クリスマス編その弐
遅れまくりまして本当にすいません!
なんとか書けましたので2話目をどうぞ!
ただ会話文多いので読みにくかったらすみません…
「ふわぁぁああ、っと」
思わず大きな欠伸がでてしまった。
それも仕方無いだろう。
「俺なんでクリスマスに補習なんて受けてんだろ…切ねぇ…」
「それはお前が赤点プラス提出物を提出していないからだろう、生嶋」
「だって色々いそがしかったんだよー…」
「学生の本分は勉強だ」
「もー相変わらずまりちゃんは固いなぁ」
「まりちゃんと呼ぶな、鬼島先生と呼べ!」
今俺は自分の通う高校に来て補習を受けていた。
そしてまりちゃんは本名が鬼島真理、愛称まりちゃん(理由は身長が148㎝とロr…小柄な体格だからだ)で俺のクラスの担任で学年主任を勤めている。
まりちゃんは面倒見がよく、本来なら下手すると単位が足りない俺に補習でカバーするチャンスを与えてくれている。
つまり今やっているのはまりちゃんの慈悲による補習なのだが、やはり如何なる理由があっても『補習』というのは非常にめんどくさい、それに…
「まだ名前すら書いていないではないか、どうせすぐ終わるのならさっさと終わらせて帰れ」
「ほーい」
「まったく…なんでクリスマスに補習の監督なんぞせにゃならんのだ」
「終わったよー」
「……相変わらず速いな、テストも提出物もこれくらいちゃんとやれば補習なんぞ受ける必要性も無いのに…」
「だってめんどくさいし」
「ハァ……これだからお前は……まったく、いいか?そもそもだな?………」
まりちゃんがお小言モードに入っている間に帰り支度を進める。
使った筆箱を鞄の中に入れた瞬間
ムニュッ
柔らかく暖かい何かに触れた。
一度筆箱を隣の机に置き、鞄を自分の机に上げる。
鞄の中身を調べようと鞄のチャックを開けた瞬間、中から毛玉が勢い良く飛び出し、そのまま顔に張り付き、その勢いで倒れ込んでしまった。
まりちゃんが。
「まりちゃぁぁあん!?」
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現在進行形で絶賛正座中の俺、そして
「で?これは一体どういうことか、説明してもらおうか?」
後ろに般若が見えるほどの怒気を放つまりちゃんが仁王立ちして目の前にいる。
「いやーあのー実は……」
~昨日からの経緯を説明中~
「で、朝家に置いてきたはずがカバンに入っててお前自身も驚いていると?」
「いえす!」
「……ハァ」
なんとなく納得?諦め?の混じったため息だというのはわかった。
その時、子ぎつねが俺とまりちゃんの間に入り、まりちゃんに近付くと肉球パンチを連続で繰り出している、その様子はまるで
『ご主人をいじめるな!』
とでも言っているようで思わずその場の空気が微笑ましい空気に包まれたのだった。
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「そういえば生嶋、この子の名前はなんなんだ?」
「まだ決めてないんだよなぁ……、まりちゃんも考えてくんない?」
まりちゃんは一瞬考えて
「まぁいいだろう」
と言った。
それから10分後
「うーん、決まんないなぁ……」
「そうだな……そういえばこの子はオスなのか?それともメスか?」
「女の子だと思う」
「うーん……なら雨の日に出会ったのなら雨、中国語でユイだ、どうだ?」
「いいね!それにしよう!まりちゃんありがとう!」
足元でユイも名前を気に入ったのか少しハシャいでいるようだった。
読んで下さりありがとうございます!
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次の3話目でクリスマス編は終わらせます!
ただまた遅れる可能性が高いです……
それでも待ってくれていたら幸いです!
次もよろしくお願いします!