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40 帰還 前

 今日も堀製作を進めようと、マカベルと一緒に堀に向かう。空は雲一つなく、注意しておかないと熱中症になる可能性もある。

 作業を始めて十分ほどすると、遠くに動くものを見つける。向こうも裕次郎たちに気づいたようで近づいてきた。


「こっちに来るみたいだな」

「誰だろ。また人間なのかな」


 不安げに裕次郎の服を掴む。人か魔物かよくわからない距離だが、人数は多くなさそうなので、逃げるくらいは簡単だろうと安心させるように力強くマカベルの肩を掴んだ。

 五分もすると互いに顔がわかる距離まで近づいた。

 一見人と魔物の集団だが、両者が敵対することなく一緒いるなど早々ないので、人型の魔物なのだろう。角の生えた大柄な人型の魔物オーガ、人の上半身に馬の胴を持つケンタウロス、三つ首の犬ケルベロス、蛇の下半身を持つ女ラミア、フォクシンよりも人型に近い多尾狐といった様々な魔物の姿が見える。

 魔物たちの先頭に立つ真っ白な十六才ほどの青年のように見える魔物の表情は、警戒心の高いものだ。同時に不思議そうな表情も見え隠れしていた。特徴としては真っ白なこと以外に、気配の力強さが並の魔物を超えていた。種族はわからない。気配が強いといっても若いゴゼロほどではない。


「なにかご用事で?」


 顔を見合わせたまま時間だけが流れていき、痺れを切らしたのは裕次郎だ。

 青年はなにを言おうとか迷い、口を開いては閉じと繰り返していく。


「……この森を人間が攻めていたと聞いた」

「一ヶ月くらい前に終わった話だけど?」

「お前たちがいるということは、人間が勝ったということなのか? それにしては数が少ないが」

「軍は退いたよ。勝ち負けでいうと、どちらなんだろうな? 森の逃げ勝ち?」

「森の勝ちならお前たち人間がいるわけがっ」

「俺たちは森側についてたし」


 魔物たちは少し呆けた後、戸惑ったような表情となる。ただ一人青年だけは怒りの感情を見せた。


「人間が魔物に味方した? 戯言を!」

「いや嘘じゃないんだけど」

「人間が魔物を助けるわけないだろう! なにかの罠だっこいつら叩きのめして情報を引き出すぞ! 痛い目みれば嘘を吐く余裕もなくなるはずだ!」


 青年の声に魔物たちは、少し戸惑いつつも二人に襲いかかろうと闘志と敵意を高めていく。

 叩きつけられる意思に裕次郎とマカベルは戸惑うしかない。

 

「沸点低すぎだろう!」


 言いながら裕次郎はマカベルをお姫様抱っこで抱え、すぐに距離を開けた。マカベルは裕次郎の服をぎゅっと握って、どうなっているのかと不思議そうな顔を浮かべている。


「ここは……マカベル、収束の弱い力をぶつけてやって。傷つけずに大人しくさせたい」

「う、うん」


 手のひらを動き出した魔物たちに向けて力を放出する。

 力に耐えながら突撃してきた青年からさらに距離を取る。動けているのは青年のみで、他の魔物たちは地面に倒れていった。


「皆! なにをした!」

「落ち着いて話を聞いてもらうために無力化を。それだけ浴びて耐えるってすごいな」


 耐えているといっても、どんどん顔色は悪くなっているが。

 わけのわからない攻撃にさらされ、青年はこのままではなにもできないうちに倒れてしまうと焦る。倒れてしまえば自分も含めてとどめを刺されてしまうと思い込み、変身を解いた。


