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神の国までの道

最近は、暑くて敵いません。と言って水を飲みすぎると気持ち悪くなる。今日このごろ、キータたちは、遂に三人での旅が始まります。さて、どうなっていくのか、本編を楽しんでいってください。

さて、神の国に行くのは決定したが、それまでをどうするか。

飛ぶなら、一瞬で行くことができるが、それじゃ~旅っぽくない。

キータ「ということで、歩くことにしました。」

魔王、マホ「え~!」

二人の声が響く、本当に嫌そうだ。

キータ「なんで、そんな顔をするの?」

 二人は、渋っている。ていうか、拒絶している。そんな二人をなんとか、納得させた後、服などをマホの中に入れ、魔物の国を後にした。

 魔王は、機嫌がいい。スキップをしている。数日前まで、飛んで神の国まで行こうとしていた人とは、思えない。マホに至っては、鼻歌をしている。どんな旅になるのだろうか。風が吹き、僕たちを通りすぎる。波乱しか、起きない気がするぜ。まぁ、臨機応変にやっていきますか。こうして、神の国までの旅が始まった。

 僕たち、三人は、行く途中でダンジョンに入る。そのダンジョンは森の奥にある洞窟。冷たい空気が漂う、なにも分からない僕でも分かる、ヤバい、難易度が高いことは、確実だろう。二人もそのことに気付いている様子

キータ「さぁ行こう。」

早く行きたくてしょうがない。僕と互角に戦える奴がいると思うとワクワクして、仕方がない。

僕たちは、洞窟に入る。洞窟は薄暗いため、マホが火を出してくれた。さすが、ダンジョン、骨の戦士が壁にもたれている。何か怖ぇ~、肌寒いぜ。

 おや?前に大きな陰があるぞ。近付いてみると、氷に覆われた巨人だ。少し丸くてかわいい。攻撃してくるのでは、ワクワク。

魔王「危ない!」

 魔王の放った一撃で巨人は倒れた、起き上がる様子は、ない。倒れた時の音が響き、また静かになった。

 次こそは、会えるよね。強い奴に。しかし、モンスターは、マホと魔王に倒され、宝を手に入れる。心が沈む。

 日が沈んだということで、マホは家の姿となり、魔王は寝た。僕は少し外に出ていた。初めて、じっくり夜空を眺めた。月よりも大きな星とその隣に赤い小さな星があって、とても綺麗だ。ここには、街灯もないから、他の星たちも光るが、僕の知る星は無かった。でも、それを悲しいと思わない。大切な友人、仲間がいるから。

 さて、明日に向けて寝るか。僕も眠りについた。

 翌日、神の国に向かって旅する途中である村へ訪れた。

 村はダンジョンだらけの冒険者の集まっていた。夕方になったので、その村で泊まることにした。銭湯に入り、夜になると、居酒屋が開き、冒険者が集まり老若問わず、一緒に酒を交わす。平和な光景で微笑ましい。

 いいな~と見ていると、一人の老人が近付いてくる。片手には、酒瓶を持って、顔が赤く、白髭の僕と同じ位の背丈で、緑のマントを纏っている。フラフラと歩き、僕とマホ、魔王に近付いて、

老人「お前!魔力がないみたいだが、大丈夫か?

ヒック、ダンジョンをクリアするには、圧倒的な力、または、魔力が必要、しかし、お前には無いようだ。たぶん、お前は足手まといで、お情けで入っているのだろ?」

キータ「なんだと!?でも、若い人とは違って、お前の方が足手まといか、いや、もう捨てられたのかな。」

老人「なんじゃと!?」

僕と老人は近づき、睨み合う。

老人「儂は、これでも大賢者で強いぞ、その儂に楯突くとは、いい度胸じゃのう。」

キータ「そうだとしたら、もう引退じゃない?目も耳も遠くて疲れるだろう。」

もう周りの声は聞こえてない。

老人「そんなに死にたいのなら、勝負じゃ!受けるじゃろう?」

キータ「上等だ!」

老人「楽に死なせてやるから。安心しろ。」

酒を一口飲み、呪文を唱える。すると、僕に向かって石を魔法で投げつける。速いけど、地味だな~。まぁ人のこと言えないけど、攻撃が当たる。砂ぼこりが立つ。

 老人は笑みが零れる。勝ちを確信したのか、

老人「ハッハッ、まともに食らいやがったアホめ!たかが石ころでも、魔法を加えれば、弾丸のように早く、鋭くなる。この魔法をストーン·ブラストと言うんだ。って、聞こえておらぬか、死んだ奴に説明しても無駄じゃな。」

ニヤリと笑う。

キータ「砂ぼこりで見えにくい、ん?何か話していたか?ぶつぶつとしか、聞こえなかった。」

老人「嘘だ。まともに喰らったら、かすり傷は愚か、脳を貫くことも容易なはず、一体何者だ!?」

キータ「キータだ。」

老人「なぜ、無傷なんだ?」

僕は、防御力が人より高いだけだ、とだけ言って、その場をマホと魔王を連れて去った。去る途中で、

老人「これは、悪い夢じゃな。」

トボトボと居酒屋に戻っていった。その背中は、どこか寂しげだった。

 そんなことがあった数時間後、僕は夜空をみていた。相変わらず、透き通ったように、星たちが輝く。すると、一瞬、流れ星が見えた。続けて、流れ星が流れてくる。その光景は、まさに星が笑い掛けてくるように思えた。そのくらい、明るく、温かい気持ちになった。今日は、いい夢が見れそうだ。

 マホの中に入り、寝た。

翌日、昼過ぎから、神の国に行く途中で、近道をするため、ダンジョンを数回入り、マホと魔王が一蹴する。僕は、壁役。

キータ「雑じゃない!?」

さすがに泣けてくる。

マホ「妥当だと思いますけど、ステータスは低い、魔法は使えない、武術もないけど、防御力は無敵であるキータには、天役かと。」

人に言われると心に傷がつくもんですね。

キータ「そんなに言うなよ~。」

マホ「褒めているんですよ。」

キータ「どこが!?」

マホ「防御力が無敵って所です。」

キータ「その他の所が、全部、悪口じゃん。マホ、僕に似てきたね。」

マホ「それは嫌です。」

キータ「ひどくね。」

そんなことを話している間も魔王は、モンスターをボコしている。モンスターの目には、涙が光っている。なんて綺麗なんだ、と思いながら、魔王を追う。ちゃんとモンスターを避けて。さすがにそこまで人間ができていない訳じゃない。そんなことをしてしまったら僕じゃない

 悪口は、本人の前で堂々と言う。思いやりを持って接する。母の教えだ。ダンジョンをクリアし、神の国まで、もう少し、

キータ「そろそろ、神の国だ、引き締めて行こう。」

マホ、魔王「お~!」

二人は、拳を振り上げる。このノリに乗ってくれる二人は優しい。この二人と旅ができて幸せだと改めて思う。

素直に壁役を引き受けることにした。二人の笑顔が見れるだけで十分だと思えたから。僕も気付かないうちに笑顔になれた。

 三人には、仲良く歩き、始めた。三人には茜色の光が差し、陰ができる。光があるからだ。分かっていた気になっていた。神の国に行くまでは‥‥‥。

神の国編は、意外と長いと自分で書いていて、思いました。色々と、神に対しての理想を壊していくことになります。そんな中でも、キータは、いつも通りの生意気さと少しの優しさを出していきます。

話は変わりますが、転生物だと、俺口調が多い気がします。でも、案外、キータは、臆病であるため、俺でも変な気がします。

そんなことより、どうか、次の神の国編をお楽しみに。

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