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レベル100の引きこもり魔法使いが防御魔法を極めてたら  作者: 四季 恋桜
魔法使いが存在しなかったやる気を出して旅に出るまで
8/127

始まり

どうもで


いくらかあっち系の要素を混ぜていきますが、過度な描写ではないのでR-15設定にはしてはいます。読者の方々には大丈夫かと思いますが、あまりにもいきすぎた表現のようならば、言っていただけると幸いです。そうすればその部分を含めて問題ないように修正いたしますので。


シーナに関してはそういうキャラでいく予定です


これからもよろしくお願いします

 4人目の仲間が加わった夜、アルト達は互いを知るために小さな宴会を開いていた。


「んじゃ改めて。僕の名前はアルト オーエン。職業は魔法使い。さっきも言ったけどレベルは100。スライム狩りが終わってからはずっと引きこもりやってました。よろしく。」

「ミルス フィエルです。魔法使いでレベルはまだ7の新人冒険者です。アルト師匠のもとで弟子をしてます。特技は料理くらいですが…よろしくお願いします。」

「ヤッホー♪みんなのキュートな勇者のシーナちゃんだよ☆レベルは87でなんでもできちゃうよ!!特技は、視覚だけでオッパイのサイズがわかっちゃうよ♪よろぴくねー☆キラッ」

「ルナです~。武道家でレベルは…、えっと…、そうだった、72です。特技は…、鼻が利きます。これからお願いします。」


 1人目平凡。2人目可憐。3人目頭おかしい。4人目ぬけてる。正直不安すぎる点も多い。ルナはちょっと頭が弱いだけだけど、シーナに関しては論外だ。無表情でこんな感情豊富な声を出すなんて腹話術かと思えるくらいすごい。…すごくない、ヤバイ。ていうかこいつ来たとき特技ないとか言ってなかったか?どのみちそんな特技あっても使えなさそうだけど…。


  年齢的にルナは僕よりお姉さんであって、ミルスとシーナは年下だ。レベル的には僕を除けばシーナが最も高い。


「アルトさん…でいいですか?」


 ルナが僕の呼び方を確認する。


  その理由はシーナの『家族に近い存在なんだから好きに呼び合っていいよね♪』という提案によるものだった。


「なんだい?」

「アルトさんはレベル上げ時代スライムだけしか倒してないんですよね?」

「あぁそうだよ。あまりいい思い出でもないけど」

「んじゃあさ~アルトきゅ~ん♡」


 猫のようにじゃれつきながら乗っかってくるシーナ。


「降りろ」

「えぇぇ~。スキンシップゥ~!」


 なんのだよ。


「んで、なんだ?」

「そうだったね。ぶっちゃけ聞いちゃうけどぉ~、14歳からずっとスライムキラーと引きこもりしかしてないんだったらぁ~?当然!!童貞だね!?だね!?」


 僕は無言でスリッパを手に取り、


スパンッ!!


とシーナの頭を叩く。


 まず女の子がそんなことを堂々と聞くんじゃありません。あとスライムキラーとか呼ぶな。


「イテッ!?」


  今のが2つ目に見た表情だ。驚けば流石に表情は出るようだ。


「バカ野郎」

「んもぉ~、照れちゃって~」


 こいつには何をしても無駄なのがわかった。


「ところでアルト師匠。これからどうするんですか。」


  ミルスの質問はこれからの過ごし方についてだ。


「そうだね。魔王を倒すと言っても、ミルスにはまだレベルと魔法の練習が必要だからね…。」

「「ちょっと待ってください。」」


 シーナとルナの声が見事にハモった。


「今何て言いましたか?」

「魔王を…倒す…?」


 しまった。まだ言わない方がよかったかもしれない。


「あ…、えっと…その…。」


 どうしよう。このままでは2人ともやめてしまうかもしれない。


「ヒャッハー!!やってやんよー!!」

「よーし…、頑張りましょう!!」


 ………待って。

  普通の人なら、自分の入ったパーティーの目標が魔王を倒すことだったらどうなる?やってられないとか言って出ていくよね?


「皆さん…なんとも思わないんですか…?」


 恐る恐るミルスが訊ねる。


「カッコいいじゃないか☆」キラッ

「大きな目標で良いですね!!」


  わかった。変人とバカは考え方が違ってたんだ。


「それでそれで?どうするの?」


  テーブルから身を乗り出すシーナを手で押さえつつ、

「…ミルス以外は強さ的に問題ないから、明日はなんかそこそこやれそうなクエストをクリアしようと思う。」


  クエストなら最低でも人数×1個分のポーションが支給される。それにクリアすれば報酬も手にはいる。これから生活する分の食費や、装備を整えるとなるとゴールドは僕の全財産では足りないだろう。この家を買ったためかなり無い。


「おやぁ~?アルトきゅん。」


  誰がアルトきゅんじゃ。


「装備なら僕がいるじゃないか?」


  椅子から立ち上がり、何故かセクシーポーズを決めるシーナ。


 そう言えば、シーナは自分の装備を自分で作ったとか言ってたな。


「素材さえあれば、店で買うよりも安く性能よく作れるよ?」

「…その部分はいい使えるスペックだな。」


  あとはお前の中身をどうにかしろ。


「やだな~アルトきゅん♪褒めても僕からはオッパイもラブジュースも出ないよ~♡」

「何も出ないって言え。」


 お前の胸からは何があっても、何も出ないと思うぞ。


見た目だけなら可愛いのに、中身はここまで腐ってるとは…。


「あ…あの…。アルト師匠…、ラブジュースって…なんですか…?///」


  頬を紅潮させながらミルスが聞いてくる。その表情は鼻血ものだ。おそらくミルスもそれ系のものだという事はわかるのだろう。


「ミルスは知らなくていいよ!!てか、知ったらダメだから!!」

「は…はい。」


 どうしようこれ。この空気誰かぶち壊してくれ。


「それじゃ明日はクエストですね。」


 ナイスだルナ。話を全く聞いていないからこそ、現状を打ち砕いてくれた。


「とりあえず初心者にやれそうなやつからやる。それでいいね?」

「はい!!」

「うぃーす♪」

「了解です!!」




 新メンバー2人は問題だらけだ。しかし、それでもこれからの生活は明るくなる。そう感じた。

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