「水竜!?」


 青年の姿がぼやけたかと思うと、今は眠っている水竜にそっくりな姿が現れた。だがサイズは小型トラック程度だ。二箇所ほど鱗がはがれ地肌が見えている場所がある。

 変身を解く間も力を注がれたため、結局はなにもできないままその場に倒れこんでしまう。だが目だけは強く裕次郎たちを睨んでいる。

 マカベルに力の放出を止めてもらい、抱いたまま水竜に近づく。水竜は体に力を込めて、動こうとする。


「なんでそこまで敵意が強いのかな。とりあえず話を聞いてくれない?」


 人間が魔物を警戒するように、魔物も人間を警戒して当然だ。裕次郎たちは、森暮らしでそこら辺の判断が少々麻痺している。


「……」


 返事がないので、一方的に自分たちの事情を話すことにした。

 手配書がでたことから、森にきたこと、住み出してからの生活、軍とのぶつかりまでだ。その中には同種族の水竜のこともあった。

 敵意を放っていた若い水竜だが、同族のことを聞いた時は敵意が薄れ、渇望のようなものが浮かんだ。

 そのわかりやすいほどの思いを見て取った裕次郎は、今は会えないけれどその子ならば会えると伝える。


「どうする? 会いたいならここに連れてくるけど」

「隷属させた同族を連れてくるつもりじゃないだろうな?」

「疑り深いというか、人間に強い恨みでもあるのか?」

「ある。なにせさらわれ母親の元から離されたのだからっ。どうにか逃げ出しても故郷も現在地もわからなかったんだ!」

「んー?」


 もしかすると水竜の子供かと思うが、人にさらわれて生きていられるのかと思うと疑問が湧き、似たような境遇の別人かもしれないとも思えた。

 これはドライアドを連れてきた方がいいのかもしれないと考える。さらわれた水竜の子とも面識はあったはずだ。ドライアドを連れてきさえすれば状況が改善するかもしれなかった。


「ちょっとここで待ってろ。連れてくるから」

「操つられた同族を見せたら、その首食いちぎってやるからな!」

「はいはい。その時はこの首差し出すよ」


 シュピニアたちを連れてくれば少しは落ち着くだろうと、いい加減に返事して村へと走る。

 ドライアドは村か本体のどちらかにいることが多く、シュピニアも同じだ。

 村でマカベルを下ろして、ドライアドを探す。運良く、村でセリエと話していた。


「あ、お帰り」

「ただいま。すぐにでかけるけどね。ドライアドとシュピニアについてきてもらいたいんだ」

「なにかあるの?」


 何用なのかとドライアドは首を傾げた。


「森の外に水竜がいるんだ。多分さらわれた水竜の子供じゃないかなと思うんだけど、確信はない」

「え? あの子が帰ってきたの!?」

「本人なのか確かめてもらいたくて」

「行くわ。シュピニア、お兄ちゃんに会えるかもしれないわよ?」


 ドライアドの言葉をよく理解していないのか、シュピニアはさきほどのドライアドと同じように不思議そうに首を傾げた。

 ドライアドたちを連れて、再び森の外に出る。そこではまだ異能の影響が抜け切れていない魔物たちが倒れていた。


「どうしたの、あの魔物たち」

「戦いになりそうだったんで、マカベルに抑えてもらったんだ」

「ああ、それで」

 

 納得しつつ、倒れている水竜に近づき、じっくりと顔を見ていく。水竜もドライアドを見返す。

 

「さらわれた子だわ。久しぶり、リュオーン。私のこと覚えてる?」

「……母さんと仲の良かったドライアド?」


 幾度も会ったことがあり、思い出すのは簡単だった。そこでここが自身の故郷なのだと気づく。

 

「帰ってこれたのか?」

「ええ、お帰りなさい。シュピニアもお兄ちゃんにお帰りなさいって言ってあげたら?」


 腕の中のシュピニアをリュオーンに差し出す。シュピニアとリュオーンは互いに不思議そうな表情で互いを見ている。


「兄? 俺がさらわれた後に生まれた?」

「ええ、まだ三才よ」

「母さんは? 母さんはどこに?」

「無理が祟って眠っているわ。起きるのは一年後くらいよ。眠っている様子は見ることができるし、一緒に行く?」

「行く。その前に聞きたいことがある。そこの人間が魔物に味方したと言っていた。それがどうしても信じられない」

「本当のことよ? 私も水竜も助けられたわ。ほかの魔物も怪我や病気を治してもらっているのよ」


 知り合いの言うことを嘘と決め付けるつもりはないのか、少し考え込む表情となり、姿を人に変化させる。

 裕次郎に対する敵意は減らないが、闘志はなくなる。


「とりあえず、そこの魔物たちと一緒に森に入る?」


 ドライアドの問いにリュオーンは首を横に振った。


「待たせている者たちがいる。そいつらも一緒にいいのか?」

「向かうのはゴブリンとフォクシンが作っている村になるんだけど、そこは暴れる魔物は遠慮してもらうことになってるの。不安を与えないよう言い含めてもらえる?」

「……異なる魔物が一緒に?」


 リュオーンたちも異なる魔物が一緒にいる状態だが、はぐれが集まっている状態で例外的なものだ。


「この前の戦いで数が減ってね、一緒にいる方が都合がいいの。ユージローたちも一緒に暮らすことになってるわね」

「ますますおかしなところだ。でもゆっくりできるのなら、皆にきちんと言おう」

「ちなみにどれくらいいるんだ?」


 裕次郎が声をかけると、やや不機嫌そうに全員で四十五人だと返ってくる。


「思ったより多いな。作りかけも開放してどうにか?」

「私のように野ざらしで暮らす魔物も珍しくはないし、建物がなくてもいいと思うけどね」


 リュオーンはふらつきながら立ち上がる。


「皆を呼んでくる」

「その調子だと心配かけるだろうし、これを飲むといい」

「人間からの施しはうけん」


 裕次郎が差し出した回復薬を無視する。


「飲んでおきなさい。少しは楽になるから。飲まないなら無理にでも飲ませるわよ?」


 ドライアドがパチンと指を鳴らすと、地面からうねうねと植物の根が現れ、リュオーンの足に絡みつく。全身を拘束し、口に流し込むつもりだ。弱っている今ならばできるだろう。

