クリスマス編その参
遅れまくり申し訳ありません!
もう梅雨になる頃なのにクリスマス?とか言わないで下さい……
それは自分でも重々承知です……
とにかくクリスマス編ラストです
どうぞほのぼのしていってください
補習も終わり家へ帰る頃にはすっかり日も暮れ、辺りはクリスマスのイルミネーションの色鮮やかな光がキラキラと煌めいていた。
バッグから顔だけ出していたユイは、初めて見るイルミネーションに大興奮だった。
駅前のスーパーに向かい、夕飯の買い出しをしに行こうとしてふと気付く
「基本的にスーパーは動物駄目だからなぁ……」
しかし、リードもないしひとりにするのは気が引けたので
「いいかユイ?しばらくバッグの中に入って静かにおとなしくしておくんだぞ?ちゃんと出来たら今日のお揚げは二枚にするからさ」
そう言った瞬間に、ユイは目を輝かせながらいそいそとバッグに潜っていった。
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無事に買い物も終わり、再び顔を出したユイは『お揚げ!お揚げ!おっあっげー!』と鼻歌を歌うように元気良く鳴いていた。
そうして歩いていると、いきなり肩をポンっと叩かれ、振り返ると
ムニッ
「引っかかったーw」
「ビックリした~、誰かと思ったらかおるさんじゃないですか」
いきなりのイタズラをしてきたこの人は犬飼かおるさんで、駅の近くにあるペットショップの店長さんである。
俺が動物好きで、よく遊びに行っている間にいつの間にかにこんなに仲良くなっていた。
「やっほーけいくん♪大成功だよ!」
「まったく、いい年しt…「ん?なに?」…ナンデモナイデス」
ちなみに年については触れてはいけない
「そう?ならいいけど」
「そういえば今日はどうしたんです?まさかイタズラのためだけに呼び止めた訳でもあるまいし」
「そうそう!実はね……って」
「ん?どうしまし「きゃーーーーっっ!!!どうしたの?この子!うわーー!!きつねさんだー!!」……あぁ」
「で!どうしたの?この子!あぁ可愛いなぁ!」
「あぁ、その子の名前はユイで昨日公園で捨てられてたのを拾ったんです」
「へぇ~そうだったんだ~大変だったね~」
そう言いながらユイを撫でまくるかおるさん
ユイも気持ちよさそうに目を細めている
「で、さっき言い掛けてた用事はなんだったんです?」
「あぁ、そうそう!実はペットと一緒に食べられるケーキ作ったからうちにこない?って言おうと思ったんだけど……うん!今日はユイちゃんと仲良く過ごしなさい!今ケーキ持ってくるからちょっと待ってて!!」
ビューーン!!
「……相変わらず嵐のような人だな」
ビューーン!!キキッ!!
「ただいま!はいこれね!」
「ありがとうございます、ほらユイ、お前もお礼言っとけよ?」
と、ユイをかおるさんの顔の前まで持ってくると
『ありがとうお姉さん!』
というように一鳴きしたあと、小さな肉球をかおるさんの頭をポフっと乗せた。その瞬間
フシュ~~~~~~~
「可愛すぎ…グフッ」バタリ
かおるさんが顔を真っ赤にして倒れてしまった。
「え、ちょっ、かおるさん!?大丈夫ですか!?」
「もう……ダメ……」ガクッ
ユイはかおるさんを起こそうと何度も肉球パンチをくり出してるが……
ユイよ、それは思いっきり逆効果である
気絶したかおるさんの顔がさらにニヤケていく。
「しょうがない……お店まで連れて行くか……」
俺はかおるさんを背負いペットショップまで歩いていく
ふと空を見上げると満点の星空
(あぁ、たまにはこんな賑やか過ぎるようなクリスマスもいいかもなぁ)
「な?ユイ?」
ユイは首を傾げて不思議そうにこっちを見ている
「いや、なんでもない!」
こうして、俺とユイのクリスマスは過ぎていった。
最後までお読みいただきありがとうございます!
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次は一旦数少ないキャラをまとめて、その後に季節ごとにちょこちょこ書けたらなー…と思ってます!
よろしければこれからもお付き合い下さい!