砂浜にて
異世界転生した主人公キータは小さな村から魔物の国、神の国、そして、地獄の国に行き、魔王、イト、トキちゃんと仲間も増えた。地獄の国の王デルの情報から水の国へ行こうとなり‥‥‥。
今の今まで、忘れていたが魔王は大丈夫かな?
キータ「魔王は生きているの?」
心配しすぎてガクブル震えて聞く、マホは無表情で、
マホ「大丈夫ですよ。イトとはしゃいでいますから。」
ほっとして、更に聞く、
キータ「倒れた原因は分かった~?」
マホ「はい。恐らく、トキちゃんとは他に、死神がいたので魂を捕られそうになったのでしょう。」
トキちゃんと死神がいたのか、気がつかなかった。
キータ「結構、危なかったじゃん!!」
マホ「死神の命を吸い取りました、邪魔だったので。」
何すらッとヤバい言ってんの!?マホ、恐ろしい子!
マホは話を続ける、
マホ「魔王さんは強靭なので死なないで済みましたが、念のため、医療魔法の最上魔法
”細胞再生を施しましたので後遺症は残らないです。」
念には念をとマホに家になってもらい、魔王を見に行くが、
魔王「イト、待て~!!」
はしゃいでいる、心配した僕がバカみたいなので魔王をおちょくる事にした。
キータ「魔王や。死に損ないなのに、こんな、はしゃいでいいのか?」
僕はニヤニヤしながら見下し、煽る。
魔王「なんじゃと!?あれは、たまたまだ!!もっと警戒していたら倒せたのだ!!」
軽口にも対応できるなら大丈夫か。
キータ「無事でよかった。」
気持ちが悪いものを見るような顔をして、
魔王「心配するなど、柄にもない。気色悪いぞ、お主。」
ひどくね。話題を変えよう~。
キータ「助けてほしい時は、僕たちを頼れ。三人パーティなんだから。」
マホが口を挟む。
マホ「三人ではありません。五人パティです。」
イトも僕に
イト「そうだよ!!って、五人?もう一人は?」
キータ「それから、元地獄の番人トキちゃんでーす。」
魔王とイトにペコリとお辞儀する。イトはパーと眼を輝かせて、
イト「ついに妹分ができた。やっと、やっと、格下が来た!!」
喜んでいるイトにマホが反応速度で負けたこと、マホの次に頭が良いことを伝える。
トキちゃんは、気恥ずかしそうに顔を真っ赤にして照れている。それをイトは見逃さなかった、
イト「トキが照れてやんの。」
キータ「こら、おちょくるな。」
更に恥ずかしくなったのか、イトの腕を殴ると強かったのか、
イト「イッタ!!絶対折れたよ。何すんだ!?格下の分際で!!」
トキちゃんは頬を膨らませて、腕を上下にブンブン振り回す。イトはトキちゃんの顔を手で押さえつけている。子供のケンカは、微笑ましいぜ。
キータ「イトの事は置いといて、次はどこに行こうかな?」
イトは不満げだった。
キータ「水の国っていうのがあるみたいだけど。」
マホ「砂浜でゆっくりも時には良いですね。」
マホは、眼を閉じて想像する。
魔王「我は戦いたいぞ!!」
魔王は肩を回す。
イト「僕も久しぶりに血が見たい!!」
まったく、血の気が多い奴らだな~。次の目的地は水の国になり、マホが家になり、僕らはマホの中に入り、
空間魔法“自由成る者”で水の国の入り口まで一瞬で移動した。今日は砂浜で野宿することに、しかし、まだ日は沈まないので、さっきの話のつづきをする。
キータ「戦いたいなら二人で戦えばいいじゃん。」
魔王とイトがお互いの顔を見合って、
イト「こんな弱いのとじゃ勝負にならないよ。」
魔王「こんなちびとじゃ、勝負にならん。」
と同士に言うと二人ともお互いの言葉に言い返す。
イト「チビとはなんだ!トキに負けたくせに。」
腕を組み、生意気な態度を取る。
魔王「はぁ!?あ、あれは死神がいたからだ。もし、いなかったら、コンテンパンにしてたわ!」
イト「マホさん越えの反応速度のトキに?」
嫌味な言い方に魔王はぐぬぬと言うことしか出来なかった。
キータ「魔王の負け~。」
魔王は僕をじとーと見る。
魔王「お主、性格悪いな。」
手を頭に乗せて
キータ「それほどでも~。」
魔王「褒めておらん!!」
魔王をおちょくるのは楽しいぜ~。
おちょくッた後は、魔王に海水を4対1でかけまくった。
マホが水魔法“透明の真珠を使い、魔王を殺そうとしたのは流石に驚いたが、三人で必死に止めたのに
魔王「ハッハハ、マホのチンケな魔法など、我には効かぬわ。」
腰に手を置き、挑発した。してしまった。
マホ「それでは試してみます?」
またもや、放ちかけたので、僕が
キータ「ストップ!!ストップー!!」
間に入り、危機を脱したがマホは舌打ちをした。怖いぜ!
キータ「なんでこんなことを?」
刑事ドラマの犯人の犯罪動機を聞く時みたいと思う。
マホ「もうご主人様には私の前から消えていって欲しくない!!」
いつもはマホは無表情なのに今日は泣き叫んでいて、驚いていたが、言う言葉は決まっている。
キータ「消えて行くわけないよ。てか僕が不老不死ってことを知ってて言ってる?」
マホは俯いて黙っている。
キータ「それにマホはもう僕たちの家族でしょう。」
僕は手をマホに差し伸べる。僕は慣れない笑顔を向ける。
マホは少し驚いた後、泣き顔を笑顔にして、
マホ「はい!!」
と差し伸した手を取り、握って見せた。安心したのか、砂浜に座る。皆、五人で横一列に座る。
キータ「これで仲直りってことでいいのかな?」
そのまま、夕日を眺めた。
マホ「そうですね。」
魔王「しょうがないな。」
後ろには長い陰が砂浜に写る。
イト「そこは、そうじゃなでしょうが。」
魔王「そうか?」
魔王は頭を傾げる。
キータ「まったく、ムードも何もないな。」
マホ「それが私たちですから。」
キータ「それじゃぁ、しょうがないな。」
海の美しさを目の当たりにして、突っ込むことも忘れてしまった。でも、悪い気はしなかった。
日は消えて辺りが少し薄暗くなってきたから、砂浜に火を灯そうってことになって、小枝を集めることになった。
ちょうど近くに森があったから。運良く、枝を集めやすかった。集め終わった小枝で火を灯し、暖かくなる。
マホが海で捕まえた魚を食べて、僕らはアクビをして眼を擦る。マホが家の姿に戻り、僕らがマホの中に入る。それぞれの個室に入り、僕は明日どうしようかななんて考えて眠りについた。
どうも、外来 緑です。
次回は水の国、キータたちがどんな方法で水の国へ行くのか、楽しみですね。
一応、言っときますが、マホは無表情でいますが、感情はあります。ちゃんとキータのことも尊敬しています、
多分。
トキちゃんについて
暗いところでもはっきりと見れる、まるで夜行性動物のように。最大反応速度は1無量大数の1だが、体が追い付かないため、1垓分の1が限界(現状)。