 それが想像できたのか、リュオーンは黙って手を出した。載せられた薬をいっきに飲んで、完全回復とはいわないがましになった体調に驚いている。商隊を襲って薬を入手したことはあるが、ここまで効果の高い薬は始めてだったのだ。

 感心した自分に怒りを向けて、リュオーンは仲間のいる方角へ歩いていった。


「私はこの子ら見てるから、ユージローは村に団体さんがくること知らせてきたら? いきなり行くと驚くと思うわ」

「あーたしかに」


 わかったと頷き、裕次郎は村に戻る。その途中で畑に寄ってリュオーンの帰還と滞在をゴゼロに知らせた。

 ゴゼロは畑仕事を切り上げて、裕次郎と一緒に村に戻る。暴れないということになっているらしいが、守られるかわからず警戒心は高くなる。

 作業をしていたゴブリンやフォクシンたちに、団体が来ていることを知らせると彼らの警戒心も高まった。緊迫した雰囲気が村を包む。いづれ賢狸が魔物を連れてくるかもしれないことは知らされていたが、今回は予定外の客だ。決めた条件にあった者たちではない。不安が湧くのは仕方ない。

 働いていた者たちは作りかけの建物に引っ込んで、リュオーンたちがくるのを待つ。セリエは護衛のため、村を出ていた。

 裕次郎とゴゼロとフォクシンの長は入り口に立っている。長の顔色は緊張からかやや硬い。三十分ほど経ち、団体の気配が感じられる。

 すぐにドライアドを先頭に魔物たちが姿を見せた。既に会った魔物たちのほかに、ゴブリンや青いアルマネイド、片目のリザードマン、二足歩行する猫スタンドキャットの姿が見える。珍しいところではピクシーやノームもいた。

 ピクシーは同族と一緒にいることがほとんどで、人間や他の魔物と行動を共にするのはとても珍しい。ノームは森の民のドライアドに対するものと同じで、山の民に崇められている。

 馬車も二台ある。引いているのは商隊から奪ったラグスマグたちだ。


「よく来タ」

「クーォン」


 ゴゼロとフォクシンの長がそれぞれリュオーンたちに声をかける。声音は硬い。

 それに対してリュオーンは世話になると頭を下げた。

 その背後ではリュオーンの仲間たちが驚いたような表情で村を見ていた。村があると説明を受けたが、人間のようにしっかり防備を整えた村とは思っていなかった。フォクシンや吸血鬼のように家を建て塀を作る魔物は珍しいのだ。


「この村に篭って戦ったのか?」


 リュオーンが聞き、それに裕次郎たちは首を横に振る。


「篭ったノは山の方にアるフォクシンの集落ダ。ここハ戦いが終わっテ新たに作っタ」

「そうか。入ってもいいか?」


 ゴゼロとフォクシンの長は頷き、先導するように歩き出す。

 村を包む緊迫した雰囲気に、リュオーンたちも緊張感が高まる。


「すまなイな。強い魔物がくるト知り皆緊張しテいるのだ。なにセ我らゴブリンとフォクシンは弱イ魔物だからナ」


 ゴゼロが言っても説得力はないが、一般的にはその認識で間違っていない。

 すぐに骨組みと一部の壁と屋根だけがある、家についた。


「作りかケですまないが、ここヲ使ってくレ」

「急におしかけたのだ、これくらいは仕方あるまいよ」


 ケンタウロスが受け入れてもらえるだけでもありがたいと頭を下げた。

 リュオーンは皆に休憩をとるように声をかけ、ドライアドを見る。すぐに水竜の元へ連れて行ってもらうつもりなのだ。それにドライアドは頷いて、二人プラス一匹は村を出て行った。残った魔物たちは思い思いに過ごし始める。

 作りかけの家に入る者、村を見渡す者、馬車に入る者、裕次郎やゴゼロに興味を示す者などなどだ。

 それらを裕次郎たちは少し離れた位置から眺める。


「あの魔物たちってこれからどうすると思う?」

「クー、キュクーン、クック、キュン」

「リーダー格の故郷にやっテきたのだカら、居ツく可能性もアるのでハと言っている。俺モ同じだ」

「居つくかー、村に? 森に?」

「わからン。水竜の子は人が嫌いナようだ。クスシが住むト知れば村への移住ハ嫌がるかモしれん」


 同意だとフォクシンの長は頷く。


「村づくりや野菜づくりに協力してくれるなら助かるんだけどね」

「たしかニ協力してクれるのならバ大助かリだ。人手が増えテ、村の守りモ厚くなる」


 どうなるかなと思いつつ、裕次郎は突然の客たちを見る。

 その夜、水竜の元から帰ってきたリュオーンは今後のことについて皆と話す。


「俺としては見つけることができた故郷だ。ここに定住したい。こういう言い方はあれだが、戦いのおかげで魔物の数が減って広さのわりには安全だ。俺たちが探してた安住地の地にもなれるんじゃないかと思う」

