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レベル100の引きこもり魔法使いが防御魔法を極めてたら  作者: 四季 恋桜
冒険再開 ~restart~
85/127

男アルトの消失

日が空いてしまいました…

この時気になると指がどんどん冷えていって、かじかんで来てしまいますね……


寒さに巻けない位に、頑張っていきたいと思います


前回、アルバナスに女にされてしまったアルト(♀)……

さて、どうなるのか…


「僕達は手を尽くした」


 その結果は誰のせいでもない。誰も元に戻す方法を知らないし、たくさんのことを試しても戻りはしなかった。


「だからこう結論を出した。『別にそのままでもいいさ』と……」


 逆にそれを受け止めていくしかないと知った。それを自分たちが支えていけば何の問題もないと。


「ショックかもしれない。当然僕だって胸が痛いよ…。でももう受け止めることにした…。その覚悟もできている」


 現実がどれほど辛いものであろうと、目を背けてはならない。いや背けることはできない。彼を一人にするのはどんな選択肢を選んだとしても、やってはならない。


「だからみんなで協力して支えていこう…」


 彼もまた精神的にダメージを負っている。だから彼の手を繋いであげるのが自分達の役目だ。




「と言うわけでどうぞ!!『アルコ』さんです!!」


      「その名前は嫌だ!!!!?」


 そして全員の前にその美少女が現れた。

 黒髪の長髪をゆらしながら、スカートをひらひらさせてシーナに大声でツッコむその少女は、初めて見るならばどこかの御屋敷のお嬢様と言ったような風貌だった。


 シーナ以外の四人はポカーンとしていた。ある仲間が女になったということに覚悟は決めていた。

 しかし実際その姿を見れば、覚悟を決めていても不意打ちをくらったようなものだった。


 あまりにも可愛すぎて声すら発せなかった。


「アァァァァァァァァ♡可愛いよぉぉぉ♡」

「ちょっ!?止めろシーナ!!そこは…、!!」


 女体化したアルトのペッタペタの胸に顔を擦りつけて戯れを始めようとするシーナ。

 それを拒もうとするが、敏感な所を刺激され力がでなくなった。


「誰ですかァァァァァァァァァ!!??」


 叫び声をあげたのはミルスだった。目の前にいる女性が自分の師だと信じる事ができず、耐えきれなくなった。


「だから、この子がアルトきゅんだよ?」

「そんな訳ありません!!だって師匠は男で、こんな女の子なはずがないじゃないですか!?シーナさん、どこかから誘拐してきたんですよね!?」


 見た目どころか動作もアルトのものではない。一人称が私の時点でそれはアルトではない別人ということを証明しているようなものだ。


「違う!!現実だ!!私はアルトオーエンだよ!!」

「絶対違いますよね!?」


 アルトと自分で名乗っているものの、喋り方が違う。ルナとラルファとハルキィアは何も言えなかった。

 確かにそこに現れた黒髪少女の顔にはアルトの面影が残っている。しかしそれ以外は予想外。

 身長はミルスより少し高いくらいで黒髪ロングの貴族娘スタイル。着ている服もそうだが、黒ニーソが何より似合っていた。

 その女性の可愛さのあまり、正体がアルトと言う概念が生まれなかった。






 彼女らは一つの灯りを囲んで、テントの中で反省会のようなものを開いている。

 なぜなら急に現れた悪魔に瞬く間にやられてしったからだ。決して弱くもないのに、強くなった自分らの力でさえ、悪魔に体術だけで全滅させられたのだ。


 ショックというよりは自身を無くすような気分だった。しかもアルトが女性に変えられてしまうと言う、大事件が起きた。

 とりあえず全員落ち着いて座って話し合った。



「………本当に…師匠なんですか…?」

「はい……」

「ねぇ?スリーサイズ測りたいから裸になってよ?ハァハァ…」

「止めてください…」

「その服はどうしたんですか?」

「シーナに無理矢理着させられました」


 ろくな質問が来ない気がした。と言うよりみんな何を聞いてどうすればいいのか分からない状態だったため、気になることから先に聞いていった。


「アルバナスに避けられてカウンターをくらった時に意識が無くなって……、目が覚めて体に違和感があったから触っていったら…」

