ「すごいだろう。相手の意識を散らす話術!」

 胸を張り、どや顔をする。

アラン「そんなどや顔する程でもないが。」

キータ「え~、絶対、すごいって、他の人にも訊いてみる。」

 町の方に行こうとすると、

アラン「待て!!危ない、お前、逃げる気だったろう。」

アランが町への道に急いで立つ。

キータ「まぁいいか、いつでも良いよ。」

 すると、アランが剣を振り回す。

さすが、軍将ってだけあって、魔法と組み合わせた剣術は隙がなく、少し重たい。けど、僕の体を斬ることはない。

と言っても、ただ、突っ立って、その様子をぼーと見ているだけだ。

アランは少し焦ったのか、ペースを上げた。

更に、鋭く、重たくなったがすぐにペースが下がった。

剣に寄り掛かり、息を切らしている。もう終わりかな。

キータ「この辺で終わりにしよう。」

アラン「いや、まだだ。」

剣を振り下ろすが、僕には届かず、アランは倒れた。

僕は、軍将アランから剣を取り、バトルは、僕の勝利で終わった。

 少し経った後に、マホと魔王が帰ってきた。

キータ「どうだった?ちゃんと話はつけてきた?」

マホ「え~。ちゃんと武力でねじ伏せました。」

キータ「どこが!?話して解決するはずじゃ?」

 マホは少し申し訳なさそうに

マホ「いえ、そのつもりだったのですが‥‥、最初は、話してこの事を伝えて、長に解決してもらおうと思ったのですが、やはり、私たちは、見知らぬ二人、長にこの話を信じてもらえず、追い払われそうになったので、兵士14757人を蹴散らしたのですが、長が次は私だと言わんばかりに、魔法を全解放したので、完封して、縄で縛ったら、了承してくれました。」

 相変わらず、男に対しての当たりが強い。僕に対してそうじゃないのは不幸中の幸いだぜ。

キータ「逆恨みしてこない?大丈夫?」

マホ「そうなっても他の人たちに手出しさせませんから。勿論、二度はないと思いしらせますけどね。ふっふっ。」

 そして、不気味に笑うマホに対して、魔王と僕は引くのであった。

神の国の一件があった後、一旦、マホを家にして、イトの様子を見に行こうとしている。マホの中へ入り、イトを探す。ちゃんとドアも閉める。

キータ「お~い、イト~、いるの?~」

イト「‥‥‥‥‥‥‥。」

 返事はない。どこから襲われるかな。おや?イトがいた。寝てる?ふっふっ疲れて、寝てる。こういうところは、子どもだな~。可愛い。つい、頭を撫でる。イトもそれが気持ちいいのか、手を頬ですりすりしてくる。

それでついつい、また、頭を撫でる。心が温かくなる。あぁ~幸せ。

つい、口が緩み、イトの笑顔を見て、満円の笑みを浮かべる、平和って素晴らしい!!

 その後、イトが寝ているのを二人に伝えて、三人で寝顔を見て、心をほんわかさせた。

さて、長の後ろで神様がズラーと並んでいるのを見下ろしている。この状況はどういうこと!?




最後の急な場面展開は無理があったのではと不安です。

ハードな世界だからこそ、癒しがほしいですよね。

でも、私は、動物アレルギーなので、動物を飼うことができないです。私は、この作品で今までで一番強いキャラと訊かれたら、絶対、マホを言います。

皆さんはどうでしょうか。是非ともコメントしてください。

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