「その決断は早くはないか?」


 ケンタウロスが反論を出し、何人か頷いている者もいる。彼らはほかの魔物に故郷を滅ぼされた者たちだ。ほかの魔物に対して警戒心が高い。

 リュオーンは自身も人間に対して同じところがあるため、出た意見を突っぱねることなく続きを促す。


「魔物の気配の薄さは私もわかった。けれど表に出ていないだけで、危険が潜んでいる可能性はある。もっと詳しく調査した後に結論を出してもいいのではと思う」

「調査は必要だな。ゴブリンたちに聞いたり、自分の目と足で確かめたりでいいな?」


 リュオーンは一理あると頷く。


「ああ。絶対ここが嫌だというわけはない。私も安心して暮らせる土地はほしい。ここがそうであってほしい」


 これには全員が頷く。


「明日から動くとして、ゴブリンたちに乱暴はしないように。暴れることが本能に刻まれている奴もいるが、そういった者は村での調査ではなく、森の調査に行ってもらう」

「私とノームは村の中だねー」


 ピクシーが手を上げて立候補する。スタンドキャットも追従するように「ニャー」と手を上げた。ほかに見た目が厳つくなく、穏便な者が村の調査に回る。数匹いるゴブリンも同族ということで村の調査組に入る。

 外出組はリュオーンを始めとしてケルベロスにオーガといった者たちだ。

 翌朝、外出組は畑仕事にでようとしていたゴゼロに注意する場所を聞き、出かけていった。


「木に傷があり、倒れているものも多いわね。骨もたくさんある」

「それだけ激しい戦いがあったということか。それを生き残った者たちだ、強い者が多いのだろうな」


 ラミアに答えるケンタウロスは、思わず槍を持つ手に力を込める。ゴンドールやツアのように戦いを好む性質にあるのだろう。近くを歩くオーガも似たような笑みを浮かべた。


「もしかしたらここを襲った人間は、あの小さな人間に私たちと同じように動けなくされたところを蹴散らされただけかもしれないわよ?」

「……それもあるかもしれないな。あれはなんなんだろうな?」

「異能というものらしい」


 水竜のもとへ行く際に、ドライアドから聞いた話をリュオーンは仲間に伝える。

 自分たちが受けたもの以上の、中距離範囲攻撃で一撃で意識を刈り取る術もあるのだと知り、マカベルを要注意人物として記憶する。


「気絶するだけじゃなくて、しばらく体調不良が続くらしい」

「受けたくないわね、それ」

「好んで使うわけではないと聞いた。俺たちが無茶をしなければそんな機会はないと思う」


 話していたリュオーンたちの表情が引き締まる。腹をすかせているらしい魔物が茂みからでてきたのだ。それに対して戦闘態勢をとり、すぐに戦っていく。

 情報収集には三日かけて、外出組は北西にいるアルマネイドにも接触し話を聞いた。

 再び皆で集まり、話し合う。


「整理しようか。まずは森の中。危険と言われていたところは遠くから眺めただけだが、俺たちが出歩いても生き残ることは可能だった。巨体種がいないのが気になったが、ここは安全な方だろう。ケンタウロスはどう思う?」

「定住に反論はないな。比較的安全と思われる場所で暮らすのならば、問題はなさそうだ。ただ獣の数が少ないから食料入手にはしばらく苦労するかもしれん。ここの者たちのように、野菜の群生地を見つけ出せば楽になるだろうが」

「あ、それ違うよ」


 ケンタウロスの言葉に間違いを見つけ、ピクシーが指摘する。

 顔の前に飛んできたピクシーに疑問をぶつける。


「どのように違うのだ?」

「群生地を見つけたんじゃなくて、ここの魔物たちは野菜を畑で作ってる。それも魔法薬を使って短期間で収獲できてる」

「畑を?」


 聞き間違いだろかとケンタウロスは首を傾げた。外出組は皆同じ反応だ。村での調査組も初めてそれを聞いた時は耳を疑ったものだ。野菜を作る魔物など珍しい。しかもそれをやっているのがゴブリンともなれば、ありえないだろうと疑いを抱く。さらに魔法薬も使用しているとなると、ありえないと断定する方が反応としては正しい。