「アルトきゅんの卒業してない✕✕✕が無くなっていたんだって」

「自重しろ!!どうして恥もなくその単語が口から出せるんだ!?」


 ストレートに発言するシーナにツッコむが、その語尾はアルトのものではないようにしか思えない。


「と、とりあえず落ち着いてください!!そのしゃべり方はどうしてそうなんですか?」


 やはり誰もが気になるのでミルスが代表して質問した。


「分かんない…。ただいつも通りに言おうとしてるのに勝手に変換されるんだ…」


 続けてアルトは呟く。


「どうしてこんなことになったの…、私、何かしたかな?性別を変えられるような事しちゃったのかな?」


 泣きそうな声と、実際に泣いている顔で嘆くように呟く。


    (((((こ、これは…!?)))))


 アルトのその姿を見て五人の気持ちが揃う。

 女にされただけでなく、心までいたいけな女子のように弱くなってしまっている。

 しかしそれが逆に彼女を可愛く見せてしまい、本来守るのが得意だったアルトを守りたくなるような、心の弱さを強調していた。


「ヤベェ…○りてぇ…」


 スパンッ

 スパンッッ

 スパンッッッ


「痛いよ!?」


 変態なのは知っていた。知っていたが流石に今の発言は少し言ってはならないような気がして、ミルス、ラルファ、ハルキィアの順にシーナをハリセンで叩いていった。

 シーナの言った言葉の意味が理解できないルナはきょとんとしていた。


「ダメですよ!?師匠は今心が弱ってるんですから!?」

「そうだよ!!もしそんな怖いことを言われたらアルトさん怖がっちゃいますよ!!」

「シーナちゃんの気持ちは私も同じですが、それを口に出したらオーエン君を追い込んで、最悪今なら自殺させてしまいます」


「「…………最初なんて言いました?」」


 ハルキィアが妙な事を言った気がするが、とりあえず小声でシーナを説得した。


「わかったよ。僕がちょっと悪かった。だから少しずつ食べさせてもらうよ」

「そういう問題ですか!?て言うか食べさせませんよ!?」

「ダメだよシーナちゃん!!アルトくん……、アルトちゃんはボンテージを着て私を踏むんだから!!!」

「……」

「……」

「ラルファさん…あなたも本音が出てますよ」

「はぅわっ!?」


 予想だにしなかったラルファのドM発言に場が凍りつく。そしてルナはやはり頭を傾けている。


「みんな……?」


 一人ぽつんと泣いていた黒髪の女性アルトは、輪になっている彼女らに話しかける。


「何話してるの?」

「え!?あ、いや、!!」

「どうやって戻るのか考えてたの!!」

「そ、そうだお!!」

「ですからもうしばらくお待ちください!!」

「……うん。ありがとう……」


 涙に濡れたアルトの笑顔が輝いた。


「グハッ!!」

「シーナさん!?」

「大変です!!あまりのオーエン君の可愛さに吐血を!?」


 シーナが口から血を吹き出した。と言っても極少量ではあるが。


「とりあえず治す方法を考えましょう」

「そだね」

「ても…あれって魔法なのかな?」

「おそらくは…。それがアルバナスの能力かと…」

「あ!!そう言えばあの悪魔はこう言ってたよ!!自分は性別の悪魔で、ストラータからアルトきゅんに女心を解らせるために来たって!!」

「それじゃああれは悪魔の力ってことだね?」

「しかもその言い方からすると、女心が解れば戻るかもしれませんね!!」

「でもどうするんですか?女心って何を教えれば?」

「そうですね…。それにオーエン君の場合、特に女心を解らせるのは難しいかと」

「確かに、すごく鈍いからね〜…」

「唐変木…と言うより優しすぎるんですよね?」

「それに女心を解らせる…高難易度だよ…」

「ルナさんはどう思いま…、あれ?ルナさんは?」

「え?」

「ん?」

「…あ…」


 いつの間にか輪の中からルナが消えていた。

 そして気がつけば


「大丈夫ですよ。性別は変わってもアルトさんという存在自体が変わるわけではありませんから」

「…うわぁぁぁぁん……、ルナァ…」


 大粒涙流すアルトを抱きしめて、ルナは優しくその頭を撫でていた。

 ちなみに黒髪の少女の顔がルナの大きな胸に埋まってしまっている。本人達はそんなことを気にしていないようではあるが、他の皆からすればアルトがルナの胸に顔を沈めているようにしか見えない。


