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マイスタープロテクト王国を建国しました。

前回のあらすじ~

海の中の国での一件があり、国を作る事になった。

しかし、国を作るのには村の皆が許してくれることが大事。

村の皆は国を作るのを許してくれるのか!?

僕たちはまず、村に帰って、クエスト依頼所に入った。

「お~、お前ら元気だったか!?」

オーナーは僕たちの顔を見るなり、僕の背中を強く叩いた。

「うん、オーナーも相変わらず元気そうだね~。」

オーナーは僕の顔とマホの顔をマジマジと見た後、隣にいる三人を見た。

「こいつらは仲間か?」

オーナーは三人をマジマジと見て、目を細める。

「そうだよ。マホの隣にいるのがファレ、その隣がトキ、そしてイトだよ。」

オーナーは僕の顔を一瞬見た後、喉を唸らせた。

「そうか……」

オーナーは言葉を詰まらせた。

「それで突然なんだけど、この村と周辺の森を含めた土地を国にしたくて、手伝ってくれない?」

オーナーは何か考えながらうんと頷いた後、僕の肩を掴んだ。

「国を作る?どうゆうことだ?」

僕は経緯を話すと、オーナーは呆れたように溜息を吐き、額に手を当てる。

「俺は色んな話を聞いてきたが、お前のような奴は初めてだ。待ってろ、村の皆に話をつけてくる。」

そう言って、店を出た。数分後、クエスト依頼所には溢れ出るほどの人が集まった。

「キータ、この村を国にするっていうのはどうゆうことだ?」

鋭い視線が僕を刺す。

「僕が他国と対等に話すために作るだけだよ。皆はいつも通り過ごしてもらえればいい。」

「それで納得するとでも思っているのか?」

農民が僕を睨む。村人たちは農民に賛同するように僕を責める。

「それに困ったことがあれば、僕が助けるよ。それに守る。」

僕は能天気な態度から真剣な態度になると、村人は一瞬、静まり返る。

「お前に助けてもらうほど、俺たちはひ弱じゃねえよ。」

オーナーがいたずらに笑いながら言う。

「そうだね。皆、それぞれの生活で今まで支え合ってきた。僕の助けなんていらない。でも、僕には必要なんだ。ここじゃないとだめなんだ。お願い、僕を支えてください!」

僕は頭を深々と下げた。隣にいたマホやファレ、トキちゃん、イト、村人が困惑している。

「っぷ、あっはっは!いいじゃないか、国の王となる者を支える。これ以上の名誉はないと思うぞ。」

オーナーが大きく声を上げて笑った。村人も釣られて笑い出す。

「こんな王を支えられるのは俺たちだけだよな!」

僕は内心酷いことを言うな~と思いながら、ホッとした。

「それじゃあ、国を作るね~。」

「おうよ!俺たちがお前を支えてやるよ。」

この後はどんちゃん騒ぎだった。酒を飲み、踊り、食べる。

ファレとトキちゃん、イトは村の皆に囲まれている。

それを見ながら、僕とマホは少しずつ料理を食べた。

そこから怒涛の勢いで沢山の書類や他国への挨拶をして一ヶ月が過ぎた。

「これよりこの村改めてマイスタープロテクト王国を建国します~。」

村の真正面にある山で作った宮殿を後ろにして、僕は建国を宣言した。

村の皆は僕の言葉を皮切りに酒をガブガブ飲み始めた。建国より宮殿より酒が勝っているのは悲しい。

立ち合い人としてオールが隣にいたけど、オールは苦笑いを浮かべた。

「酒が好きなんですね。」

「悲しいほどにね~。」

「キータ、今日は喜ばしい日ですよ。そんな顔しないでください。」

マホは冷たく言い放った。

「あっはっは、本当に建国するとはな!」

オーナーはもう酔ってるようで顔を真っ赤にしている。

僕の肩に腕を置いてきた。

「あまり飲み過ぎると二日酔いで寝込むことになるよ。」

オーナーに水を渡すがオーナーは拒否した。

「今日、潰れるまで飲まないでいつ飲むんだよ。だから、付き合え!」

僕はその後、オーナーの愚痴を聞いて、夜になった。

僕はオーナーが潰れてしまったので、家まで送り、水を飲ませたり、介抱したりした。

そうして、夜が明けるころにはオーナーは気持ちよく寝ていた。

僕は外に出て、森の雰囲気に合わせて大きな木をイメージした宮殿を改めて見上げた。

「あの宮殿、派手ではないが優しい雰囲気があり、いいよな。」

いつの間にか、起きてきたオーナーが隣に立っていた。

「そう言ってもらえると嬉しいよ。」

「俺はもう大丈夫だから。宮殿に戻れ。きっと心配しているぞ。」

僕は笑顔で頷き、宮殿へと帰った。





建国できて、一安心している。

しかし、脅威がすぐ近くまで迫っている。

キータたちは果たしてどうなるのか!?

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