「魔法薬を作っているのは、フォクシンなのか?」

「違うぞい。俺たちが最初に接触した人間の男だ」


 リュオーンの疑問に答えたのはノームだ。


「腕の良い薬師らしいのう。色々な魔物を助けているらしい」

「それはドライアドからも聞いたな」

「畑づくりや村づくりを提案したのもその人間だとさ。フォクシンに武器の原案を渡し、強化したとも言っていた。筋力がなくともある程度の威力を出せる弓や、数人がかりだが強力な矢を放てる大型の弓を見せてもらったぞい。ああ、魔法も教えてもらったと言っておったか」


 あごひげを撫でつつ話していく。


「人間が中心に動いているみたいじゃないか」


 不機嫌そうにリュオーンが言う。


「その通りだよ。話を聞くにゴブリンとフォクシンが変わったのは、その人間と出会ったからだね。その変化はいいものと捉えられているみたい」

「強くなって、食料も定期的に手に入る。それを嬉しいと思う者はいて当然だのう」


 ピクシーとノームの褒めるような言葉に、リュオーンはさらに不機嫌になる。


「ここの奴らに対するアルマネイドの評価は悪かったな」


 機嫌を取るためではなく、ただたんに評価の一つとしてケンタウロスは聞いたことを話す。


「どんなふうに?」

「力の弱い奴らが粋がっているとか、負け犬の遠吠えみたいな感じだった。いつでも攻め落とせるという言葉もでたか」

「物騒だけど、なにがあったんだろうね?」


 ピクシーたちは、アルマネイドを匿ったことやその際に勝負したことまでは聞いていないのだ。


「帰り際にだが、危ない時に匿ってくれたと教えてくれた子供もいた」

「他種族を頼るほど危ない時って言えば、少し前にあった戦いくらいよね?」


 その時になにかがあったんでしょうねとラミアが推測している。


「……これらを踏まえて三つの選択肢がある」


 リュオーンが三つの指を立てる。


「一つ、この森を出て行く。これに賛成の者は手を上げて」

「誰もいないね。まあ、当然か」


 ピクシーがリュオーンの頭に着地し言う。それを気にせずリュオーンは続ける。


「二つ、森で俺たちのみで暮らす。三つ、この村に定住できるように交渉する」

「この村で暮らす場合はちょっとしたルールがあるようだから、それに縛られたくない場合は森で暮らした方がいいな」


 暴れない、威張らないといった注意点をノームは外出組に聞かせる。

 続けてラミアが口を開く。


「村で暮らす利点は簡単ね。食料を安定して手に入れられる。ある程度の守りがある。怪我病気の治療が受けられる。欠点は好きに暴れられなくてストレス溜まること。この先人間が住むことが決まっているから、人嫌いには住みづらいことかしら。私は子供に不自由な暮らしはさせなくないから、ここでの定住がいいわ」

「僕も近い種族のいるここがいいかなー」


 多尾狐も定住に賛成し、ゴブリンたちも同族のいるここがいいという意見だ。ピクシーとノームはそこまで食料を必要とせず、どこでも暮らせるのでどちらでもよかった。ケンタロスは迷っていて、オーガは森での暮らしの方が自由気ままでいいという意見だ。ほかにもそれぞれの意見がでる。

 こういった意見がばらけた場合は、多数決とリーダーの意見を尊重し決めてきた。皆の視線がリュオーンに向けられる。


「……俺は村での定住を推す」

「てっきり森での暮らしを推すと思っていたんだが」


 意外そうな顔をするのはケンタウロスだけではない。


「たしかに人間との暮らしなど嫌だ。でもここでの暮らしはこれまでの旅暮らしよりも断然良くて、森暮らしよりもいいものだろうってのはわかる。俺一人の我侭で、皆に安定した生活を捨てさせる気はない」


 これまで皆にリーダーとして扱われてきたのだ、自身の私情を優先しないだけの責任感が育っていた。

 リュオーンの決定で、村への定住を交渉することになる。


「これで村側に断られたら、話し合いが無駄になるねー」


 多尾狐の言葉にケンタウロスはないだろうと首を横に振る。


「自衛のために戦力は欲しているはずだ。交渉の際にそこを売りにすれば上手くいくだろうさ。あの小さな人間を抜きにすれば、一番はリュオーンだろうしな」

「でもヴィアシーが小さな人間は当然として、ゴゼロっていう爺さんと薬師も気にしてたんだよね」

「ヴィアシーが?」


 二人が言っているのは、馬車中でずっと過ごしている仲間のことだ。

 ドライアドと似たような魔物で、花の化身だ。見た目が人に近く、十代前半の少女に見える。頭部に飾りのように咲いている花からは高価な薬の材料となる蜜が取れる。人間からの乱暴な扱いが原因で、虚弱体質となり自力で動くこともままならなくなっている。同姓で年代も近いため、多尾狐が積極的に世話をしている。