 ミルス、シーナ、ラルファの三人は急いで駆け寄ると、


「師匠それはダメです!!」


 グイグイと自分の方へ腕を引っ張るミルス。 


「羨ましい!!」


 ルナの胸に同じように顔を当てるシーナ。


「わ、私の方に来てもいいんだよ?」


 両手を開いて照れながらアルトに言うラルファ。


 それを見て独りハルキィアは、どうするかを考えていた。眼前の彼女らはともかく、アルトがああでは旅ができても変な違和感が残ってしまう。例えるならアイドルが変声期を使って歌うような行動だを


「どうしましょう…オーエン君に女心が分かるのでしょうか?」


 正直言うと、みんなの想いにすら気づいていないような鈍い彼に、女心を理解するのは極めて難しいことが予想される。


「むう……。アルバナスの能力か…」


 横からひょっこりと顔を出したのはディアスだった。


「トカゲちゃん。あの悪魔について何か知ってるんですか?」

「その呼び方をするな。…性別の悪魔アルバナス。奴は悪魔の中で最も体術に優れた悪魔だ」


 自分の頭に記録されている古い歴史を思い出しながら、ディアスは語り始めた。


「奴に体術では誰も勝てない理由は、奴が性別の悪魔だからだ。筋肉は男で、されどその柔軟さは女と、それが肉弾戦で奴に勝てない理由だ。そして生物の性別を変えられる特殊な力がある」

「弱点とかは無いのですか?」

「無いな。元から悪魔のトップ5がイカれた強さなのは、奴らに弱点が無いからと言っても良いだろう。アルトオーエンの場合は無理矢理にでも弱点に似たものを見つけるからジョーカーやデスタに勝てたのであって、アルバナスの場合はおそらく不可能だ」

「私は他の悪魔に関して知りませんが、さっきの悪魔は真っ向勝負でしか倒せないって事ですか?でもそれって…」

「難しいとかいうレベルではない。アルバナスの肉体にダメージを与えられるのはオーエンの闇の力くらいかもしれん」

「…厳しいですか…」


 いき詰まってしまいハルキィアは目を閉じた。


 あの悪魔には立ち向かっていっても、誰の攻撃もまともに当たらなかった。かわされる、あるいは効いていない。

 ラルファの『神速』を受けても平気な顔で戦ったり、シーナの剣戟をアクロバティックにかわして真正面から受け止めたりと、あの悪魔は人が太刀打ちできない天災のようなものだった。


