プロローグ
この度、数年温めてきた構想をチャレンジという形で投稿しました。
自分に文才があれば、と己の無力さを書きながら痛感しました。
設定や話の流れを考えていく中、自身でわくわくしたり感動したりときっと楽しんでいただける!と持てる力の集大成です。
続けて投稿していきますので、ぜひ一目読んでいただければ幸いでございます。
「ねぇ、お兄ちゃん。お父さんとお母さんは?」
「さぁな」
「〝魑魅魍魎〟ってどこから湧いてくるの?」
「さて、どこなんだろうな?」
「〝春夏秋冬〟って、〝昼夜〟ってなんなの?」
「季節。時間の流れ。か?」
「じゃあじゃあ、なんで〝守護者〟が居るの?」
「——世界を、守るためだな」
「——じゃあ、なんでお兄ちゃんが?」
「さぁ、な」
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「あなたは〝特別な力〟を持っている
立場を弁えなさい。あなたに必要ない者よ忘れなさい」
「はい」
「この国を守るの。
これは〝使命〟よ。
故に私たちはいつ〝死ぬか〟わからない。
覚悟はある?」
「はい、お母様。私が守ります」
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「ねぇ、どうして、みんな・・・」
「・・・」
「なんで——」
「・・・」
「———大丈夫、全部私が・・・」
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「お前は守らなければならない」
「えー、僕が?」
「お前なら出来る」
「えっへへ、そんなこと言われたら張り切っちゃうよぉ」
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「ったく、雑魚が」
「お兄様がお強いだけでは?」
「〝守護者〟ならこれくらい出来て当然だ」
「主様、10時の方向に敵影を確認しました」
「そうか。いくぞ」
「「はい」」
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「は?だるいんですケド。
そゆのやる気出ないと無理。
つか、あーし戦えないし、ウケる」
「・・・」
「もー、そんな顔すんなし、だる。
わーったわーった、やるよ、やるやる」
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季節は巡らない。しかし陽は昇る。そして陽は落ちる。
季節は巡る。しかし陽は昇らない。そして陽は落ちない。
この世界は巡り巡らない季節に彩られている。
この世界は昼と夜に支配されている。
春は風を感じ、夏は陽を浴びる。
秋は紅に色づき、冬は白く染まる。
昼は全てを照らし、夜は全てを飲み込む。
巡る季節も巡らない季節も、昇る陽も昇らない陽も、落ちる陽も落ちない陽も、全ては運命なのか。
ならば、〝世界を守る〟立場に立つこともまた運命なのか。
——これはそんな運命と共に生きる者達の物語。
いかがでしたでしょうか?
至らない点など多くありますでしょうが、キャラやストーリーに少しでも魅力を感じていただけたなら続けて読んで下さることを願っております。
感想や助言などコメントをお待ちしております。