 彼女との出会いは、物資を得るため人間の商隊を襲った時だ。捕まっていたヴィアシーを仲間として迎え入れたのだ。

 危機察知能力が彼らの中で一番で、幾度もそれに助けられてきた。


「関わると危機に陥る類のものか?」

「いや強い魔物に対して感じるもので、ただ接するだけなら大丈夫じゃないかな」


 二本の尾を揺らしながら、これまでの敵に対する反応を思い出し答える。


「ヴィアシーが警戒するほど強い、か。交渉時に聞いてみよう」

「ついでにヴィアシーにあった薬が作れないか聞いていてくれない?」

「わかった」


 翌朝、畑に出かけるゴゼロに話したいことがあると言い、裕次郎も呼んでもらいたいと告げる。

 話は畑仕事が終わった午後過ぎからとなる。

 昼食後、裕次郎たちは広場に集まって、話し始めた。集まったのは裕次郎、ゴゼロ、フォクシンの長、リュオーン、ケンタウロス、ピクシーだ。


「用事がアるらしいガ、どのヨうなものだ?」

「この村で暮らしたい。自衛のための戦力を欲しているんじゃないか? 俺たちは役立つと思う」


 リュオーンが代表して意思を伝える。この可能性はあると話していたので、裕次郎たちは特に驚くことはなかった。


「住むのハかまわないんだが、村づクりや畑仕事にモ協力してもらいたイ。人手は多イほど助かるのダ」

「戦力としているだけでは駄目なのか?」

「それハそれで助かル。しかしイなくともどうにカなる」

「数が増えるってことはそれだけ必要な食料も増えるってことだし、食料作りに回したいってのがこっちの考えなんだよ」


 裕次郎の言葉にフォクシンの長も頷く。

 それに困ったようにケンタウロスが頬をかく。


「畑仕事といっても、俺たちはそんな経験ないんだが」

「俺たちモ畑に触り始めテ一年も経っていなイ。やれば慣れル」


 ゴブリンたちも魔法薬での補助とキットレーゼの助言があったとはいえ、一歩一歩経験を積み重ねて慣れてきたのだ。実体験からの言葉なので重みはある。


「手先が器用なら、フォクシンたちに混ざって家作りや道具作りをするって方法もあるね。畑仕事も道具作りも気が向かないなら、動物の家畜化を試してみたいしそっちに回る?」


 鶏も豚も牛もいないので、ウサギでも捕まえて増やそうかと考えていた。賢狸に頼んで、鶏とヤギを持ってきてもらうのもいいかなと思っている。卵と乳があれば、いろいろと食生活に彩りが増える。


