罪
俺はいつも一人だ。
家に帰っても誰も居ない。
おふくろも親父も、誰も居ない。
誰のせいだ?誰のせいで俺は一人になった?
俺の体はいつのまにか墓場に向かっていた。
白い菊を抱えるくらいたくさん持って。
俺のおふくろと親父は交通事故で死んだ。
その日、俺はおふくろと親父とで喧嘩をした。
俺は家を飛び出してとにかく走った。
おふくろと親父も車に乗って追いかけた。
そのときだ、交通事故にあったのは。
親父の車からドクドクと赤い何かが流れだしてきた。
腰を抜かして地面に落ちた。
・・・そうだ、全ては俺が悪かったんだ。
墓についた。
俺は墓に菊を供え、腰を下ろした。
「なぁ、おふくろ、親父・・・
許してくれるか?」