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タンクのように、ぼくはじわじわそのビスケットを
確実に食べていくのだった。
ノイローゼのように、神経しつなそのビスケットの表面は、
かりかりと、神経を青くさせつづけているみたいだったのだ。
急に、彼女はそのビスケットを食べるのをためる。
服は水分を含んでいる。
つまり、彼女は太陽のほうを見るのであった。
太陽は焼けるように、その目を、彼女の目を凶悪に焼いてくる。
ジュンジュンと、彼女は目をこがしていく。
そして、復讐するように奇行をするように、そのビスケットを
びりびり割る。
みらりと、するのだった。そのビスケットは、みらみらとしているのだった。
どうでもいいような、そんな奇行を含んだ甘酸っぱい割れ方と、草のような、
断面と、そして、彼女は、またも割りに割りたいようなサディスティックとも
いうべき抑圧をその目に秘めているようだった。
まるで狂気的な気がするのだった。立命しているような、そんな感じ。
そして、またも彼女は目を皿のように青くして、青々とする。
ぞっと寒気を背中で感じて、ゆれているみたいな、そんな変な感じ。
しかし、割られたほうは、きっと血のようにちがいないのだ。
ビスケットに操られた人は、
とても大通りを歩いているみたいな、そんな感じではあったのだ。
こくこくと黒い弾薬を食べたみたいな、大通りの人たち。
弾薬の弾薬ではあるだろう。
そして、弾薬と彼女は、いる。