「戦力のみは必要とされないか」


 難しげな顔でリュオーンが俯く。これまで戦ってきたばかりで、それを否定されると困るものがあった。


「もちろん戦力はいるんだけど、今はそれだけじゃなくて他のことも必要なんだよ。俺は薬師だけど、堀作りもやってるしね」

「しかしなにがあるかわからないだろう? 突然巨体種が村にやってくる可能性もある。戦いのみに特化した存在はいた方がいいんじゃないのか?」


 ケンタウロスの言葉に裕次郎とゴゼロは顔を見合わせた。


「村には昼間にマカベルがいて夜には爺さんがいるし、フォクシンは常駐してる。そんじょそこらの巨体種なら簡単に追っ払えるんだけどね」

「そうだナ。水竜ガ以前の力をなくしタ今となっては、この森で一番はマオウだろウ。マオウがいればたいていの魔物ハどうにかなル」


 魔王という言葉に、リュオーンたちは首を傾げた。平原の民に関わらない魔物たちの間には広まっていない言葉だ、その反応は当然だ。

 とても強い平原の民に与えられる称号だと説明し、ゴゼロは続ける。


「マオウがいなくとモ、クスシとハーフがいればどうにカなる。俺モ薬を飲めば、戦力になるしナ。フォクシンたちモ十人いれば、弱めノ巨体種ならば十分倒せル」


 フォクシンが巨体種を倒すことはできないだろうと思いつつ、ケンタウロスが口を開く。


「俺たちの仲間が薬師とお前さんを強いと気にしていたが、俺たちを必要としないほど強いのか? 試してみてこちらの方が強ければ、戦力のみでいてもいいだろうか?」


 どうする? と裕次郎はゴゼロを見て、肯定するように頷きが返ってくる。

 魔物は実力主義な部分が大きい。力を示した方が今度の関係がスムーズにいくかもしれないと考えていた。


「準備に少し時間かかるから、二時間後に森の外ででいいかな?」

「準備とは?」

「手持ちにゴゼロさん用の薬がないんだよ。それを取ってくる」

「その間に、戦う相手を決めておく」


 リュオーンが言い、裕次郎は頷き遺跡へと戻る。ついでに万が一のことも考えて、回復薬もいくつか取ってくるつもりだ。

 対戦相手はゴゼロ対ケンタウロス、裕次郎対リュオーンに決まった。マカベルに挑もうという魔物はいなかった。さすがにまた異能を受けたくはなかったのだろう。

 水竜に人間を当てることに慌てるかと、リュオーンたちはゴゼロの様子を見たがまったく動じていないのを見て、舐められているのかと考える。

 裕次郎が戻ってくるまでの間に、ゴゼロは使っていた武装をとってきて点検を始める。

 対決のことはあっという間に村に広まって、娯楽代わりに見物しようかと考える者が何人もいた。

 セリエも護衛から戻ってきて対決のことを聞き、遺跡から戻ってきた裕次郎に近づいていく。


「ユージロー」

「セリエ戻ってきてたんだ、おかえり」

「うん、ただいま。水竜と対決らしいけど大丈夫なの?」

「リュオーンと対決になったんだ。大丈夫、なんとかなるよ」


 断言した裕次郎に、本当にと心配そうな視線を向ける。


「水竜の子供だから潜在能力は高いだろうし、将来はすごく強くなるんだろうけど、今は爺さんよりも弱いよ。それに殺し合いってわけじゃないしね。といってもまだ心配そうだね」

「そうね。若いといっても水竜だもの」

「じゃあ、キスでもしてくれないかな。それなら気合が十分に入って俺に負けはなくなる」


 女神の祝福に相当すると言って笑みを向けた。

 二人きりならしてもよかったが、屋外でやるには恥ずかしく顔が赤くなる。

 そこにマカベルが近づいてきた。今までフォーンとヴァインと一緒に薬の材料集めに出ていたのだ。


「セリエの顔が真っ赤だ」

「おかえり。キスしてって頼んだら、こうなったんだよ」

「キス? どうして?」


 対決の話をすると、マカベルは裕次郎の真横に移動した。


「じゃあ、私がかわりにしてあげるっ」


 言うと同時に躊躇いなく頬へと唇をくっつけた。顔を離すと嬉しげに笑みを浮かべる。


「ん、ありがとう」


 お返しだとマカベルの額に裕次郎は軽く口をつけた。マカベルの笑みは深くなり、裕次郎に抱きつく。

 それを間近で見せられたセリエは、ぐいっと裕次郎の襟を掴み、頬に力強くキスをする。

 嫉妬に押されて思わずやったが、マカベルたちに見られていると思うと羞恥が高まり、あうあうと呻き走り去っていった。


「あ、セリエ」


 礼を言う暇もなく去っていったセリエに、裕次郎は手を伸ばすが届かずに力なく下げられた。

 出発だとゴゼロに呼ばれ、礼の言うのは後でいいかと思い、村を出る。

 そんな村に近づく影が五つあった。


 森を出た裕次郎たちは畑から少し離れた位置で止まる。見学のゴブリンたちやリュオーンの仲間たちが戦う裕次郎たちを囲むように広がっていく。


「最初はどっちから始めんの?」

「俺たちかラらしいな」


 裕次郎に応え、重そうに武具を身につけたゴゼロが前に出る。

 対戦相手のケンタウロスもランスとラウンドシールドを持ち、毛皮製の鎧を身につけゴゼロを見下ろす。シールドは金属製で、鎧はなにかの魔物の革らしくふさふさとした金色の毛がついている。