「ともかくオーエンにかけられた呪いを解くのが先だろう」

「そうですね…」

「オーエンの鈍さは知ってはいるが、奴に女心を解らせられるのか?」


 日々の生活を見てれば、ディアスでも気になる程アルトは女心を解してはいなかった。

 それを解らせるとなると骨が折れる作業となるかもしれない。


「………一応、…一応私に考えはあります」


 気が進まない感じでハルキィアが呟いた。








「えっと、とりあえずみんなで交代交代でオーエン君に女心を教えていこうかなと思ってます」


 アルトを先に別のテントで寝かせたところで、女子たちは話し合っていた。

 ハルキィアが自分の考えを皆に告げた。


 それは旅をしていく途中、それぞれが1日起きで交代して、個別指導で女心を学ばせようというものだった。

 個別にする理由は、女心と言っても個性があるからだ。だから全員で一斉にあれこれ伝えていっても、アルトにはゴチャゴチャになってうまく伝わらない。

 そのために交代制をハルキィアは考えたのだ。


「教える事はともかく、私はこの方法が効率が良いと思いました」

「ちなみに女心を理解し始めたのならば、まず話し方が戻り始めるだろう。それがアルバナスの呪いだ」


 ディアスが付け足すのも含めて、他の少女らは黙って頷いた。


「分かりました。私もそれに賛成します」

「そだね。こっちもその方がやりやすい」

「要は女子の気持ちを持たせればいいんですよね?」

「ちょっと…違うかな?分からせるだけでいいんだよ。女子の気持ちを持たせたら、戻ってもオネェになっちゃうよ」


 少女達の反応は全員賛成といったものだ。

 全員が個々でアルトに女心を教えるということに賛成し、これからの方針は定まった。


「まぁ、しかしだな…」


 そこへディアスが時間を停止させるスイッチのような事を、呟いた。


「一番手っ取り早いのは、貴様らが告白すれば早いのだが?」


「っ!!」

「と、とかげん!?」

「??」

「そ、そんな!!」

「ここここここ、告白っ!?」


 ラルファに関しては不明だが、思春期の彼女らは一斉に同様を始める。それぞれが顔を真っ赤にして震え上がり、互いの顔を見合わせた。


 アルトを恋的な目で見ているのはルナ以外の全員であるのを知っている。

 だから負けられないと言う闘争心は少しは持っていたが、仲が悪くなるような程ではない。むしろ同じ想いを抱いているからこそ、仲良くできていたのだ。


 なのにそれを次々と告げていけば、呪いは早く解けるとディアスは言っているのだ。


「オーエンの場合、引きこもって女子、と言うより人と付き合うこと自体をしばらくしていなかったのが原因であると考えられる。当然誰かからの恋情を知らされたり、告げられたりしたことが無いわけだから女の気持ちが分からないのだ」


 誰かの恋を見たことがあっても、実質彼自体は恋に触れたことがない。


 ちょうど良い機会だ。このまま自分がどれほど好かれているかを教えれば、女心が分かるはずだ。


 とディアスは思った。


「でも大丈夫なのディアス?いきなり複数の女子から告白されれば、師匠パンクしちゃうんじゃ?」

「なら貴様がこの恋を諦めて他の誰かに譲るのか?どの道いつかは片付けなければならない問題を先延ばしにするか?」


「っ!!それはダメだよ!!」

「できない!!」

「譲れません!!」

「片付けます!!」


 ミルス、シーナ、ラルファ、ハルキィアが顔を真っ赤にしてディアスに噛み付いた。

 誰も引く気がないというのは明らかである。


「よし!!ジャンケンで順番決めよう!!勝った順にアルトきゅんに女心を教えていこう!!日替わりで、告白するかしないかは自由!!恨みっこなしで行くよ!!」


 腕をテントの天井に突き上げて、シーナが言い放つ。







「負けれない…!!」


 拳に力をこもらせながらミルスが呟く。




 これはある意味チャンスなのだ。勇気を振り絞って、心のリスクをかける分、誰にも邪魔されずに想いを伝えることのできる機会を与えられる。

 女心を分かってもらえさえすれば、女体化した師は元に戻るし、自分も優秀な弟子として好評をもらえるかもしれない。


 いつか来るとは思っていたが、それが思ったより早く来た。他のみんなが師匠に恋していたのは見ていれば分かる。特に私からすればシーナさんが一番分かりやすい。リールの一件のあの夜、シーナさんは感情が回復して、表情も取り戻した。その取り戻した表情が一番に変化して見せたのは、恋を女性の顔だ。その目は師匠を見ていたため、すぐに悟った。


 このジャンケンで決める順番によって、師匠の心の傾き方が変わるかもしれない。それならば、何としても勝利しなければと思い、掛け声とともに腕を振った。





「勝つ!!」


 闘志の燃え上がる目でシーナは周りのみんなを見る。



 ここで負ければ誰かにアルトきゅんを取られてしまう確率が上がってしまう。ここで避けたいのは自分の番が来る前に、誰かがアルトきゅんを男に戻してしまうこと。自分の告白のタイミングを失うことになる。

 それにアルトきゅんに恩を作る役も取られる。


『アルトきゅん!!好きだよ!!』

        ボフッ!!

『わあ!?元に戻った!!ありがとうシーナ!!お礼に何でもするよ!!』

『何でも!?それじゃあアルトきゅん!!僕と付き合って!!』

『OKどころか本望だ!!勿論付き合うよ!!さあ、二人で「クリスタルウォール」でできた家で暮らそう!!』


 なんてことになっちゃったりしてぇぇぇぇぇ!!!?




 にやけ顔が止まらなくなりシーナはよだれを拭く。


 とにかく先手必勝だ。でも特に脅威となるのはラルファたんだ。一体どんな修行をしたのかわからないけど、あそこまでキャラが変わったら実力は未知数だ。アルトきゅんの好みのタイプは分からないから、ミルミルより注意するべき人物だろうね…。


 何はともあれ、アルトきゅんは譲らない!!