「動きにくそうだが、本当に戦えるのか?」

「大丈夫だ。クスシ、あれをクれ」


 了解といつもの若返りの薬を渡し、マカベルと一緒に下がる。

 ゴゼロはくいっと飲み干し、瓶を裕次郎へと投げる。


「能力上昇薬というやつか?」

「違う。飲んダのは若返りの薬ダ」


 答えながらゴゼロの声に張りが戻り、姿も若返っていく。それにケンタウロスを始め、リュオーンたちは驚きの表情を浮かべた。

 薬について詳しい仲間がいないため、そのような薬があると知らなかったのだ。

 感じられる威圧感にケンタウロスは冷や汗を流す。


「な、なんだそれは!? そんな薬が!?」

「さて始めヨう」


 重そうに持っていたバトルアックスを片手で軽々と扱い、ケンタウロスへと向ける。斧を振る仕草にぶれは一切無く、まったく負担になっていないとわかる。

 戦闘開始間近だとケンタウロスは気合を入れ、体に力を込める。


「クスシ、合図を頼ム」

「あいよ」


 足下にあった小石を拾い、それが地面に落ちたら試合開始だと説明し、空中に放る。

 地面に落ちた瞬間、ケンタウロスは反転しゴゼロから距離を取る。ゴゼロは追わずに、三十メートル先で自身を見据えるケンタウロスの挙動を見守る。


「行くぞ!」


 力を込めた声を発し、ゴゼロへ向かって勢いよく走り出す。ドドドドッと重い足音を立てて、数百キロの巨体がゴゼロに迫る。

 ケンタウロスにとって出せる最大威力の攻撃で、これまで仲間たちと数多くの魔物や人間を倒してきた一撃だ。これくらいでなければ勝てないと悟ったのだ。

 ゴゼロは右手に持つ斧に魔力を込めていく。

 両者の距離が十メートルもなくなり、ケンタウロスが槍を引き、ゴゼロが左から右へ薙ぎ払うように斧を構える。

 距離が三メートルまで縮まり、ランスが突き出された。それにあわせるようにゴゼロは斧を横に薙ぐ。ランスと斧がぶつかり合う音が周囲に響く。

 想像以上の力を受けてケンタウロスはランスから手を放してしまう。だがこのまま体当たりをしかければと足は止めない。そこにさらなる衝撃が体に走る。


「こ、これほどまでとはっ」


 ゴゼロが空いていた左手でケンタウロスを止めたのだ。

 力比べのようにケンタウロスは踏ん張り、ゴゼロは左手に力を込めながら、右手のバトルアックスの刃をケンタウロスの横腹に当てた。


「まだやるカ?」

「ぐっぬぅ……まいった」


 さらに力を込めてみたもののびくともせず、力を抜いたケンタウロスはゴゼロに負けを認めた。見物客たちから歓声が上がる。

 下がったケンタウロスはゴゼロに一礼し、敬意を向ける。


「腕を上げた時にまた挑ませてもらえますか?」

「ああ、待ってイる。薬ガなければ負けは確実だガな」

「薬を使っても強者ということに変わりはないので、挑みがいはあります」


 武具を使っている時点で、薬の使用も気にしないのだろう。使えるものを使って、ぶつかり負けたのだ、卑怯などとは思わない。


「次は俺だね」

「頑張って!」


 応援するマカベルの頭を軽く叩いてあいよと返し、天衣無縫を飲んで進みでる。ほかの薬はマカベルに渡している。


「お疲れさん」

「うむ。使うのハあれだけカ?」

「たぶんあれだけで大丈夫だと思うし、毒は量を飲ませないと意味がないと思うんだよね」

「そうか、油断だけハするなヨ」

「天下無双の方を使ったらそれくらいの余裕はできるけど、こっちだと油断はできないよ」


 若いといっても竜種だ。それを前にして油断できるほど、裕次郎は慢心していない。

 先に進み出たリュオーンは竜の姿に戻って、裕次郎を見ている。手加減する気は皆無なのだろう。

感想誤字指摘ありがとうございます


》これが後の魔王軍の始まりであった・・・

》うまく共存して楽しい村>街>国になったら爆笑ですけどね

遠い未来には間違いでなかったりする、のかもしれない


》最近裕次郎がセリエに攻めてないな、押して駄目~

デレを見せてくれるので満足してそうですね


》セリエの受難はまだまだ続きそうだ

》セリエがついに裕次郎にデレようとしているのに次々に来る客

いつデレられるんでしょうねー


》人間だったら「帰れ!」で終りそうですね

一応世話になってる存在と攻めてきて苦労させられた存在の差ですね。それでも親しくしていた人間に裏心なく頼まれれば薬を渡しますが


》マカベルは、大軍や普通の冒険者たちが相手だと落とし穴使えば混乱しまくり~

ただでさえ強いのにこれ以上力を手に入れてどうするんだという話ですよね


》とうとう戦争が終わり、村の開発に入りましたね

入っちゃいましたねー、どこまで発展できるのか


》ところで、堀とジャンプの関係ですが、堀を掘った土を集落側に~

アドバイスありがとうございます。積み上げた土が雨で崩れ落ちないかなと思って、煉瓦の塀を作るか岩を運んで並べるしかないかなと思ってたんですよね


》なんだか、おいでよ魔物の村って事になりそうな予感

リュオーンたちの到着で魔物の種類がいっきに増えたので動物の森に近くなったか?


》略してデリエさんが可愛すぎて生きてるのが辛い~

マカベルがほしいのなら書き手の屍を越えてゆけ!


》あれか、まだその時ではないとかそういう(ry

二話で終わってたら、永遠にその時がこなかったんでしょうねー


》ここでむくれるだけでなくささやかな幸せを喜べるのがいいな~

裕次郎も似たようなものだし、似た者夫婦ですよね


》セリエの可愛さにやられました

ありがとうございます。今後も可愛くかけるか?


》そして薬でドーピングが多いけどそろそろまた自力つけたほうが~

鍛錬自体は怠ってないんで、少しずつ成長してます。そのおかげで薬使うと効果がさらに上がってます

成長力は二人とも常人並なので、素の状態だと勇者たちを圧倒なんでできません

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