 4人の腕が振られる戦場にシーナは手をくりだした。






「アルト君に…告白かぁ…」


 そんなこと考えた事もなかった。

 多分こんなこと言われなかったら、この胸の思いは自分だけのものとしてひっそりと保管していたかしれない。

 改めて言われることでようやくそれに気がついた。


 さてどうしよう。


 告白することが正解なのかな?それとも諦めることが正解なのかな?

 分からない。私はアルト君にどうなって欲しいんだろう。元に戻すのはともかく、どうなりたいのだろうか。


『何を弱気になっているのですか?』

『ラルファ?』


 迷っていると胸の中に声が響いた。もう一人のラルファが語りかけてきた。


『ラルファはアルトさんと結ばれたいと思っているのです。だから自身を持って勝ち取るのです』

『でも…、それっていいのかな?他のみんなにとっても迷惑な気がするんだけど…』

『恋は戦争なのですよ?如何に自分を主張できるかの勝負なんです。ターゲットの気を引いたものが勝つのですから迷惑と言うよりはそれが結果なのです』

『戦争…かぁ…。でもアルト君の私に対する評価は低いよね』

『ならあげれば良いでは無いですか!!その胸についた柔らかさの塊は何のためにあるのですか!?ご奉仕しろなのです!!』

『ラルファどこでそんな知識を得たの!?』

『ホラホラ。早くしないとジャンケンが不戦敗になるのですよ』

『あぁーーー!!もうどうにでもなっちゃえ!!』


 やけくそになりながらラルファは腕を振った。







 これは負けてはいけない。負ければ自分の未来が無くなるような気がする。すごく怖い。自分があの人に受け入れられなくなる未来がとても恐ろしい。


 新参者の身でこんな事を考えるのもあれだが、彼を渡したくない。

 来たばかりでも即座に分かる。みんなオーエン君が好きな事を。

 この場合、自分が恋の派閥争いに乱入して彼を横取りしようとするような状態かもしれない。


 でも結果は彼の好みに左右される。どれだけ強かったり胸が大きかったりしても、結果を決める大まかな基準はそれだ。

 だったらこの戦いは誰が勝っても文句は言えない。思いっきり加入していいんだ。


 それだったら自分は勝利を狙いに行こう。全力で彼にアピールして、正々堂々勝ち取ってみせる!!



 歌姫は戦場へと手を突き出した。






 これは、じゃんけんをするのでしょうか?どうして今それを?アルトさんを元に戻す方法を試す順番ですか?

 だったら私も参加しなければいけませんね。女子のままだとアルトさんが可哀想です。あまりのショックに泣き出してしまったのに、それが戻らないなんてことになったらすごく辛そうですもん。

 とりあえず治して差し上げたい。


 どうしてみんながこんなに白熱しているかは分かりません。アルトさんに恋しているからなのでしょうか?


 ………恋って…何なのでしょうか?


 人を好きになれば恋なのでしょうか?

 私はアルトさんが好きです……。


 でも…何か違う気がします…。私のこの胸の気持ちは恋ではない…。

 好きであって恋ではない。

 それは分かったのにその理由が分からない。どうして?何が違うんですか?


 ………答えが…私にも見つかるのでしょうか?



 5人の中で1人だけ違う想いを抱いていたルナは、不安を募らせながら、適当にジャンケンの手を出した。



 5人の少女らの結果は________

デレ合戦開幕です


次回から彼女達の評価をグイグイ上げに行きます


女同士なのにどうやって上げていくかは、難しいところです…

それぞれの個性を引き出していきたいと思っております



それから、次の投稿は今から一週間後となる予定です

と言うのも諸事情により、11/7(土)からの5、6日間、文章を書くどころかホームにも入れなくなるからです

自分のアプリのメモ帳などに文章を書くことはできると思いますが、そんな時間が取れないと予測されるので、しばらくお待ちいただければ幸いです


その間、読み直しとかされて見てはどうでしょうか?

そうしてから更新された話を読んでもらえれば、ストーリーのおかしな点が浮上してくると思います

作者としては他人からそういうところを指摘されてもらうのは光栄なことなので、お暇等があれば色々言っていただきたいです


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